一度は行きたい全国幸福度で上位に輝く福井県。歴史ある寺院「永平寺」や絶景スポット「東尋坊」はもちろん、越前ガニや越前おろしそばなどのグルメを堪能したい・・・。そんなあなたでも1泊2日で十分楽しめる、筆者が考案した福井の二大観光スポットを回る観光モデルコースをご紹介します。
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【1日目】700余年の歴史を誇る「大本山 永平寺」と禅の里を散策しよう!
9:45 福井駅到着
福井観光の拠点のひとつ「福井駅」までは、東京駅から北陸新幹線に乗って金沢、または東海道新幹線で米原まで行った後、JR北陸本線の特急「サンダーバード」または「しらさぎ」に乗り換え。約3時間30分で到着します。また大阪駅からは、特急「サンダーバード」で約2時間、名古屋駅からは特急「しらさぎ」で約2時間10分でアクセスできます。
永平寺や東尋坊へは、レンタカーが便利ですが、車の運転免許を持っていない方には、バスまたは列車に乗って散策しましょう。その際、お得なフリーきっぷを購入するのもおすすめ!永平寺や東尋坊、両方観光するのに便利な「永平寺・東尋坊二日フリーきっぷ」という切符は、福井駅西口から歩いてすぐのところにある「ウェルカムセンター」などで販売しており、特定のお店やスポットでお得な特典を受けられます。
<お問い合わせ>京福バス(事業本部):0776-54-7700
<有効期間>2日間
<料金>おとな2,300円、こども1,150円
<主な発売箇所>福井駅東口バスチケットセンター、福井駅西口ウェルカムセンターなど
※詳細は公式HPでご確認ください
- 福井市観光案内所 ウェルカムセンター
- 福井 / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:〒910-0006 福井県福井市中央1丁目2−1 ハピリン1階地図で見る
- Web:http://www.happiring.com/floor/detail.php?cd=1
10:00 天然温泉の大浴場を備えた「ドーミイン福井」に荷物を預ける
まずは散策を始まる前に荷物を預けに行きましょう!今回筆者が宿泊するのは、福井駅西口から歩いて7分のところにある「ドーミイン福井」。ダブルからツインまで広めの部屋を用意しているほか、最上階9階には天然温泉の大浴場を備えつけており、旅の疲れを癒してくれます。
10:50 福井駅東口から「永平寺ライナー」で永平寺へ
ホテルで荷物を預けた後は、福井駅東口から特急バス「永平寺ライナー」に乗って永平寺を目指しましょう!約30分でアクセスでき、1日7~8往復運行しています。
11:30 鎌倉時代から続く禅の最高峰「大本山 永平寺」を参拝
バス停に到着後、約5分歩いて「大本山 永平寺(だいほんざん えいへいじ)」に到着。鎌倉時代、曹洞宗(そうとうしゅう)の開祖・道元(どうげん)によって開かれた坐禅修行の道場で、境内は約10万坪もの広さがあります。最初に見える「唐門(からもん)」は、新しい住職を迎え入れるための門。一般の方は、門内への進入を禁止されています。
一般の方は、近くにある「通用門」でチケットを購入した後、境内に入ります。最初に見えてくるのは、受付所や売店にある「吉祥閣(きっしょうかく)」。閣内にある大広間では、僧侶の方による永平寺の歴史や概要など、詳しい解説を受けられます。
説明を受けたら、境内の中に入ります。順路に沿って歩いていくと、「傘松閣(さんしょうかく)」が見えてきます。参拝者用の控室や宿泊室がある建物で、天井には230枚もの絵が描かれています。
傘松閣から先は、いよいよ修行が行われている7つのお堂に入ります。約80人の修行僧が生活する「僧堂(そうどう)」を経由して歩いていくと、永平寺の本堂のひとつである「法堂(はっとう)」があります。朝の読経をはじめとした各法要が行われており、こちらからは永平寺全体を見渡すことができます。
また7つのお堂の中心に位置する「仏殿(ぶつでん)」は、法堂とともに本堂の役割も担っており、本尊・釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)が祀られています。昼と夜の読経も行われており、声が響きやすいように天井を高く設計されています。
修行僧が最初に訪れる門で、現存する最古の建物「山門(さんもん)」には、仏教の守護神「四天王」が安置されています。修行僧はもちろん、参拝者も、山門から外に出るのはNG。修行僧が出られるのは修行が終わった後で、住職のみ自由に行き来することが許可されています。
7つのお堂や一般の方の供養が行われる「祠堂殿(しどうでん)」を見学した後は、坐禅を体験できるフロアに立ち寄りましょう!坐禅の組み方について絵で詳しく解説しており、約3分間姿勢を正して精神統一を体験できます。本格的な坐禅を体験したい方は、見学を始める前に吉祥閣内にある受付所に問い合わせを。
- 永平寺
- 福井 / 寺 / 観光名所 / インスタ映え / 紅葉 / パワースポット / ツーリング
- 住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-15地図で見る
- 電話:0776-63-3102
- Web:https://daihonzan-eiheiji.com/
「寂光苑」で鐘を鳴らしてみるのもおすすめ!
