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【オランダ】楽しいひと時をユトレヒトのオルゴール博物館で!

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年8月15日更新

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写真:トラベルライター

自動演奏をする楽器や時計、ロボットなどのコレクションを多数集めたユトレヒトのオルゴール博物館は、オランダにおいて小さな子供から大人までもが楽しめる博物館でもあります。今回はこの見逃せないスポットについて紹介していきます。

この記事の目次表示

ユトレヒト・オルゴール博物館 (Speelklok Museum)

  • 写真:トラベルライターオルゴール博物館入り口

オランダも含めヨーロッパ諸国で造られた、自動で演奏するオルゴールやピアノ、そして時計などのコレクションを多数集めた博物館が、オランダのユトレヒト市内中心部にあります。

コレクションの中には古いもので200年以上経ったものもありますが、今でも自動で演奏ができる状態で、実際にコレクションの自動演奏も披露しています。オランダ国外からもたくさんの人が訪れるとても人気のある、そして楽しいひと時が過ごせる博物館でもあります。

  • 写真:トラベルライターオルゴール博物館内

ガイドツアーで聴ける数々の自動演奏のコレクション

この博物館では約45分間の無料ガイドツアー (見学ツアー) が、1時間毎にオランダ語と英語で行われています。もちろん、ガイド無しで見学することもできますが、ガイドツアーでなければ展示してある楽器等の自動演奏を聴くことができないので、ぜひ参加してみて下さい。もし、英語がよく分からなくても自動演奏する時計や楽器を見て聴くだけでも十分に楽しめます。

展示してある全ての楽器の演奏を聴くことはできませんが、それでも100年程前、もしくはそれ以上も昔の楽器が自動で演奏するのを聴けるという大変貴重な体験です!

筆者が訪れた時期は、毎時30分にガイドツアーが開始されていましたが、詳しい時間帯は博物館の受付にて教えてもらえます。

カリヨン (Carillon)

  • 写真:トラベルライター博物館内のレストラン

ヨーロッパの教会でもよく聴くことのあるカリヨン(鐘)が、博物館の中央部にも置かれてあり、ガイドさんがその仕組みを解説して実際にカリヨンを鳴らしてくれます。お土産で買う小さなオルゴールと同じ構造で、大きなドラムに付いているピンが鍵盤のようなレバーを弾き、結び付いているワイヤーを通してハンマーがベルを叩くという仕組みです!

ストリートオルガン

  • 写真:トラベルライターストリートオルガン「De Schuyt」

ストリートオルガンは、手回しオルガンとも呼ばれています。ハンドルを手で回して演奏するオルガンもありますが、機械が自動的にハンドルを回してオルガンの演奏をするのもあります。簡単に言うのであれば巨大なオルゴールですね!

  • 写真:トラベルライター博物館最大のコレクション、ストリートオルガン「De Mortier」

この博物館には、20世紀初めに造られたとても大きなストリートオルガンがいくつかあり、ガイドさんによってオルガンの音の出る仕組の説明も交えて、オルガンの演奏を披露してくれます。直近で聴くオルガンの音は、すごい迫力がありますよ!

また、この大きなストリートオルガンの演奏に合わせて、ダンスをする年配の方も見受けられ、年齢を問わず皆さん楽しまれています。

自動演奏で音楽を奏でる時計

  • 写真:トラベルライター200年以上前に造られた置時計のコレクション
  • 写真:トラベルライター200年以上も前に作られたスタンディングクロック

時計のコレクションでは、古いもので1750年ごろの置時計や、1775年ごろに造られたスタンディングクロックなどに仕組まれた楽器の自動演奏を披露してくれました。200年以上経った今でも実際に稼働している、まさに貴重なコレクションです!

数々のコレクション

  • 写真:トラベルライターピアノとヴァイオリンの自動演奏楽器「Phonoliszt Violina」、1925年頃
  • 写真:トラベルライター自動演奏ロボット

1900年代初期に造られたオーケストリオンで「Phonoliszt Violina」という、ピアノと3つのバイオリンを用いて自動演奏をする楽器や、アコーディオンとドラムを自動演奏をするロボットのコレクションなども見かけられます。ロボットの自動演奏中には自動演奏の仕組みを、ロボットの後ろ側から見ることもできます。

ちなみに「オーケストリオン(Orchestrion)とは」、オーケストラのような音を奏でるように設計された音楽演奏機械の総称です。

  • 写真:トラベルライター自動演奏の「オルガンブック」の数々
  • 写真:トラベルライター博物館2階に展示してあるコレクション

博物館の2階にも、たくさんのコレクションが並んでいて、過去に造られた自動演奏のピアノやオルガン、時計、オルゴール、そしてストリートオルガンの楽譜でもあるオルガンブックも多数保管されています。これらのコレクションをデモンストレーションで自動演奏することはありませんが、歴史的に貴重な作品が観られるという大変興味深いものがあります。

自動演奏の仕組みを知る!

  • 写真:トラベルライター「テクニック」(Techniek) のコーナー

博物館の一室「テクニック」(Techniek) のコーナーでは、自動演奏の仕組みを模型を使って分かりやすく紹介しています。実際に模型に取り付けられたハンドルを手で回して、オルガンやベルを鳴らすこともでき、その仕組みを子供から大人まで楽しみながら学べるようになっています。

  • 写真:トラベルライター「テクニック」(Techniek) のコーナー
  • 写真:トラベルライター模型を動かして自動演奏する仕組みが見られる

中世の教会跡地を利用した、博物館の建物にも注目

  • 写真:トラベルライター15世紀に描かれた壁画

この博物館は「ブールケルク」(Buurkerk) という、中世に建てられたゴシック様式の教会跡地を改装して利用しており、建物を見るとかつての教会の姿が伝わってきます。壁の一部には、教会であった当時の壁画も、そのまま残されているのが見られます。屋根の作りは、まさにゴシック建築の教会の姿そのものです!

  • 写真:トラベルライター博物館、2階の様子
  • 写真:トラベルライター教会の壁画とオルゴールのコレクション

ミュージアムのカフェとショップ

  • 写真:トラベルライター博物館のカフェ
  • 写真:トラベルライター博物館ショップ

博物館を見学して楽しんだ後に、ミュージアムカフェで寛ぐのもいいですし、ミュージアムショップには様々なお土産に加えて、小さなオルゴールも販売しています。

博物館入場料:大人 13ユーロ(約1,660円)/ 4 ~ 12歳 7ユーロ(約895円)/ 3歳以下:無料
オルゴール博物館
オランダ / 博物館・美術館 / 博物館
住所:Steenweg 6, 3511 JP Utrecht地図で見る
Web:https://www.museumspeelklok.nl

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