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【ウェリントン】吊り橋のある絶景トレイル!「パエカカリキ・エスカープメント・トラック」

取材・写真・文:

ニュージーランド在住

2020年5月8日更新

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写真:mumin

ウェリントン郊外にある、パエカカリキ・エスカープメント・トラックは、吊り橋もある、ちょっとスリリングなトレイル。10kmの長めの道のりには見所もいっぱいです。今回は、天国への階段とも言われる絶景トレイルを紹介します。

この記事の目次表示

パエカカリキ・エスカープメント・トラックとは

  • 写真:muminパエカカリキ・エスカープメント・トラックの眺め

パエカカリキ・エスカープメント・トラックは、ニュージーランドの首都・ウェリントンの北東、ピカティ海岸に位置するパエカカリキにあります。ウェリントンから電車で1時間、車で40分ほどの距離です。

ニュージーランドは、先住民のマオリの言葉で地名を記していることが多く、Paekakarikiと書き、ピケカリキ、パカカリキ、パエカカリキと様々読み方があり、日本ではパエカカリキと表記される事が多いように思います。

  • 写真:muminトレイルのすぐ横を走る、ローカル列車

パエカカリキ・エスカープメント・トラックは、パエカカリキ地区の、パエカカリキ駅とプケルア・ベイ駅の間にあります。全長10キロのトレイルは、ピカティ海岸沿いの崖を長い階段と細い道を登ることで有名で、タフな道のりです。目安の所要時間は3〜4時間。途中、写真撮影や休憩でたっぷり時間をとると5時間程度かかります。

ピケティ海岸とカピティ島の素晴らしい眺めはもちろん、途中2つの吊り橋やローカル列車、自然の羊が間近で見られるなど、壮大で、自然のめぐみをたっぷりと体感できる、見どころいっぱいのロングトレイルです。

ちなみにこのトレイルは、パエカカリキ駅とプケルア・ベイ駅の間にあるため、どちらの駅を基点にしても楽しめますが、 パエカカリキ駅側がやや緩やかな傾斜のため、パエカカリキ駅スタートにすると、緩やかに登りはじめられるでしょう。今回もこのルートをご紹介します。またパエカカリキ駅の周辺には、カフェやレストランがいくつかあるため(後述)、休憩などの予定に応じて、経路を調整されるといいと思います。

パカカリキ ハイキング トラック
ニュージーランド / 自然・景勝地
住所:Paekakariki Hiking地図で見る
Web:https://www.teararoa.org.nz

パエカカリキ駅周辺の見どころ

パエカカリキ駅

  • 写真:muminパエカカリキ駅
  • 写真:muminパエカカリキ駅と博物館

パエカカリキ駅は改札のない小さな駅です。プラットフォームにパエカカリキ博物館があり、この地域の歴史工芸品が展示され、先住民のマオリ人とヨーロッパ人の入植に関することや、鉄道の歴史などが説明されています。ギフトショップも併設。土曜、日曜、祝日の限られた時間のみ営業しています。

  • 入場料:無料
パエカカリキ駅ミュージアム
ニュージーランド / 博物館・美術館 / 博物館
住所:Adjacent to State Highway 1, Paekakariki地図で見る

パエカカリキ駅前の商店街

  • 写真:muminパエカカリキ商店街

パエカカリキ駅前には、いくつかカフェやレストラン、雑貨屋などがあります。天気のいい日には、テラス席でコーヒーはいかがですか?

ニュージーランドやオーストラリアで人気の「フラットホワイト」という濃いめのカフェラテのようなコーヒーを試してみてください。日本ではまず見かける機会がなく、アメリカやヨーロッパといったところでも珍しいもので、ニュージーランドとオーストラリアで独自にアレンジされたコーヒーです。

