8,000m級の山が連なるヒマラヤ山脈をトレッキングってハードル高すぎ…なんて、思っていませんか? もちろん8,000m級の山を登るには、それなりのトレーニングや経験が必要で、一般人には危険です。 一般に「ヒマラヤトレッキング」というと、ヒマラヤ山脈を見るためにトレッキングすることを言います。コースは色々とありますが、今回はアンナプルナ連山の初級者から中級者向けのコース、3泊4日のプーンヒルトレッキングについてご紹介したいと思います。
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アンナプルナ連山トレッキングの玄関口はポカラ
アンナプルナ連山トレッキングの玄関口となるポカラへは、ネパールの首都カトマンズより国内線の飛行機を利用して30分程度です。バスではカトマンズから6〜7時間かかるので、バスで移動する際はトレッキング前後ポカラに宿泊したいものです。
ポカラはフェワ湖のほとりにある小さな街ですが、ゆったりとした空気が流れています。湖畔のカフェでお茶を飲みながら読書などすれば、リラックスモード全開に。
またトレッキングの準備は日本で万全にしておきたいものですが、買い忘れがあっても大丈夫。ポカラの街には、トレッキング用品屋さんが立ち並んでいます。
- ポカラ レイクサイド
- ネパール / 町・ストリート
- 住所:Lakeside Pokhara Nepal地図で見る
現地のトレッキングコーディネート会社を利用する場合
現地のトレッキングコーディネート会社に依頼する場合には、主に
- ツアー期間中のゲストハウス宿泊料
- トレッキング中の食事代(飲み物代は別)
- 専用山岳ガイド(1名)
- 荷物を運んでくれるポーター(1名)
- トレッキング許可証(事前に用意してくれます)
- ポカラからトレッキングスタート地点までの送迎
がパッケージになっています。ガイドさんは通常、英語を話す山岳ガイドのライセンスを持つ人です。山中でのガイドの他、食事の注文を取ったり、現地の人たちとの間に入ってコミュニケーションをとってくれる、執事さんみたいな役割もしてくれます。
ポーターさんは荷物を持ってくれますが、甘えすぎないようにしましょう。荷物は出来るだけコンパクトにするのが鉄則です。
ちなみに筆者が参加したツアーは「HAPPY TRECKS NEPAL」というツアー会社の「プーンヒルトレッキング4日間」です。ガイドとポーターが各1名ずつ付いた現地出発のプライベートツアーで、親子3人で参加し、料金は1名US$260(約2万7,500円)でした(2016年4月時点)。
英語でのやり取りになりますが、事前のメール問い合わせにも丁寧に対応してくれる、信頼できる会社でした。
3泊4日のスケジュールとトレッキングの難易度は?!
これはあくまで筆者のプーンヒルトレッキング体験の参考に過ぎないのですが、
【1日目】
歩行距離13.5km、6時間でナヤプル→ウレリ村まで歩きました。初日は主に上りで、ひたすら石段を上がり続けるのが結構キツかったです。
【2日目】
ウレリ村→ゴレパニで歩行距離7km、4時間。ゴレパニからプーンヒルまでは片道40分ほどです。ウレリ村からゴレパニは急な階段などはさほどなかったので、楽な日でした。ゴレパニに宿泊して、夕陽、朝陽とプーンヒルで見るというのが一般的のようです。
【3日目】
ゴレパニ→ガンドルグ村で歩行時間8時間。下りがメインでしたが、上り下りも繰り返すルートです。さすがに足がガクガクになりました。
【4日目】
ガンドルグ村から出発点のナヤプルまで戻るコースで、歩行時間4時間。この日は半分は石段をひたすら下り、半分は平地をひたすら歩くルートでした。
このようにスケジュールにも割と余裕のあるトレッキングで、ひたすら上ったりひたすら下ったりはそれなりにキツいですが、周りの景色も素晴らしいので、苦にはなりませんでした。
こればかりは個人差がありますが、筆者はアラフィフですし、多くの70代の日本人シニアトレッカーともすれ違いました。
トレッキング中の山の中の宿泊施設
筆者は正直、ネパール山中のゲストハウスがこんなに立派とは驚きました。宿泊施設についてはかなりの覚悟をしていたのですが、拍子抜けしたくらいです。スマホも充電できるし、Wi-Fiもあるし(使用料:1日100ルピー/約100円)、逆カルチャーショックでした。ゲストハウスによって異なりますが、ホットシャワーのあるゲストハウスもあります。
部屋の様子は
今回筆者が参加したツアーで準備された山中のゲストハウスのお部屋は、すべてシャワーとトイレ付きのお部屋でした。プーンヒル近くのゴレパニのゲストハウスでは、ヒマラヤマウンテンヴューでした。
しかし、日中も夜もお部屋には暖房がなく寒かったので、お部屋で過ごすことはありませんでした。ゲストハウスは本当に寝るだけの場所です。
また標高が3,000m近いところだと、電気も貴重で昼間は電気を使えないのでWi-Fiはなし。夜になると食堂では電気が点きましたが、部屋では点かなかったので、懐中電灯で対応しました。シャワーはお湯は出ましたが、かなりぬるかったので日が暮れる前に済ませると良いです。
ベッドもふかふかとまではいきませんが、標高3,000mの山中でベッドに布団までついて、個室でシャワートイレ付きのお部屋なんて、とてもラグジュアリーです。
トレッキング中の食事
山の中での食事って、缶詰とか粉物とかばっかりかな?って思っていましたが、普通に麓のレストランと変わりませんでした。メニューもピザ、パスタ、スープ、もちろんネパールの国民食のダルバートやモモなど、飲み物はビールまであったりします。
どこのゲストハウスも食堂も同じようなメニューです。値段はやはり麓に比べると多少高かったりしますが、物価が安いネパールなので想定内の値段です。
チキンのダルバートが500ルピー(約500円)で、大瓶のエベレストビールも500円ほどでした。そして、どこの食堂も注文してから時間がかかるのは当たり前。軽く1時間はかかるので、気長に待ちましょう。
夕食は泊まっているゲストハウスでいただきますが、昼食はトレッキング中に適当な食堂でいただきます。山の中って何もないかと思っていましたが、歩いていると大体2時間おきくらいに小さな村があり、そこにゲストハウスや食堂があります。こんな風に定期間隔で村があると何かと安心出来ます。
ゲストハウスの食堂はこんな風にドラム缶暖炉があって、夜は暖炉を囲んでゲスト同士和気あいあいとした雰囲気になります。