大分
大分観光
別府温泉や湯布院温泉で知られる ”日本一のおんせん県”

観光列車「ゆふいんの森」で行く【大分】別府温泉の旅

取材・写真・文:

トラベルライター

2019年9月17日更新

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写真:トラベルライター

別名「おんせん県」とも言われる大分県。中でも、日本一の源泉数、湧出量を誇る別府温泉では、地獄めぐりや砂風呂体験が楽します。そんな別府温泉に行くには人気観光列車「ゆふいんの森」がおすすめ!今回は、博多駅からスタートする別府温泉の旅をご紹介します。

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旅の始まりは博多駅から。「ゆふいんの森」に乗車して別府駅へ

  • 写真:トラベルライター

JR九州の特急ゆふいんの森は福岡・博多駅から大分・別府駅を結ぶ人気観光列車。従来、博多駅から久留米・日田駅を経由していましたが、九州北部の豪雨により、久大本線の橋梁が流出したため、2018年6月現在は、小倉・大分を経由し由布院駅まで走る臨時ルートになっています。

なお、橋の修復により2018年7月14日久大本線が復旧するようです。それに伴い、今後「ゆふいんの森」のルートもまた変更となるかもしれませんので、詳しくはJR九州 特急ゆふいんの森をご確認ください。

2時間半の列車時間を堪能しよう。

グリーンにゴールドのラインをあしらったスタイリッシュなデザインの車体。乗車前の記念撮影も欠かせませんね。ホームには乗務員の方が降りてきてくださるので、一緒に撮ってもらうこともできますよ。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

車内も外観同様、緑を貴重とした落ち着いたデザイン。じっと自分の席にだけ座っていてはもったいないので、ぜひ車内散策をしてみてください。

  • 写真:トラベルライター車内図書コーナー「ゆふ森としょかん」
  • 写真:トラベルライター乗車記念のスタンプ

車内には図書コーナー「ゆふ森としょかん」(平成30年7月頃まで予定)や、ゆふいんの森オリジナルのお弁当などが購入できるビュッフェスペース、またゆふいんの森93・94号にはサロンスペースがあり、目的地までの時間を退屈することなく過ごせます。

「ゆふいんの森」のチケットは、ネット購入が断然お得!

通常、博多駅から別府駅までの指定券は、乗車券と特急券で片道5,570円ですが、ネット販売ならかなりお得にチケットが購入できます。九州ネット早得3なら、博多から別府・大分区間は2,500円に。

さらに2018年7月末まで、JR九州ネット利用が初めての方や1年以上利用していない方なら、2,200円で購入できる期間限定チケットが販売されています。購入条件など詳しくはJR九州のHPをご確認ください。

五感全部で楽しむ別府温泉

  • 写真:トラベルライター

博多駅から約2時間半で目的地の別府駅に到着です(小倉経由ルートの場合)。別府は、源泉数・湧出量ともに日本一を誇る温泉地。別府温泉というのは、市内各地に数百もある温泉の総称で、それらは別府八湯(はっとう)と呼ばれる8箇所の温泉郷が中心となっています。

そんな多数の温泉地を有する別府温泉では、単純にお風呂に入って疲れを癒すだけではない別府ならではの温泉が楽しめます。

歴史ある竹瓦温泉で砂湯体験

  • 写真:トラベルライター

JR別府駅から徒歩約10分の場所にある竹瓦温泉。明治12年に創設され100年以上の歴史を誇る大衆浴場です。現在の建物は昭和13年に再建されたもので、有形文化財にも登録されています。重厚感のある外観やレトロな内装は、まるでタイムスリップしたかのような気分が味わえます。

こちらの名物が、砂湯(1,030円)。下着など全て取った状態で専用浴衣を着て、温泉の熱で暖められた砂の上に寝ると、上からスタッフの方がどっさりと砂をかぶせてくれます。

  • 写真:トラベルライタースタッフの方にカメラを渡しておけば、砂湯中の埋もれた姿を撮影してもらえます。

砂は水分を含んでいるため、想像以上にずっしり。最初は少し驚きますが、次第にその重量感が心地よくなります。そして、何よりも砂に埋もれて数分で大量の汗が噴き出します。約15分ほどじっくりと砂の中で蒸されたあとは、シャワーを浴びて砂と汗を綺麗に洗い流します。

その後、通常の浴場に浸かればお肌はツルツルに!なお、浴場内にアメニティ類はありませんので、必要な方はご持参ください。

竹瓦温泉
大分 / 日帰り温泉
住所:大分県別府市元町16番23号地図で見る
電話:0977-23-1585
Web:http://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/de...

