トラベラーの憧れ、「ANA国際線ビジネスクラス」の食事・座席・アメニティを徹底リポート!2021年夏にANAのニューヨーク便・ビジネスクラスに搭乗した筆者が、多数の写真を交えて最新情報をお伝えします♪
この記事の目次表示
ANA国際線ビジネスクラスの最新シート「THE Room」
日本の二大航空会社の一つである全日本空輸(=通称ANA)は、正確な運航ときめ細やかな機内サービスで、国内外のユーザーから絶大なる人気を誇っています。
ANAでは、ニューヨークやロンドン便などの海外長距離路線に、最新機材であるボーイング777-300ERを採用。同機のデザイン監修は隈研吾氏が手がけたもので、「THE Room」と名付けられたビジネスクラスシートは、省スペースながらゆとりのあるプライベート空間を生み出しています。「THE Room」の機内イメージは、下記のANA公式動画をご参照ください。
ANA「東京→ニューヨーク便」ビジネスクラスにいざ搭乗
筆者は家族の海外転勤に伴い、2021年夏に東京・羽田空港からニューヨーク・JFK空港まで、ANA国際線ビジネスクラスを利用しました。個人旅行ではなかなか乗る機会がないビジネスクラスですので、隅々までチェック&記録しつつ、12時間半の空の旅を余すところなく満喫! 食事や座席、アメニティなどの最新情報を徹底リポートします。
ANA国際線ビジネスクラス「THE Room」の座席
ANA東京⇔ニューヨークのフライトに使用される機材は、最新型のボーイング777-300ER。ファーストクラスには「THE Suite」、ビジネスクラスには「THE Room」と呼ばれる個室型のシートが備えられ、長時間のフライトでも快適に過ごせるような工夫が凝らされています。
ビジネスクラスは1-2-1席の1列4席の配置となっており、全ての席から直接通路にアクセスできるように設計されています。「THE Room」はそれぞれのシートの向きを前後互い違いに配することで、足先に向かって細くなる三角形の個室空間を生み出し、ANAの歴代のビジネスクラスの中で最も広いスペースを実現できたそう。
すべてのシートにドアが設けられた完全個室タイプも、ANAのビジネスクラスでは初めてということで、「THE Room」はこれまでのビジネスクラスのシートとは一線を画するようです。
座席に腰掛け、手元のスイッチを操作すると、シート脇に設置されたドアが自動で閉まっていきます。ドアが閉じると完全に個室空間となり、飛行機に乗っていることを忘れてしまいそうなほど。人の目を気にすることなく足を伸ばしてくつろいだり、映画やゲーム等のエンターテインメントを楽しんだり、12時間半のフライトもあっという間なこと必至です♪
家族やカップルのペア利用には、隣り合った中央の2席が◎
ANAのビジネスクラスは、1列4席のうち中央の2席は隣り合った配置となっています。2席の間は通常は可動式のパーティションで仕切られていますが、パーティションを下ろすとすぐ近くに隣席が。会話をしながら食事をしたり、隣の席の様子を確認しながら就寝したりすることもできるので、家族やカップルでのペア利用にも向いています。
テーブルやモニターにも細かい配慮が
「THE Room」座席に備えられたモニターはすべて4K対応で、美しく臨場感あふれる映像を楽しむことができます。モニターサイズは24インチと、従前のビジネスクラスの17インチよりも大幅にサイズアップ。もちろん、すべての操作を手元のリモコンで完了することが可能です。
モニター下にあるテーブルは、折り畳み部分を開閉することで広さを変えることができます。ドリンク等をちょっと置きたい時と、物を書いたりPCを操作したりする時とで、用途に合わせて使い分けられるので便利ですよ。
アメニティポーチは「GROBE TROTTER」のトランク型♡
ANA国際線ビジネスクラスのアメニティは、シャンパンゴールドカラーの可愛らしいトランクに詰められています。こちらのトランク型ポーチは、イギリスの老舗鞄メーカー「GROBE TROTTER(グローブ・トロッター)」社製のもの。空の旅のお供に、粋な演出です。
中にはSHIROの化粧水&リップバームも
アメニティの中身は歯ブラシセット、イヤープラグ、アイマスクなどの定番グッズに加え、天然素材を用いたコスメブランド「SHIRO」のミストタイプの化粧水とリップバームがセットに。「SHIRO」のコスメはいずれもゆずの香りで、長時間のフライト中のリフレッシュに一役買ってくれます。
東京→ニューヨーク便ビジネスクラスのディナー
東京を午前10時に出発したニューヨーク便は、現地の時差に合わせて、離陸から1時間半ほどでディナータイムに入ります。ANA国際線ビジネスクラスのディナーメニューは、こちら↓。和食と洋食からお好みでチョイスでき、筆者は洋食を選択しました。和洋いずれも本格的なコース料理です。
アミューズ(付き出し、小品)
洋食コースのアミューズは、「ナッツチリパイスティック」、「トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル」、「キッシュ 大葉ソース」の3品です。アミューズと共にグラスシャンパンの提供もあり、サクサクのパイスティックやピクルス、キッシュなどお酒が進むおつまみとともに堪能することができます。
アペタイザー(前菜)
アペタイザーは「鴨のスモークとエビのサラダ いちじくのコンポート添え」。ボリュームたっぷりの鴨肉のスライスが重なり、前菜だけで満腹になってしまいそうなほど。しっかりとしたスモークの香りが効いた、大人向けの逸品です。
テーブルには真っ白なクロスがかけられ、バゲットとフォカッチャ、さらにバター・オイルが添えられて、完璧なディナーテーブルが整います。ビジネスシート「THE Room」では、食事が美味しく見えるように調光された特注の照明器具を用いており、ディナーの雰囲気をさらに盛り上げてくれます。
豊富に揃うアルコールも頼み放題
アミューズ、アペタイザー共についついワインが欲しくなるお料理で、アルコールメニューをめくる手が止まりません。ANA国際線ビジネスクラスでは、各種アルコールも頼み放題なので、お酒好きの方にとってはまさに天国! ただし気圧の関係上、飛行機の中では普段よりもアルコールが回りやすいので、飲み過ぎには気をつけてください。
シャンパン、ワイン(赤・白・ロゼ)をはじめ、和食メニューに合う日本酒や焼酎も充実しており、他にも高級ウィスキーの「響」や「シーバスリーガル」、ビール各種、アペリティフのキールやカンパリソーダ等々、お好みに合わせて何でもチョイス可能。もちろんソフトドリンクも、こだわりのあるコーヒーや紅茶・日本茶、ジュースが揃っています。
メインディッシュ
洋食のメインディッシュは、「牛フィレ肉のステーキ ベルシーソース」、「甘鯛のポワレ シリアルのリゾットと生姜の香るクリーミーソース」、「穀物のガレットとマッシュルームデュクセル カレー風味のトマトクーリ」の3品からチョイス。筆者は「牛フィレ肉のステーキ ベルシーソース」をいただきました。
程よくソテーされた牛フィレ肉は、ほろほろと口の中でほぐれていくような食感で、柔らかく美味。ワインをベースにした濃厚なベルシーソースとジューシーな肉汁が溶け合い、大満足のメインディッシュです。
デザート、コーヒー
洋食のデザートは、ピエール・エルメが手がける独創的なグラススイーツ「エモーションエトネ」です。トロピカルフルーツのジュレ、ココナッツのムース、生のマンゴーやパイナップルなどを何層にも重ねた一品で、さっぱりと上品な味わい。チョコレートが添えられたコーヒーともに、華やかにディナーを締めくくってくれます。