ベラルーシ

【ベラルーシ】ベールに包まれた水と森の首都ミンスク

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:186ヶ国

2023年6月27日更新

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ミンスク中央駅

聖霊大聖堂から南側へ向かう広い通りをくだっていくと、ミンスク中央駅があります。

ロシアやウクライナ、ポーランドへ向かう国際列車の乗り入れるベラルーシで最大の駅です。外観は現代的で美しくシンプル。

  • 写真:toshel

エントランスを入ると、ヨーロッパとロシアの融合されたシンメトリーな景観の良さとスタイリッシュさを感じます。

  • 写真:toshel
ミンスク中央駅
ベラルーシ / 駅・空港・ターミナル
住所:Minsk Railway station,Belarus地図で見る

Gates of Minsk

このミンスク駅を背にして立つと、正面の幹線道路を挟んでこちらもシンメトリーに配置されたビルがあります。

  • 写真:toshel

こちらはスターリン主義建築というのだそうです。搭には、当時の党首、農家、エンジニア、兵士の彫刻が施されています。このようなアンサンブルのスタイルは珍しく、ミンスクのシンボルとなっています。

Gate of MInsk
ベラルーシ / 建造物
住所:Gate of Minsk地図で見る

戦争歴史博物館

聖霊大聖堂へ戻り、北西へ延びるベラモシツァウ大通りを向かうと、スヴィスラチ川沿いに戦争歴史博物館があります。

  • 写真:toshel

この博物館は、主に第二次世界大戦にて、ドイツナチスと戦った際の記憶が留められています。当時のミンスクでは、この戦争で4人に1人が犠牲になったといわれており、戦車や軍事関連品などをはじめ、当時の凄惨な様子の写真などが展示されており、ベラルーシの歴史を知るうえで貴重な情報の一つとなりうるかと思います。

ベラルーシ戦争歴史博物館
ベラルーシ / 博物館・美術館 / 博物館
住所:ベラルーシ戦争歴史博物館 ミンスク地図で見る

中心部に流れるスヴィスラチ川と緑豊かな公園群

海を持たない内陸国としてはヨーロッパ随一の広い国土を有すベラルーシは、その半分近くが森林で覆われた自然豊かな水と緑の国です。

  • 写真:toshel

首都であるミンスクでも自然は多く、街の中心を流れるスヴィスラチ川岸は、流れに沿って広々とした公園が広がります。

  • 写真:toshel

Janki Kupaly Park

街の中心地にあるJanki Kupaly Parkは、森の中にモニュメントが点在しており、その先には高級デパートなどが立ち並びます。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
Junki Kupaly Park
ベラルーシ / 公園・動植物園 / 公園
住所:Jnki Kupaly Park minsq地図で見る

勝利公園

上でご紹介した戦争歴史博物館のある勝利公園は、スヴィスラチ川沿いの公園の中でも一際広いです。

  • 写真:toshel

森は静かに、時にサワサワと葉を揺らし、読書や散歩、ジョギングする人々や、サイクリングやセグウェイでアクティブに動く人々など、皆さま思い思いに過ごされている姿が印象的です。

  • 写真:toshel
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この日は、ボートレースが行われていました。のどかな風景です。

  • 写真:toshel
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スヴィスラチ川は、陽に当たるとキラキラと煌めく水面が本当に美しく、それを見ているだけで時が経ってしまいます。

  • 写真:toshelミンスクの朝
勝利公園
ベラルーシ / 公園・動植物園 / 公園
住所:Парк Перамогі地図で見る

ちょっと珍しい形のマンション群

ミンスクを訪れて驚いたものの一つに、市民の住むマンションがあります。旧ロシアのイメージから、筆者は無機質で冷たい感じと、四角いだけのコンクリート住宅をイメージしていたのですが、外観の珍しい建築をあちこちで見かけ、その個性的なのスタイリッシュさに圧倒されました。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
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ライトアップの美しいミンスク建築物

街の中心部に建つマンションなどは、夜になるとライトアップされます。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