別府温泉といえばこれ!べっぷ地獄めぐり

  • 写真:トラベルライターべっぷ地獄めぐりマップ。「血の池」「龍巻」以外の5つは歩いて回れる範囲内にあります。

目で見て楽しめる温泉、それが有名なべっぷ地獄めぐり

別府駅から車で約20分ほどの鉄輪温泉がその中心となっています。全部で7箇所ある地獄湯はそれぞれに特徴があり、色彩豊かな源泉や、温泉熱を利用し飼育されている生き物たちを見ることができます。ここでは、その中の歩いてまわることができる3つの地獄をご紹介します。

なお、観覧料は1カ所につき400円ですが、7カ所共通観覧チケットなら2,000円となっていますので、全制覇したい方はこちらがおすすめです。

熱帯地方に生息する魚に会える。白池地獄

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

国指定名勝でもある白池地獄。池の色が青みがかった白色をしているのは、噴出時は透明なお湯が池に落ちた際、温度との圧力の差によって青白く変化するからなんだそう。

そして、こちらの特徴が「熱帯魚館」と「ピラルク館」。

  • 写真:トラベルライターアマゾンに生息しているコロンマ。体長は60センチにもなるそう。
  • 写真:トラベルライター世界一大きな淡水魚ピラルク。体長4mほどにもなり、その鱗は靴ベラになる硬さ!
  • 写真:トラベルライターピラルクの鱗、実際に触るとまるでプラスチック!

熱帯魚館では、アマゾンに生息するピラニアなどの魚が、またピラルク館では世界最大の淡水魚ピラルクが観察できます。ちょっとした水族館に来たみたいで、思わずお魚観察に夢中になってしまいます。

白池地獄
大分 / 観光名所
住所:大分県別府市大字鉄輪559-1地図で見る
電話:0977-66-1577
Web:http://www.beppu-jigoku.com/shiraike/

一カ所で多数の地獄が味わえる。かまど地獄

  • 写真:トラベルライター

古来から氏神の竈門八幡宮の大祭に、泉温90度の噴気で御供飯を炊いていたことが名前の由来となっているかまど地獄。

  • 写真:トラベルライターかまど地獄6丁目の熱泥地獄。以前は灰色だったものが色が変化し、現在のような赤茶色になったそう。
  • 写真:トラベルライターかまど地獄5丁目は、年に数回、ブルーやグリーンなどに色が変わる不思議な地獄。

かまど地獄には1丁目から6丁目と名付けられた、赤やブルー、熱泥など多様な地獄湯があります。一つ一つは比較的小さな池ですが、1カ所で個性的な湯が沢山見られます。

  • 写真:トラベルライター飲める温泉。熱いので、飲むときはやけどに注意!
  • 写真:トラベルライター顔を近づけてスチームを浴びる「のど・肌の湯」

また、温泉を体験できるコーナーがあり、飲む温泉や、熱で暖められた石の上に足を置く「岩盤浴」、スチームを浴びる「手・足の湯」「のど・肌の湯」など手軽に体の様々な部位で温泉を体感できます。

かまど地獄
大分 / 観光名所 / 女子旅 / インスタ映え
住所:大分県別府市大字鉄輪621番地地図で見る
電話:0977-66-0178
Web:http://kamadojigoku.com/

沢山のワニに会える。鬼山地獄

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

創始者の宇都宮則綱氏が大正11年に、温泉熱を利用してワニの飼育を始めた鬼山地獄は、別名「ワニ地獄」とも呼ばれます。現在クロコダイルやアリゲーターなど約70種ものワニが飼育され、地獄というよりもはやワニ園として楽しめる場所です。

  • 写真:トラベルライターあまりにも動かないので、一瞬はく製かと見間違ったほど。
  • 写真:トラベルライター複数のワニがいる池では、時に縄張り争いのためか暴れ出すことがあり、間近で見ると大迫力です。
  • 写真:トラベルライター世界一の長寿記録(享年71歳)を持つワニのイチロウのはく製

夜行性の上、エネルギーを消費しないように日中のワニはほぼ動きません。ですが、時折バシャバシャっと暴れることもあり、その姿は迫力満点。名前や性格などの説明書きがあるワニもいて、観察すればするほど面白いワニの姿に虜になってしまうかも!?

鬼山地獄
大分 / 観光名所
住所:大分県別府市大字鉄輪625番地地図で見る
Web:http://www.oniyama.net/

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