香川の琵琶湖？京極家が築庭した大名庭園「中津万象園」の見どころ&グルメ

この記事の目次表示

• 中津万象園について
• 中津万象園の歴史
• 中津万象園の見どころ
•    美しい月を迎える「邀月橋（ようげつばし）」
•    樹齢600年の「大傘松」
•    石を投げて心願成就「石投げ地蔵」
•    江戸時代に建てられた「観潮楼（かんちょうろう）」
•    丸亀美術館
•       絵画館
•       陶器館
•       うちわの里
• 味処懐風亭で地元の名産を味わう
•    和モダンでお洒落なレストラン
•    地元の食材で美味しさ倍増
• 終わりに
• 中津万象園詳細
•    営業時間
•    駐車場
•    料金

中津万象園について

• 写真：粒あんこ中津万象園入口

中津万象園は香川県のほぼ中心の町、丸亀市にあり、目の前は美しい瀬戸内海の海が広がっています。

• 写真：粒あんこ園内図

丸亀2代藩主京極高豊候により中津別館として築庭され、15,000坪の庭園には1,500本の松が植えられ、庭の中心には京極家の祖先の地である近江の琵琶湖を形どった池と、近江八景が置かれました。

• 写真：粒あんこ母屋と笠松

庭園内には茶室と母屋があり、中二階からは海まで一望できたと言われています。現在は茶室、母屋に入る事は出来ないので、海まで見渡す事はできませんが、朝焼け、夕焼け、月夜など、庭園越しにみる瀬戸内海は美しかったと思います。

中津万象園の歴史

• 写真：粒あんこ京極家家系図

貞享5年（1688年）、丸亀2代藩主京極高豊が、海辺の中州にお茶所として別館を築庭したのが中津万象園の始まり。以降、代々の藩主が幕末まで利用した、池泉回遊式の大名庭園です。

• 写真：粒あんこ邀月橋（ようげつばし）と飛び石

その後荒廃していましたが、明治から昭和の修復で美しい庭を取り戻しました。

• 写真：粒あんこ美しい松

6代藩主京極高朗（たかあきら）候は、明治維新後、政府からの「居所は東京に」と言う方針に従わず、生涯をこの地で過ごすほど、丸亀の地や庭園をこよなく愛していたそうです。

中津万象園の歴史と見どころが紹介されている動画です。京極家に嫁いだ浅井三姉妹の次女、お初さんがとても分かりやすく紹介してくれています。

中津万象園の見どころ

美しい月を迎える「邀月橋（ようげつばし）」

• 写真：粒あんこ邀月橋（ようげつばし）

中秋の名月には、この橋の上より、庭園内にある鵲領渓（せきれいけい）上方に浮かぶ美しい月が望めるそう。水面に映る橋も美しいですね。

樹齢600年の「大傘松」

• 写真：粒あんこ樹齢600年の大傘松

樹齢600年の一本松。この大傘松は直径15mあり、均整のとれた姿はそれは見事です。

石を投げて心願成就「石投げ地蔵」

• 写真：粒あんこ願掛けの石

「石投げ地蔵」では、白い石に願いを書き、お地蔵様に向かって石を投げお願いをします。

• 写真：粒あんこ石投げ地蔵

ここは地蔵菩薩として、漁師・農民・商人等の信仰を集めていたそうです。

江戸時代に建てられた「観潮楼（かんちょうろう）」

• 写真：粒あんこ観潮楼（かんちょうろう）

現存日本最古の煎茶室。江戸時代に建てられた茶室で、高床式になっているのは、茶室から海の潮の満ち引きが見え、瀬戸内海の海を楽しむ為だそうです。「観潮楼」と言う名前の由来でもあります。

• 写真：粒あんこ母屋

「観潮楼」のすぐ隣にあるのが、茶室の「母屋」。藁ぶきの屋根も立派ですが、看板の絵文字も興味深いですね。

丸亀美術館

絵画館

• 写真：粒あんこ絵画館

コロー・クールベとミレーを中心とするバルビゾン派の絵画を展示しています。

陶器館

• 写真：粒あんこ陶器館

イラン・イラクを中心に出土した、紀元前2500年頃から13世紀頃までの土器・陶器・ガラス器が展示されています。

うちわの里

• 写真：粒あんこうつわの里

丸亀の名産「丸亀うちわ」が展示されています。

味処懐風亭で地元の名産を味わう

和モダンでお洒落なレストラン

• 写真：粒あんこ懐風亭

園内にある味処懐風亭はリニューアルし、和モダンでおしゃれなレストランです。

• 写真：粒あんこ懐風亭から見る絵画館

大名庭園を眺めながら優雅に食事を楽しめます。

地元の食材で美味しさ倍増

• 写真：粒あんこ茶茶御膳

• 写真：粒あんこ釜で炊く栗ご飯
• 写真：粒あんこ抹茶ソースがかかったデザート

こちらは丸亀藩主が嗜んだ、地元高瀬町のお茶をふんだんに使用した茶茶(ささ)御膳 「みのり」。

お味噌汁にまで茶葉が入ってますよ！上品なお味で美味しくいただくことができます。

• 茶茶御膳 1,780円

※懐風亭でお食事をする場合は、庭園への入園料は必要ありません。

終わりに

• 写真：粒あんこ庭園内

中津万象園はいかがでしたでしょうか。美しい庭、最古の茶室、美術館、庭を眺めながらの食事など、見て、感じて、食べて楽しめる場所です。車で10分の所には丸亀城もありますので、江戸時代の藩主の気分を味わってみるのはいかがでしょうか。

中津万象園詳細

営業時間

AM9：30～PM5：00（最終受付 PM4:30）

定休日：毎週水曜

駐車場

無料（バス30台、乗用車100台）

料金

【大人】

庭園（庭園陶器館）700円、絵画館（常設展）500円、庭園+絵画館セット券　1,200円

【小人（小・中生）】

庭園（庭園陶器館）300円、絵画館（常設展）200円、庭園+絵画館セット券 500円