ドイツ
ドイツ観光
ロマンティック街道には古城や中世の街並

【フランクフルト】歴史的な見所いっぱい!りんご酒もドイツ料理も美味しい!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2018年6月11日更新

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通称【フランクフルト】と言われるドイツの都市の正式名称は【Frankfurt am Main フランクフルト・アム・マイン】。世界的にも最大級のハブ空港「フランクフルト国際空港」があるので、歴史深い街並みを観に来る観光客だけではなく、ビジネスマンも世界中から集まり、国際的な金融都市としても有名です。多くの人が集まるから、ドイツビールはもちろん美味しいし、レストランもたくさん!そんなフランクフルトに初めて行く方でも分かりやすい歩き方を “東→西→北→南” でご紹介します。

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先ずはフランクフルトについて少し予備知識を…

  • Alte Brücke(アルテ橋)から望む景色

フランクフルトは、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ケルンに次ぐ第5の都市と言われており、国際金融の中心都市でありながら、中世の歴史を色濃く残す街並みもあるなど、新旧が織り交ざった他にはない魅力のある都市です。

観光名所をサラッと流すのであれば1日で歩けるくらいの広さですが、やっぱりフランクフルトの魅力を十二分に感じたいのであれば2日は欲しいところ。

そしてスムーズに観光するためにも、各所で手に入るMAPの見方がポイントになります。そのポイントとして今回ご紹介するのが、ヨーロッパの中でも大きな河川の1つでフランクフルトの中心部を流れている【マイン川】

というのも、マイン川を基準に【東西南北】に何があるかを把握するのが、一番分かりやすいからです。

フランクフルトを南北に分断し、西から東に流れる【マイン川】

上の写真でいうと、マイン川の右側が北、左側が南になります。北側の方が観光客も多く、摩天楼がそびえる「新市街」や、中世の雰囲気が残る「旧市街」があります。

一方、南は「Sachsenhausen ザクセンハウゼン地区」という、いわゆる “地元っぽい” 雰囲気の街。フランクフルト名物の「Apfelwein りんご酒」が飲める昔ながらの居酒屋がたくさんあったり、多くの博物館も。

北側には「東西」にたくさんの観光地!

  • 写真:まき子Frankfurt Hauptbahnhof(フランクフルト中央駅)
  • Kaiserdom St. Bartholomäus(聖バルトロメウス大聖堂)

マイン川より北にある主な観光地は、一番西にあるヨーロッパ最大級のターミナル駅の1つ「フランクフルト中央駅」から、一番東にある「大聖堂」まで。その間まっすぐ歩けば たったの25分程度!

ただし!もちろんまっすぐ歩くだけというわけには行きません。その間にはたくさんの観光地が。

西から フランクフルト中央駅 → ユーロタワー(摩天楼のど真ん中) → ゲーテハウス → レーマー広場 → 聖バルトロメウス大聖堂 など見所はたくさん。また、さらに北の方に行けば、旧オペラ座ショッピングストリート「ツァイル」も。

これだけ見所があると「どこからどう歩けばいいの?!」と悩みますよね。今回は初めて訪れる方でも観光ポイントを押さえやすいルート 【東→西→北→南】の順でご紹介したいと思います。

神聖ローマ皇帝の選挙と載冠式が行われた【大聖堂】

  • 写真:まき子

フランクフルトで「大聖堂」と言ったら、先ほど “観光地の一番東にある” とご紹介した 【Kaiserdom St. Bartholomäus 聖バルトロメウス大聖堂】のこと、旧市街にあります。

この大聖堂では 神聖ローマ帝国 の歴代皇帝の選挙や戴冠式が行われたことから【Kaiserdom カイザードーム = 皇帝の大聖堂】とも呼ばれます。

ルーツは7世紀、フランク王国の小さな礼拝堂だったそうです。その後、13世紀〜15世紀に大聖堂として建て直されましたが、1867年の火災によって焼失、再建したものの第二次世界大戦で破壊、そして1950年代にまた再建されました。

