「電気はどこから来るの?」「プログラミングって何?」「生物農薬って何?」・・皆さんは、普段こんな疑問を感じたことはありませんか?本八幡にある千葉県立現代産業科学館では、私達の生活を支えている産業に応用される様々な科学技術を、展示や体験コーナー、実験ショーを通じて紹介しています。体験を通じて学習するスタイルは子供にも理解しやすく、誰もが興味を引き立てられる事でしょう。休日のお出かけ先にもピッタリな千葉県立現代産業科学館で、日本の産業や科学技術に触れてみませんか?
この記事の目次表示
「千葉県立現代産業科学館」館内の紹介
日本の産業に応用されている様々な科学技術を紹介する、千葉県立現代産業科学館。
科学技術とは何か?科学技術は、産業の分野でどのような役割を果たしているのか?そもそも科学とは何か?・・次々と湧いてくる疑問や興味にわかりやすく答えてくれる、科学館の内部をご紹介します。
その1:(1階)常設展示テーマ「創造の広場」
入館して少し進むと、吹き抜けの広いフロアに、カラフルでポップな実験・体験学習型の展示が並ぶ「創造の広場」のエリアがあります。
このフロアにある展示では、ボタンを押す、手をかざす、ハンドルを回す、座って揺らすなど、シンプルで簡単な操作を行って科学現象を起こし、その様子を観察します。例えば、空気圧でロケットが飛び出す展示では、ロケットが飛ぶ仕組みや、力が伝わるメカニズムを紹介。大きな時計の展示では、ブランコに座って揺らすと動き出した時計の中が見えて、内部の仕組みがよくわかるようになっています。
遊びを通じて科学現象を起こす仕組みの展示物が並ぶ「創造の広場」では、知らず識らずのうちに科学の楽しさや不思議さ、驚きを体験し、「なぜ?」という興味をかきたててくれます。
その2:(1階)常設展示テーマ「先端技術への招待」
その1で紹介した「創造の広場」のエリアを通り抜けた先には、一変して落ち着いた雰囲気がある「先端技術への招待」のフロアがあります。
このフロアでは、日々進化を続ける私達の生活を支える産業を導く、様々な先端技術を紹介しています。各展示では解説文や画像のほか、実物やモデルの展示が多く採用されているのが特徴的です。専門的で難しい印象を抱きがちな先端技術について、私達の生活に関わる視点からわかりやすく解説している、とても興味深い展示エリアです。
見どころ1:「バイオテクノロジー」コーナー
病気の発見、診断や治療、安全で安定した食料の調達など、私達の生活に欠かせない分野で活躍するバイオテクノロジー。このコーナーでは、研究所で実際に使用されていた機器の実物や、商品化され現在活躍している生物農薬、話題のiPS細胞などを紹介しています。
見どころ2:「アルゴブロック」や「ビジュアル・サウンド・ユニット」
このフロアにある体験学習型の展示には、「アルゴブロック」や「ビジュアル・サウンド・ユニット」などがあります。一見すると難しいように見えますが、ガイドスタッフの説明や簡単な操作で行うものばかりなので、心配はいりません。
アルゴブロックとは遊びながらプログラミングを学ぶツールで、それぞれ違う動きをするブロックをつないでゴールを目指すゲームです。パソコンの操作ではなく、木製やプラスチックのブロックを動かす遊びを通じてプログラミングを身体で覚えることができるのが特徴です。
ビジュアル・サウンド・ユニットとは、コンピューターで音を視覚化するシステムです。電子ピアノのキーボードを弾いたりパットを叩いたりして、モニターに現れる動物を動かしたり踊らせたりするゲームです。
その3:(2階)常設展示テーマ「現代産業の歴史」
その2で紹介した「先端技術への招待」のエリアを進むと、「現代産業の歴史」のフロアがあります。吹き抜けの天井まで届く大きな高炉の展示物と、その周りをまわるようにして2階に続いている螺旋階段が目印です。
このフロアでは、千葉県にも多く存在する電力や石油、鉄鋼産業の技術や、その歴史、そして新しい技術などを紹介をしています。それぞれの展示には実物や縮小モデルなどの模型が多く採用されていて、来館者を飽きさせません。
電力はどのように作られて家まで供給されているのか、製鉄所の高炉の中はどうなっているのか、石油はどのように活用されているのかなど、私達の生活に関わる大切なトピックに触れる内容の濃い展示が並んでいます。