北海道・稚内市の西側に浮かぶ島、礼文島。有人島としては日本の最北端に位置する、日本の最果てです。今回は、礼文島の代表的なスポットを紹介します。朝一のフェリーで島に渡って紹介する順番に車でまわれば、1日ですべて制覇できますよ。
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【1】北西のビュースポット「ゴロタ岬」
島の北西部にあるゴロタ岬は、礼文島でも特に人気の景勝地です。
「花の浮島」と呼ばれる礼文島。筆者が訪れた際は、ゴロタ岬への道中にもところどころに花が咲いているのを、見ることができました。
ゴロタ岬の先端。
ゴロタ岬からの景色。はるか遠方に利尻島の利尻富士がのぞいています。
ゴロタ岬周辺からスコトン岬(後述)方面を見た時の景色。
アクセス
車であれば、香深港フェリーターミナルから30分ほど進んで、バス停「江戸屋」のあるY字路を左へ曲がって10分ほど走り、ゴロタ岬とスコトン岬の分岐のところに駐車すれば、歩いて600メートル(急な坂のため徒歩15分はかかります)ほどで到着します。
この看板の前が駐車スペース。周囲の道はせまく、路上駐車すると通行の妨げになるので注意が必要です。
バスできた場合は、香深港フェリーターミナルから60分ほどのところにあるバス停、「江戸屋」で下車し、車と同じルートを50分ほど歩くと到着します。
【2】日本の最北限「スコトン岬」
ゴロタ岬からさらに北に進んだところにあるスコトン岬。かつては一般人が立ち入りできる日本の最北端とされていましたが、稚内市の宗谷岬の方がわずかに北にあることが分かり、現在は最北限を名乗っています。
天気が良ければ、ロシアのサハリンが見えたり、アザラシが休んでいるのを目撃できることがあります。
荒涼とした風景が広がっており、地の果てらしさはゴロタ岬より上ですが、売店、日本最北限をアピールするトイレ、宿が建っており、ゴロタ岬よりも施設が充実しています。
アクセス
車で来た場合は、ゴロタ岬からさらに10分ほど北上すれば到着します。ゴロタ岬とは違って舗装された駐車場があり、車をとめやすいです。
バスで来た場合は、香深港フェリーターミナルから70分ほどのところにあるバス停、「スコトン」で下車すればすぐ目の前です。
【3】空のように青い海の「澄海岬」
島の西側にある澄海(すかい)岬。その名の通りスカイ(空)のように青くすんだ海をのぞめる岬です。
アクセス
香深港フェリーターミナルからは車で35分、ゴロタ岬やスコトン岬からは15分ほどです。岬の手前に駐車場があり、車をとめて5分ほどでアクセスできます。
バスの場合は香深港から7分ほどの西上泊で下車し、徒歩5分ほどです。
【4】桃岩と猫岩をのぞむ「桃岩展望台」
島の南西にある桃岩と猫岩。桃岩はその名の通り頂上が桃のようにとがっている岩で、高さは250メートル近くに達します。猫岩もその名の通り、背中を丸めた猫のような形をした岩です。そして、2つの奇岩を同時にながめられるのが桃岩展望台です。
桃岩展望台周辺の景色。
桃岩展望台からのぞむ桃岩。
同じく猫岩。背を向けて耳を立てた猫のように見えます。
アクセス
車であれば、香深港フェリーターミナルから15分ほどの駐車場で車をとめ、徒歩10分ほどです。駐車場近くの道は一車線分しかなく、すれ違う際には待避所を上手く利用する必要があります。脱輪には注意しましょう。
バスで行く場合は、香深港フェリーターミナルから10分ほどの、「桃岩登山口」で下車して20分ほど歩きます。
【5】地蔵の手のように見える「地蔵岩」
猫岩の北にある地蔵岩。その名の通り地蔵の手のように見えるうすい岩です。高さは50メートルもあります。2019年6月現在、危険なため近寄ることができなくなっています。遠くから観察しましょう。
地蔵岩のすぐ南はメノウ浜(正式名称は元地海岸)という、小石が打ち上げられている浜があります。
かつてはメノウが落ちていましたが、近年は数が少なくなっています。地蔵岩見物のついでに探してみましょう。
アクセス
香深港フェリーターミナルからは車で10分ほどと近く、バスでも15分ほど(バス停「元地」で下車)のためアクセスは良好です。
礼文島へのアクセスと交通手段
礼文島へは、日本最北端の駅である稚内駅から徒歩15分ほどのところにある、ハートランドフェリー稚内ターミナルでアクセスできます。入り口近くの券売機でチケットを購入できるほか、公式HPから指定席予約もできます。
稚内港から礼文島の香深港までは、120分ほどかかります。香深港周辺にはレンタカー屋が複数ありますが、繁忙期は早々に満車になるため、事前の予約をおすすめします。定期観光バスも、飛びこみ参加だと満席の場合があるため事前予約がおすすめです。
レンタカーや定期観光バスが確保できなかった場合は路線バスと徒歩でまわりましょう。
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- 住所:礼文島地図で見る
- 電話:0163-86-1001
- Web:http://www.rebun-island.jp/
この記事を書いたトラベルライターから一言
私が訪れた日はスコトン岬にアザラシはいませんでしたが、レンタカー屋のアドバイスに従ってスコトン岬の東にある金田ノ岬へ行ったところ、アザラシを発見しました。
島内の最新情報は、レンタカー屋や土産屋など現地の方から収集すると良いですね。(やまざき にんふぇあ)