日本において、住人のいるマンションをこのようにライトアップするのは珍しいのではないでしょうか。日中と陽の落ちたあとでは見栄えもだいぶ違います。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

こちらのビル街は、昼間はビジネスマンが多いですが、夜は食事やエンターテイメントを楽しむ人々で溢れます。見た目の雰囲気も役目も違いますね。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

上記でご紹介した聖霊大聖堂も安定の美しさ。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

こちらは政府系の建物です。昼間は物々しささえ感じますが、夜のライトアップは綺麗ですね。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

筆者は海外へ行くと、昼と夜の顔を比較するのも楽しみの一つで、雰囲気がガラリと変わって、同じ場所でありながら二度楽しめるのは魅力に感じています。

ここまでは、ミンスクの聖霊大聖堂を中心として、東西南北の半径1Km以内に全て収まっています。見どころたっぷりですね。

ミンスク中心部から半径10Km圏内

ここからは、ミンスク中心部から少し離れたところにある名所をご紹介します。

Holy Trinity Church

聖霊大聖堂の目の前にある地下鉄「ネミガ駅」から10分程度の「ヴォストク駅」を降りて、北へ延びる公園を歩いていくと、黒みがかった聖トリニティ教会が見えてきます。2001年に建てられた高さ34メートルの教会は、外観から想像できませんが、600人を収容できる広さもあり、中へ入るときに特別な雰囲気を感じる教会です。

  • 写真:toshel

あまりこれまで見たことのない木造建築で、夏は涼しく冬は暖かく、まるで教会自体が呼吸をしているようなホットする教会です。

  • 写真:toshel
Holy Trinity Church
ベラルーシ / 社寺・教会 / 教会
住所:Holy Trinity Church minsk地図で見る

Temple of all Saints

白と金色のコントラストが一際目立つこちらの教会は、地球上で最も美しい寺院ともいわれています。

  • 写真:toshel

その美しさからか、ここへ訪れる者は自身を精神的に強く浄化させるだけでなく、非常に長い間それを持続させる効果があるのだそうです。

  • 写真:toshel

確かに本当に美しく、不浄な気持ちを綺麗に洗い流して素にリセットされるような、そんな気分になる教会でした。

  • 写真:toshel

上の二つの教会は隣りどうし並んでいます。ミンスク中心部から少し距離があるためか、ガイドブックには載っていませんが、是非ご覧いただきたいオススメスポットです。

  • 写真:toshel
Temple of all Saints
ベラルーシ / 社寺・教会
住所:フラム・フセフ・スヴャティフ minsk地図で見る

ベラルーシ国立図書館

こちらは観光客の多くが訪れそうな、ダイアモンドの形が珍しい国立図書館です。

  • 写真:toshel

豊富な本のコレクションだけでなく、レストランやミンスク郊外を見下ろす展望台もあり、観光客だけでなく、地元の多くの人々の憩いの場となっています。

  • 写真:toshel

こちらもヴォストク駅が最寄駅です。

ベラルーシ国立図書館
ベラルーシ / 建造物
住所:ベラルーシ国立図書館地図で見る

移動は地下鉄とバス

ミンスク市内の移動は、地下鉄とバスがおすすめです。地下鉄はメトロの「M」マークが目印です。

  • 写真:toshel

バスは、広範囲にわたってくまなく網羅しており、頻繁に走っていますので、ちょっとした足に便利です。

  • 写真:toshel

最後に

いかがでしたでしょうか。

未知の国ベラルーシのミンスクは、自然から建物、人々に至るまで、とても美しい国でした。

英語を話す地元の方もまだまだ少ないですが、こちらが道を訪ねると、急いでご自身のスマートフォンを取り出し、翻訳ソフトにて英語⇔ロシア語変換をして手振り身振りで教えてくれるなど、市民の方々はとても親切で温かいです。

主要な場所では必ず英語も併記されており、これから世界中の観光客が訪れる予感のする国です。

  • 写真:toshel
ミンスク
ベラルーシ / 町・ストリート
住所:Minsk地図で見る

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地球旅~現在186ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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