なお、「ローマ帝国」とフランクフルトでいう「神聖ローマ帝国」とは全く異なります。ローマ帝国は衰退に伴い「東ローマ帝国」と「西ローマ帝国」に分裂、西ローマ帝国は476年に滅びますが、800年にフランク王国のカール1世が「西ローマ帝国の後継」としてローマ皇帝に戴冠されたのが「神聖ローマ帝国」の発祥と言われています。

聖バルトロメウス大聖堂
ドイツ / 社寺・教会 / 教会
住所:Domplatz 1, 60311 Frankfurt am Main, ドイツ地図で見る
Web:http://www.dom-frankfurt.de

フランクフルト旧市街のシンボル【レーマー広場】

大聖堂のすぐ西にある 【Römerberg レーマー広場】は、まるで童話のワンシーン!旧市街地の中心地にあり “街のシンボル” でもあります。

  • 写真:まき子

「レーマー広場」という名前の由来は「Römer レーマー」と呼ばれるギザギザ屋根が特徴の 3つ並んだ旧市庁舎 。1405年にこの建物を市が買い取り市庁舎に改造したそうですが、かつては神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が終わった後に、華やかな祝宴が開催される場所だったんだそう。

  • 写真:まき子

また、旧市庁舎の向かいには「Ostzeile(オストツァイレ)」と呼ばれる、なんとも可愛らしい木組みの建物が6つ並んでいて、ドイツ料理レストランやお土産屋が入っています。

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

オストツァイレの隣には、小さな教会 「Alte Nikolaikirche ニコライ聖堂」も。その外観はレーマー広場に馴染んでいてとても可愛らしいです。

レーマー広場
ドイツ / 公園・動植物園 / 広場
住所:Römerberg 27, 60311 Frankfurt am Main, ドイツ地図で見る
ニコライ聖堂
ドイツ / 社寺・教会 / 教会
住所:Römerberg 11, 60311 Frankfurt am Main, ドイツ地図で見る

世界最古かつ世界最大級!「クリスマスマーケット」のメイン会場

レーマー広場といえば、一度は見に行きたいのが「クリスマスマーケット」。その歴史は深く、なんと中世時代の1393年以来続けられているとか!また、規模も世界最大級で、世界中から毎年300万人以上もの人々が訪れるそうです。

フランクフルトのクリスマスマーケット
ドイツ / 市場・朝市
住所:Roemerberg 27, 60311 Frankfurt am Main地図で見る

屋内にある地元のマーケット【クライン マルクト ハレ】

  • 写真:まき子

大聖堂やレーマー広場から徒歩5分ほど北に行くと、地元の人も活用する市場【Kleinmarkthalle(クライン マルクト ハレ)】があります。屋内にあるので天気が悪い日も安心!

  • 写真:まき子

生鮮野菜の売り場には、見たこともないような野菜やキノコがいっぱい!料理好きなママさんだったら、見ているだけでワクワクしてしまうような市場です。

  • 写真:まき子

お肉屋さんも、やっぱり日本とは全然違います。ソーセージがたくさんぶら下がり、ハムの種類も半端ない!

このような野菜やお肉、買って帰りたくなってしまいますが…生鮮ものは旅行中では楽しめないのが残念…

  • 写真:まき子

でも、ぜひお惣菜を楽しんでください。お肉屋さんのサンドイッチは見た目も美味しそう!その他にもお惣菜やパン、チーズなど、いろいろ売られています。2Fにはちょっとしたテーブルと椅子もあるので、レストランに行かなくても、こんな市場でランチを楽しむのもオススメです。

また観光地に近いからか、お店の方も旅行客慣れしていて気さくに説明してくれます。英語を話してくれる方もいますし、分からない食材があったらジェスチャーも加えて気軽に聞いてみてくださいね。

クライン マルクト ハレ
ドイツ / 市場・朝市
住所:Hasengasse 5-7, 60311 Frankfurt am Main, ドイツ地図で見る
Web:https://kleinmarkthalle.de

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/makiko0213ha

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