永平寺を参拝した後は、唐門から川に沿ったところにある「寂光苑(じゃっこうえん)」に行きましょう。道中には、当時の永平寺鉄道によって造られた「玲瓏(れいろう)の滝」があり、散策しながらひと息つくことができます。
寂光苑の苑内には、曹洞宗の開祖・道元の若き日の像が祀られているほか、「寂照(じゃくしょう)の鐘」と呼ばれる鐘楼もあり、誰でも自由に鐘を打つことができます。1人2回までなので、願いを込めて打ってみましょう。
13:00 永平寺の門前町でグルメ&ショッピングを楽しもう!
永平寺を十分満喫した後は、門前町「禅の里」を散策しましょう!お土産はもちろん、名物の永平寺そばや胡麻豆腐、お団子といったグルメを味わえるお店が集まっているほか、道元が詠んだ歌碑もあり、歴史散策も堪能できます。
福井の郷土料理・越前おろしそばの名店「てらぐち」
永平寺から歩いてすぐのところにある「てらぐち」。福井県産のそば粉を使ったそばや人気の郷土食・ソースカツ丼といった福井グルメを味わえる食事処のほか、永平寺をはじめとした福井のお土産を販売するお店も併設しています。
おすすめは福井の定番グルメ「おろしそば」。少し深めの皿に二八そばが盛られ、その上にカツオ節とネギ、少しピリッとした大根おろしがトッピングしてあり、そばの香りを楽しみながらさっぱりとした風味を味わえます。
また永平寺名物「ごまどうふ」もおすすめ!白ごまと金ごまを絡めて練り合わせた一品で、香ばしい風味を堪能できます。味噌ダレをつけて味わってみましょう。
またお土産屋では、黒ごまだれがたっぷり入った「永平寺ごま餅」(12個入り・税込650円)や、「羽二重そば餅」(12個入り・税込648円~)など、おやつにピッタリなお菓子のほか、永平寺にちなんだ雑貨も販売しています。
- てらぐち
- 福井 / おみやげ屋 / ご当地グルメ・名物料理
- 住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-17地図で見る
- 電話:0776-63-3064
- Web:http://zen-eiheiji.jp/shop/entry-27.html
売り切れ必至!絶品のアップルパイが自慢「アトリエ菓修」
永平寺バス停から歩いてすぐのところにある「アトリエ菓修」。パリの一流ホテルでパティシエの経験を持つご主人が手掛けた、チーズケーキやロールケーキのほか、10種類のジェラートを取り揃えています。
人気の「アップルパイ」は、特定の農家から仕入れた紅玉を使った一品。毎年9月~4月までの限定で、その年のリンゴがなくなると終了します。リンゴの甘酸っぱさとともにサクッととしたパイ生地、そして濃厚なカスタードクリームの風味を楽しめます。週末には、売り切れてしまうこともあるので、見逃さないようにチェックしてみて。
- アトリエ菓修
- 福井 / スイーツ / 女子旅
- 住所:福井県吉田郡永平寺町志比28-9-2地図で見る
- 電話:0776-63-3433
- Web:http://zen-eiheiji.jp/shop/entry-51.html
永平寺のお土産が一堂に揃う「井の上」
お土産処と食事処が併設しているお店「井の上」。雑貨やお菓子などのお土産を取り扱っているほか、2階の食事処では、そばやソースカツ丼を味わえます。また売店では、10月~3月限定でくるみやつぶあんが入った「もっちもち焼き」(1個・税込200円)や、24種類の和漢食材が入った「永平寺茶のタピオカドリンク」といったテイクアウトグルメも販売しています。
お土産処では、永平寺から車で5分のところにあるごまどうふのお店「團助(だんすけ)」のごまどうふを販売。永平寺御用達のお店で濃厚な味わいを楽しめる「黒ごまどうふ」(2個・税込670円)や、「金ごまどうふ」(2個・税込750円)、「白ごまどうふ」など、絶品のごまどうふを販売しています。
また福井銘菓のひとつ「水ようかん」と「羽二重餅」とコラボした「水ようかん羽二重餅」や、“禅”の文字を描いた「禅Tシャツ」(税込1,300円~)、さらに永平寺のゆるキャラ・えい坊くんを描いた「えい坊くんマグネット」(税込550円)など、オリジナルのお土産も取り扱っています。