写真：aka-regionアイルランドはイギリス本島の西側に浮かぶ島国です。アイルランド西部の海岸沿いの2,500kmにわたる道はWild Atlantic Wayと名付けられ、世界最長の海沿いを走り続けるドライブコースとなっています。このドライブコースはアイルランド島の南北8州を貫き、各地の変化に富んだ地形が生み出す風景を楽しむことができます。今回は、ドライブコースが始まるアイルランド共和国の北部の街・ドネゴールから南部の終着地・キンセールまでの必見オススメ滞在スポットをご紹介します。
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ワイルド・アトランティック・ウェイ（Wild Atlantic Way）とは？
Wild Atlantic Wayとは、北アイルランド（イギリス）のデリーを起点にアイルランドのドネゴール州、スライゴー州、メイヨー州、ゴールウェイ州、クレア州、ケリー州を貫きコーク州のキンセールの街へと続く大西洋岸を辿る2,500kmの道です。Wild Atlantic Wayは青地に白のジグザグが描かれた看板が目印となります。
写真：aka-regionWild Atlatic Way沿いに看板が立てられている
アイルランドで車を借りる
アイルランド国内の主要空港(ダブリン、シャノン)には、空港ターミナルにレンタルカー各社が入っています。空港や街中からレンタルし、同じ場所に返さなくとも同じ系列のレンタル会社であれば旅先の街での営業所で乗り捨ても可能です。
- 写真：aka-regionWild Atlantic Wayでは至る所で羊に出会うことができます
車を借りる際にはEUの運転免許証か、国際免許証が必要となります。車種はマニュアル車が主流となっていますので、オートマ車限定の方は車の事前予約をオススメします。また、オートマ車の場合はマニュアル車よりもレンタル料が若干高めになります。
アイルランドは日本と同じく右ハンドルで、市街地以外は道幅も広いところが多いため、運転しやすいです。国内中に国道や高速道路が張り巡らされており、便数や網羅する路線の少ないバスや電車等の公共交通機関と比べて、短時間で効率よく移動するのに大変便利です。高速道路は200km走ってもルートによって無料だったり、たとえ高速道路を利用しても1回の料金が2ユーロ程度と格安です。
アイルランドの自然の勢いを感じるコース
南北を縦断する2,500kmのWild Atlantic Wayは、エリアによって地形も違うため海を見ながら駆け抜け、その風景に飽きることはありません。1週間以上の時間がある方は以下のスポットを経由地に旅の計画をするといいでしょう。なかなか2,500kmを走破するのは時間的に難しいという方には、以下のスポットから気になる場所を選んで国内の主要空港の街（ダブリン、シャノン（クレア州近く））からスタートしましょう。
- 写真：aka-region神々しい雰囲気のドネゴール
歌姫エンヤを生んだ荒々しい自然の残るエリア：ドネゴール州
アイルランド人歌手のエンヤや、伝統音楽グループのAltan（アルタン）を生んだドネゴール州。英語とアイルランド語が公用語のアイルランドの中でも、日常的にアイルランド語を使う話者の多いゲールタクトというエリアに属します。ドネゴールの霊山・エリガル山の見える村Bunbegの砂州には、朽ち果てた漁船が打ち上げられています。潮の満ち引きによって廃船が海に浮き沈みします。
- 写真：aka-region静かな海岸の街・Bunbeg。
小休憩には、世界的に有名なドネゴールが生んだ歌姫・エンヤの実家のパブ「Leo’s Tavern（レオズタバーン）」に寄ってみてはいかがでしょうか。小さな村・Crolly（クローリー）にエンヤの家族が今も経営するパブで、エンヤは幼少期の頃からパブで歌を披露していたようです。
- 写真：aka-regionアイルランドが生んだ歌姫・エンヤの実家＠ドネゴール州
- レオズタバーン
- アイルランド / 居酒屋・バー
- 住所：Meenaleck, Crolly, Co. Donegal,Ireland地図で見る
- 電話：+353 74 954 8143
- Web：http://leostavern.com/
迫力満点の台形のベンバルベン山：スライゴー州
ドネゴール方面から南下するとスライゴー市郊外にベンバルベン（Benbulben）山が見えてきます。ベンバルベンは3億年前に氷河によって削られた岩山です。アイルランドのノーベル文学賞作家・W.B.イェイツも、威厳のあるベンバルベンから多くのインスピレーションを得たと言われています。
- 写真：aka-regionスライゴーの郊外にあるベンバルベン山
アイルランドの縮図・アキル島：メイヨー州
アイルランド本島に次ぐ国内最大の島です。148平方km(小豆島程度)、人口 2,600人の島は、断崖ありビーチあり山ありの、アイルランドの自然や地形を凝縮したような変化に富む地形で、まるでアイルランドのミニチュアのような場所です。
美しい海岸に付与されるブルーフラッグ認定の海岸がアキル島だけで5箇所あります。島の先端、Keem海岸は自然なままの白浜ビーチが特に穴場スポットです。
- 写真：aka-regionメイヨー州のアキル島Keemビーチ。
- 写真：aka-regionWild Atlantic Wayをゆく（メイヨ―州・アキル島）
絵画のような美しさのコネマラ国立公園：ゴールウェイ州
アキル島から車で約2時間、ゴールウェイの街から30分も走ればコネマラ国立公園に辿り着きます。荒涼とした手つかずの自然を独り占めできます。時が止まったかのような静寂の中に、沼の水に逆さに映った岩山が圧巻の風景をつくりだしています。
湖畔のカイルモア修道院に立ち寄ったり、宿泊施設が集中するクリフデン(Clifden)の街で1泊するのもよいでしょう。
- 写真：aka-regionゴールウェイ州のコネマラ国立公園は息をのむほどの美しさ。
- コネマラ国立公園
- アイルランド / 公園・動植物園
- 住所：Letterfrack, Co. Galway Ireland地図で見る
- Web：http://www.connemaranationalpark.ie/
どこにいても音楽が聴こえる街：ゴールウェイの街
首都ダブリンから車で西へ2時間半、国内第三の街・ゴールウェイがあります。歩行者天国のメイン通りとそこから伸びる路地では、老若男女問わず路上で音楽を演奏しておりいつも活気があります。こぢんまりとした街に多くのミュージシャンが演奏し、街全体がまるで屋外ライブ場のようです。
- 写真：aka-regionゴールウェイの街は大学街ということもあり若者が多く、活気がある
- 写真：aka-regionゴールウェイの街角スナップ
ゴールウェイからさらに南下し、クレア州に向かう途中には、アイルランドの海鮮が専門で日本の天皇もお食事を堪能されたレストラン
「モランズ・ザ・ウェアー（Morans the Weir）」にお立ち寄りください。
- 写真：aka-region道中は海鮮専門レストランで海の幸を楽しもう
- 写真：aka-regionゴールウェイ州のはずれにある海鮮レストラン「モランズ・ザ・ウェアー」
- Morans The Weir
- アイルランド / 魚介・海鮮料理
- 住所：The Weir, Kilcolgan, Co. Galway, Ireland地図で見る
- 電話：+ 353-91-796-113
- Web：http://www.moransoystercottage.com/
