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【淡路島 旅館うめ丸】鯛活造りコースで「淡路島えびす鯛」ざんまい!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:44都道府県

2021年10月25日更新

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瀬戸内の海の幸はいろいろありますが、中でも鯛は天皇陛下に献上されるほどの美味しさ!淡路島にある旅館の「うめ丸」では、そんな鯛を使ったコース料理が大人気。宿泊プランはもちろん、日帰り温泉付きのランチでも、鯛づくしのコース料理が楽しめます。

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「淡路島えびす鯛」は天皇陛下に献上している最高級品!

淡路島には、鯛めし、鯛そうめん、宝楽焼など、鯛を使った料理がたくさんあります。それはもちろん、淡路島でたくさんの鯛が獲れるから。特に、淡路島の南端にある 丸山漁港 は鯛漁が盛んです。しかも!丸山漁港に揚がる鯛は、大正、昭和、平成、そして令和まで、4代続けて 天皇陛下の即位の際に献上しているほどの最高級品!

でも淡路島周辺では、北の明石海峡で獲れる“明石鯛”、南の鳴門海峡で獲れる“鳴門鯛”がブランド鯛として有名。淡路島の鯛は天皇に献上されるほどなのに、なぜか知名度が低いのです。

そこでついに、淡路島として鯛をブランド化しよう!という動きがあり、2021年に「淡路島えびす鯛」というブランド名が誕生しました!

「淡路島えびす鯛」の特徴は、身はしまっており、味のきめが細かく、骨は柔らかく皮が薄いと言われています。刺身で食べれば引き締まった歯ごたえや粘りがあり甘い旨味が感じられ、火を通せば香りがよくふっくらとしてジューシー。

「淡路島えびす鯛」が美味しいワケ

“引き締まった身”とは筋肉がしっかりついていること、一方で “旨味やジューシーさ” は脂肪があること。人間からすると相反する2つの要素ですが、これを魚が併せ持つと、とても美味しくなります。「淡路島えびす鯛」もその一つ。

まず筋肉。筋肉がしっかりつくのは、淡路島周辺の荒波に魚たちが揉まれるから。揉まれても耐えて耐えて餌を食べます。そして脂肪。脂肪が多いのは、餌が豊富にあるから。すなわち、淡路島の周辺の海は栄養分がとても豊富なんです。

荒波に揉まれながら毎日たらふくご飯を食べる、だから身が引き締まってジューシーで美味しくなるわけなのですね。

美味しい鯛が淡路島でたくさん獲れるワケ

先ほども述べたように、瀬戸内海に面する淡路島は、明石海峡鳴門海峡 という荒々しい海に挟まれています。特に、丸山漁港 が面している鳴門海峡は、世界最大と言われる 「渦潮」のおかげで栄養たっぷりな海を育んでいます。

というのも、渦潮が海底から海上まで、海水をまんべんなくかき混ぜるから。

魚の餌となるプランクトンが食べる栄養分は、主に川から流れ込みますが、穏やかな海では海底に沈んでしまいます。でも、渦潮が海底に沈む栄養分をまんべんなく海の中に巻き上げるので、プランクトンは栄養を取りやすく増え、それを餌とする小魚が増える。

こうして、小魚や小エビを餌にする鯛のような大きな魚がたくさん育ちます。

淡路島の海の幸が自慢の「淡路島 旅館うめ丸」

そんな鯛をはじめ、淡路島の美味しい海の幸が食べられる旅館が、今回ご紹介する「うめ丸」大鳴門橋 のかかる 鳴門海峡 を見渡せる高台にあるので、旅館内から見られる景色は絶景!もちろん部屋からも、その絶景は眺められます。

また、嬉しいのは ランチ付き日帰り温泉 でも、このような絶景が眺められる個室が使えること!11時〜15時まで部屋は使えて、その間は、とろ〜りとした泉質で心地よい うずしお温泉 や、美味しい料理が楽しめます。

海の幸が数々ある料理の中でも、真髄は創業以来続く 鯛の活造り。うめ丸には 8つの水槽 があり、さばく直前まで鯛は水槽で悠々と泳いでいます。

そんなイキの良い鯛が味わえる「鯛活造りコース(1人6,600円)」が、うめ丸の一押しコース。「何にしようか迷った時はコレで間違いなし!」と、うめ丸自ら推しているコース内容をご紹介いたします。

鯛が3つの変化をする「鯛活造りコース」

うめ丸の「鯛活造りコース」は、活造りが美味しいだけではありません。鯛料理は 3つの変化 をします。どれも鯛のうまみを引き出した料理!

1. 二通り楽しめる「鯛の活造り」

やっぱり最初は、お頭付きの豪華な「鯛の活造り」。鯛は、お客さまが席に着いてから水槽から出すので、さばきたてで新鮮!まだピチピチ動いています。面白がって顔をツンツンすると、指を噛まれちゃうかもしれないのでご注意を…と言いたくなるくらいイキがいいです。

お刺身は、ぷりぷりに引き締まった弾力ある歯ごたえ。噛めば噛むほど旨味がじんわりと口の中に広がります。

また、活造りは2種類あります。鯛の上に並べられているのは お刺身 として食べる普通の造りで、その手前に広げられているのが うす造り

うす造りも普通に醤油をつけて食べても良いですが、セッティングにある小鍋でしゃぶしゃぶも楽しめます。しゃぶしゃぶはあまり火を通さないのがポイント。半ナマ状態でぜひポン酢で味わってみてください。お刺身とはまた違う美味しさが味わえます。

2. 鯛とサザエの「宝楽焼」

2つ目は、淡路島の伝統料理「宝楽焼」と書いて「ほうらくやき」です。素焼きの土鍋の上に黒石を敷き、その上に昆布、そして海の幸を詰めて日本酒で蒸し焼きにします。奈良時代からすでにあり、宮廷の人に差し出されていたご馳走でした。

かつては、浜辺にある石を使って、昆布で包んだ鯛の上に砂を掛けて蒸し焼きにしていたそうですが、次第に素焼きの土鍋「焙烙(ほうろく)」の上で蒸すようになり、いつの間にか「宝楽(ほうらく)」という字が当てられたようです。

蒸し焼きにすることで、身は驚くほどふっくら。旨味や香りをそのままに堪能することができます。塩がかけられているのでそのままでも美味しいですが、これもポン酢に少し付けると、また味わいの変化が楽しめます。

そして サザエ もまた良い香り。宝楽鍋が出されたばかりの時は、まだ蒸しあがりで、サザエから「じゅ〜じゅ〜」と良い音が聞こえて来ます。 すぐに触ると熱いのでお気をつけください。

忘れてはいけないのが、一緒に蒸されている 淡路島の玉ねぎ 。ただ蒸されただけなのに、とっても甘くて美味しい!さすが、淡路島は玉ねぎの名産地。

3. 鯛は捨てる所がありません!「鯛のアラ煮」

最初に出て来た活造りのお頭付きアラは、そのまま捨てる…? そんな勿体ないことはしません!3つ目の料理、「鯛のアラ煮」として再びお目見え。

特に鯛のアラからは絶品の出汁が取れますし、骨に一番近い身が一番旨い!刺身では食べきれなかった部分は、ぜひアラ煮で味わい尽くしてください。

また、一緒に炊かれた 牛蒡わかめ も、しっかり味が染み渡って美味しいです。このわかめば、鳴門わかめ と呼ばれる特産品、肉厚でぷりっぷり。また、わかめの鮮度と風味を長期間保たせるために灰をまぶして干した「灰干若布」は常温保存OKなので、お土産売り場でも大人気です。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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