美食の国イタリア。そんなイタリアを訪れる際には、ご飯をメインに旅行される方も多いのではないでしょうか。ですが「イタリア料理」とひと口に言っても、各地域で育まれてきた料理は様々。今回は、その場所で伝統的に食べられてきた、イタリア各都市を代表する料理をご紹介します。
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各都市によって異なるスタイルのイタリア料理
旅先ではやはり、その土地その土地で育まれてきた郷土料理を味わってみたいと思いませんか?イタリア料理とひと口に言っても、地域によって色々な料理があります。
以下より、イタリアの主な観光都市それぞれで、ここに行ったらぜひこれを食べたい!という食べ逃せない料理をご紹介します。
ミラノ
日本からの直行便もあるので行きやすく、毎年開催されるミラノ・コレクションでもおなじみのハイセンスな街ミラノ。大きな都市なので、世界各国の料理が食べられますが、もちろんミラノ発祥の料理もありますよ!
コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ/cotoletta alla milanese
コトレッタ・アッラ・ミラネーゼは、ミラノ風カツレツとして日本でも有名ですね。お皿からはみ出すほどの大きなカツレツは食べ応え十分。レモンを絞ってどうぞ!
オッソ・ブーコ/osso buco
オッソ・ブーコは、直訳すると「穴の開いた骨」という意味のメニューです。骨のついた仔牛のすね肉を煮込んだもので、煮込むことで骨の真ん中が溶け出して穴が空いたようになります。トロリと口の中でとろけるお肉に思わず頬が緩みますよ。
リゾット・アッラ・ミラネーゼ/risotto alla milanese
リゾット・アッラ・ミラネーゼは、サフランで黄色く色づけたシンプルなリゾットです。先に紹介したオッソ・ブーコなどの料理の付け合わせとして出されることもあります。
フィレンツェ
ルネサンス文化の中心地として知られるフィレンツェ。風光明媚な街並みやルネサンスの巨匠たちの作品が見られる美術館など、観光で見るべきものがたくさんありますが、「食」も忘れてはいけません。フィレンツェがあるトスカーナ地方の郷土料理も、美味しいものがたくさんあります。紹介しきれないほどに色々なメニューがありますが、今回は厳選したものをご紹介します。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ/bistecca alla fiorentina
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)は、見た目のボリュームも大のザ・お肉!です。あまりの大きさに出てきた瞬間はちょっとひるんでしまいますが、意外とペロリと食べられてしまうので不思議です。
ランプレドット/lampredotto
ランプレドットは、牛モツ煮込みです。街中の屋台などでも売られていて、パニーノに挟んで食べると美味しいですよ。
リボッリータ/ribollita
リボッリータは、いろいろな野菜を煮込んだスープにパンを入れてさらに煮込んだ料理です。見た目はちょっとイマイチですが、野菜の旨味がパンに染み込んだ、身体が喜ぶ一品です。
カントゥッチ/cantucci
カントゥッチは、アーモンドが入ったビスコッティのような硬いお菓子です。甘いワインなどに浸して柔らかくしてから食べると、何とも言えない幸せに包まれます。お土産として購入するのもいいですね!
ローマ
イタリアの首都ローマ。トレヴィの泉にコロッセオなど、観光には事欠かないイタリアの中心地となっている都市です。
スパゲッティ・アッラ・カルボナーラ/spaghetti alla carbonara
カルボナーラは日本でもおなじみのイタリア料理ですね。実は、ここローマの郷土料理だそうです。本場のスパゲッティ・アッラ・カルボナーラをぜひご賞味あれ。
カルチョーフィ・アッラ・ジュディア/carciofi alla giudìa
カルチョーフィ・アッラ・ジュディアも、欠かすことのできないローマ料理です。「ユダヤ風アーティチョーク」という意味で、アーティチョークを揚げたシンプルな料理です。日本ではあまり食用として馴染みのないアーティチョークですが、イタリアでは日常的に使う野菜としてスーパーなどでも売られています。