またトレイルにはトイレがなく、商店街が最後のトイレ休憩スポットになりますので、ご注意ください。

パエカカリキ・ビーチ

パエカカリキ駅から徒歩5分ほどでいける、パエカカリキ・ビーチもおすすめです。夕暮れ時にいけば、対岸の南島に落ちるきれいなサンセットがみられるかもしれません。

パエカカリキ・ビーチ
ニュージーランド / ビーチ
住所:The Parade, Paekakariki 5034地図で見る

パエカカリキ・エスカープメント・トラックの看板

  • 写真:muminパエカカリキ・エスカープメント・トラックの看板

見所というものではないですが、駅前にささやかにある案内板です。いま一度トレイルの注意点と地図を確認しておきましょう。

パエカカリキ・エスカープメント・トラックの見どころ

  • 写真:mumin跨線橋の脇の入り口

エカカリキ・エスカープメント・トラック の入り口は、知らないと意外と見過ごして通り過ぎてしまいそうな、小さな入り口です。ここから跨線橋の下をくぐって、トレイルに入ります。

  • 写真:muminパエカカリキ・エスカープメント・トラックの看板

トレイルの入り口には、トレイルの注意点が書かれた看板があります。風が強いので上着を着ることや、トイレがないこと、水を持参することなど書かれています。のちに注意点をまとめて記載していますので、そちらをご確認ください。

コヘコヘ・ループ・トレイル

  • 写真:muminコヘコヘ・ループ・トレイルの入り口

トレイルの入り口付近にある短めのトレイルです。筆者は登らなかったのですが、頂上付近に、大きなコヘコヘの木が茂り、木々のなかを散策できるようです。

コヘコヘの木はニュージーランド原生の木と言われるもので、蘭のような白い花が、木の枝や幹から直接生えている珍しいもののようです。開花時期は5〜6月ごろ。

コヘコヘ・ループ・トレイルを歩くのにかかる所要時間は最大1時間ほど。短いですが、急勾配で足腰が弱い人は難しいと感じられるコースです。5歳未満の子どもも適していません。

カピティ島の眺め

  • 写真:muminカピティ島の眺め

コヘコヘ・ループ・トレイルを通り過ぎ、緩やかな道を登り続けると、見晴らしがよくなり、広い海とカピティ島が見えてきます。パラパラウムへ向かう海岸線もはっきり見え、とても気持ちがいいです。

反対側のプケルア・ベイ側には、時折、南島が見られるので、ぜひ気にかけてみてみてください。

昆虫研究、植物の説明看板

  • 写真:muminトカゲの生息回復プロジェクトの看板
  • 写真:muminトカゲの生息回復プロジェクト

道の途中には、動植物の研究や案内看板があります。これはトカゲの生息地回復プロジェクトを行っている様子です。

色鮮やかな草花

  • 写真:mumin草花
  • 写真:muminパエカカリキ・エスカープメント・トラックの眺め

道の途中には、草花がたくさん咲いています。色鮮やかな草花はみていて楽しいです。南国でよくみかけるようなパームツリーのようなものもあります。

名物の長い階段

  • 写真:mumin階段のはじまり
  • 写真:mumin細いトレイルの道、奥に階段が見える

パエカカリキ・エスカープメント・トラックといえば、階段。そして細い道。名物ともなっている階段をひたすら登ります。人がひとり通れるほどの狭い道、狭く急勾配な階段が多々あります。

  • 写真:mumin長い階段

登りもきついですが、下りは特に注意が必要です。手すりがなく、崖沿いで風も強く吹いていることが多いです。

距離の案内板

  • 写真:mumin案内板

どのぐらい歩いて、どのぐらい残っているのか、教えてくれる案内板です。10kmはなかなか長いので、この看板を目安に、少しの達成感を感じながら、ひたすら歩きます。

頂上付近

  • 写真:mumin頂上付近の案内板
  • 写真:mumin頂上付近の休憩スポット

頂上には、小さな休憩場所が設けられています。トレイル中、ひとつだけある給水所もここにあります。

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この記事を書いたトラベルライター

無計画さが玉にきず、自由気ままなトラベラー。
幼い頃からよく動き回る子どもだった私は、そのまま大人になり大の旅行好きとなりました。見知らぬ街で、はじめてみる景色や人との出会いが、冒険しているようで大好きです。国内外さまざまな場所へ行き、「旅をしながら暮らすこと」が将来の夢。自分の経験も踏まえつつ、読者の方に役立つ情報をお届けしたいと思います。

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