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3.観自在王院跡(かんじざいおういんあと)
毛越寺に道路を挟んで隣接している観自在王院は、2代基衡の妻によって建立されたと言われる寺院です。1573年に焼失してしまいましたが、「舞鶴が池」を中心に庭園が復元されています。池の北側に2つの阿弥陀堂があったことから毛越寺と同様、こちらの庭園も浄土庭園であったと考えられています。
4.無量光院跡(むりょうこういんあと)
3代秀衡が京都の平等院を模して建立した寺院。度重なる火災で現在は礎石や池跡が残るだけとなっていますが、発掘調査の結果、当時は平等院を凌ぐ大きさであったと考えられています。本堂を見ると背後にそびえる金鶏山に夕日が沈み、寺院が夕日に包まれるよう設計されていました。それはまさに浄土の世界。
今後修復整備される予定の無量光院。秀衡が造った極楽浄土の世界を見られる日が楽しみです。
5.金鶏山(きんけいさん)
奥州藤原氏にとって都市造りの基準となった信仰の山で、山頂には経塚が営まれていました。「3代秀衡が一晩で作らせた」や「雌雄の金の鶏が埋められている」などの伝説があります。
標高はそれほど高くありませんが、山頂までの坂はなかなかの急勾配。そのせいでしょうか。山頂まで足を運ぶ観光客はそれほどいないので、聖なる山を独り占めできるかも!?
また金鶏山麓には、兄源頼朝に追われこの地で自害した、源義経妻子の墓があります。
平泉の歴史が学べる平泉文化遺産センターへもぜひ
入館料無料で奥州藤原氏を中心に、平泉の歴史を図解パネルや展示品で学ぶことができます。金鶏山の麓、ちょうど平泉の中心付近にあるので、散策途中で予習復習を兼ねて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
- 平泉文化遺産センター
- 平泉町(西磐井郡) / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉字花立44番地地図で見る
- 電話:0191-46-4012
- Web:http://www.town.hiraizumi.iwate.jp/site/entry/cat1...