アイルランド
アイルランド観光
アイリッシュウイスキーやギネスビールで知られる国

アイルランドの紅茶文化: アフタヌーンティー5選

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:35ヶ国

2018年9月5日更新

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写真:aka-region

お茶をする文化は世界中至るところにあります。アイルランドでもお茶の時間は欠かせません。ちょっと一息つくときのスコーンと紅茶のシンプルな「お茶」から、昼下がりに頂く3段重ねのトレイに溢れんばかりにスイーツやセイボリー(サンドイッチ等甘くないおつまみ)がのった豪華「アフタヌーンティー」。今回は、アイルランドの首都・ダブリンのカジュアルな1杯の紅茶から格式高いアフタヌーンティーに至るまでのお茶スポットをご紹介します。

この記事の目次表示

1. Merrion Hotel:首相府前の格式高い5つ星ホテルの''アートティー''

アイルランド首相府前にある5つ星ホテル・メリオンホテル(Merrion Hotel)では、ホテルが所蔵する19~20世紀の絵画コレクションの中から着想を得て作られたスイーツが楽しめます。平面の絵画が立体、しかも食べられるアートとして出現。

  • 写真:aka-regionダブリン市街地の5つ星ホテル、Merrion Hotel。

写真のスイーツは、左から画家Saurin Elizabeth Leechの肖像画、John BoydのFutile Defense、そしてダブリン生まれの画家William ScottのFrying Pan, Funnel, Eggs & Lemonsとなっています。

アート・ティーのモチーフとなる絵画は、季節ごとに変えているようです。その絵はホテル内のどこかに飾られていることもあるので、本物を見ながらアートな時間をお楽しみください。

  • 写真:aka-region格式あるMerrion Hotel

メリオンホテルの伝統的で格式の高いラウンジはダブリンの街中にありながら緑溢れるガーデンを見ながらゆったりできる空間です。

そこで頂くアフタヌーンティー(料金45ユーロ/人より)のメインは何といっても紅茶!紅茶の種類が約25種類もあり、しかもポットでたっぷりと出てきます。

ホワイトティー、ブラックティー、フレーバー付きのブラックティー、グリーンティー、ハーブティーなど、全てこだわりの紅茶で、オーソドックスなティーからスペシャルブレンドまでずらりと揃っています。アイリッシュ・ウイスキーとココアの香りがほんのりとするアッサムや、夏にはレモンとジンジャーが効いたアイスティーがオススメです。

  • 写真:aka-region
ザ メリオン ホテル ダブリン
アイルランド / ホテル
住所:Sráid Mhuirfean Uachtarach, Dublin 2, Ireland地図で見る
電話:+353 1 603 0600
Web:http://www.merrionhotel.com/

2. Powerscourt Hotel:スコーンが最高においしい正統派

  • 写真:aka-regionPowerscourt Hotelのスイーツやセイボリーは全て厨房で手作り。

ダブリン県の隣「アイルランドの庭」と呼ばれるウィックロー県は、その名の通り山から川が流れ、年中美しい緑が美しいところです。ダブリン市街地から車で30分のEnniskerryという街の郊外にPowerscourt(パワーズコート)のガーデン、邸宅そしてホテルがあります。

敷地内の5つ星ホテルにて、緑の芝が年中きれいな庭を眺めながら、アフタヌーンティー(料金39ユーロ/人より)を楽しむことができます。

  • 写真:aka-regionPowerscourt Hotel

種類豊富な紅茶は、かわいい梨の形のティーバッグに入れられて提供されます。

  • 写真:aka-region

また、ここのスコーンはアイルランド屈指のおいしさで、外側はサクッと中はしっとりとしていて、香り高いです。各種セイボリー、スイーツを一通り楽しんだら、最後の〆のケーキ2種類は、ガラス張りのワゴンで運ばれてきます。ケーキの上に乗っているチョコレート細工に至るまで、細やかに作り上げられています。

  • 写真:aka-regionPowerscourt Hotelのスイーツは終わりがありません。
パワーズコート・ホテル
アイルランド / ホテル
住所:Powerscourt Hotel Resort & Spa, Powerscourt Estate, |Enniskerry, Co. Wicklow, Ireland地図で見る
電話:+353 1 274 888
Web:http://www.powerscourthotel.com/

3. Fitzwilliam Hotel:工夫でいっぱいのアジア風アフタヌーンティー

ダブリン市中心部にあるセント・スティーブンズ・グリーン(St.Stephen’s Green)公園の斜向かいに位置する5つ星ホテル、フィッツ・ウィリアム・ホテル(Fitzwilliam Hotel)でも、個性的で格別なアフタヌーンティーが味わえます。

このホテル内には、ミシュラン2つ星レストランを含め、3か所のダイニング・カフェがあります。アフタヌーン・ティーはカジュアルなバー・カフェのInn on the Greenで、1名35ユーロから頂けます。

  • 写真:aka-regionダブリンの歩行者天国Grafton Street近くにあるFitzwilliam Hotel

手巻き寿司風のマグロとアボガド、エビとトリュフの揚げワンタン風、青リンゴゼリーとブルーチーズ…など食材のコンビネーションが独創的で、感覚をすましながら頂くと余計に楽しみ倍増です。

スイーツは、定番のスコーンにマカロン、ルバーブゼリーとホワイトチョコのムース、ピーナツと塩キャラメルのシュークリーム等、常に新しい味に出会えて飽きることがありません。

  • 写真:aka-regionFitzwilliam Hotelは工夫で溢れたアフタヌーンティでした

    

ブレンドティーの種類は6種類とそれほど多くはありませんが、随所に工夫が見られます。例えば、Irish creamという紅茶は、チョコレートやベイリーズリキュールが隠し味となっていたり、アールグレイは、南イタリア産ベルガモットとジャスミンの華やかな香り高い一杯となっています。〆の飲み物として、2種類のデザートカクテルもついてきます。

Cucumber Cupという名のカクテルは、ジンベースにエルダーフラワーのリキュール、ライムそしてきゅうりの薄切りが浮かんでいて、味はさっぱりと絶妙な相性です。

また、Nutella Martiniというカクテルは、フランジェリコというヘーゼルナッツ由来のリキュールにカカオとバニラとクリーム、そしてヌテラが加えられ、その名の通り、デザート感覚で堪能できます。

  • 写真:aka-regionきゅうり入りのカクテルで〆。

一風変わったアフタヌーン・ティーを体験してみたい方にお勧めです。一口ごとに驚きの連続のティータイムになるでしょう。

フィッツ・ウィリアム・ホテル
アイルランド / ホテル
住所:Stephen's Green Shopping Centre, Faiche Stiabhna, Dublin 2, Ireland地図で見る
電話:+353 1 478 7000
Web:http://www.fitzwilliamhoteldublin.com/

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計4年間、ヨーロッパ(フィンランド、アイルランド)で住んでいる間に見聞きしたこと、経験したことを紹介します。旅のテーマは、「暮らすように旅をする」。旅のある暮らし方、ライフスタイル、文化に関する情報を発信していきます!

♬Countries & Areas: Europe (アイルランド、フィンランド他),日本(島根、山陰地方、東京他)
♬Hobbies: アイリッシュフィドル、水泳
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