鳥取市用瀬(もちがせ)町に連なる用瀬アルプスと呼ばれる山の一つ、三角山(みすみやま)。標高508mと低山であるにも関わらず、体全体を使って岩肌を登っていくアクティブな登山を楽しめます。今回は、三角山山頂までのコースや、見どころについて詳しくご紹介していきます。登山初心者の方の実力試しや、手軽にハードな山登りを楽しみたい方に特にオススメなので、ぜひ参考にしてみて下さいね!
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三角山とは?
鳥取市用瀬町にある標高508mの三角山は、猿田彦が祀られ、古くから多くの修験者が修行に訪れる神聖な山です。
長閑な用瀬町の街並みの背後に、北から三角山・おおなる山(標高648m)・洗足山(標高743m)と連なっており、「用瀬アルプス」と呼ばれ、縦走することも可能です。
用瀬アルプス縦走ルート以外にも、景石城跡(標高325m)からのルートなど、三角山には様々な登山コースがありますが、今回は駐車場やお手洗い、登山届提出に便利な用瀬町総合支所を起点とした下記コースについてご紹介します。
※個人差はありますが、パンフレットなどの紹介によると往復約3時間のコース
では、さっそく詳しくご紹介していきます。
①用瀬町総合支所
今回のスタート地点である用瀬町総合支所は用瀬駅から徒歩約5分の位置にあります。
こちらの用瀬町総合支所はJRで訪れた方にとってはもちろんのこと、車で訪れた方にとっても大変便利です。広い駐車場があり、登山の際にはこちらに車を停めていくことができ、お手洗いも利用させて頂けます。
また、入口前には登山届出所が設けられており、用紙や筆記用具が用意されているほか、用瀬山系周辺登山ガイドマップなども置かれています。
登山届を提出し、準備ができたら、ガイドマップや道標をみながら2番目の目的地である女人堂に向けて歩きだしましょう!
②女人堂
用瀬町総合支所から女人堂までは約20分で、住宅街を抜けていきます。
住宅街はもちろんアスファルトの道で、途中、在原行平などの歌碑も楽しめます。
ほどなくして、三角山神社の鳥居が出てきて、周囲も木々に囲まれ始めますが、歩きやすい散策道が続いているので、楽な道のりかと思います。
左手側に最上山道場が見え、更に鳥居をくぐり、歩を進めていくと、「三角山 女人堂」に到着です。
三角山は、戦前までは女人禁制のしきたりがあったため、現在でもこちらの女人堂が残っています。他にも、三角山や三角山神社本殿、三角山にまつわる伝説などについても紹介されているので、せひ読んでみて下さいね。
また、この先は山頂を含めお手洗いがないので、心配な方はこちらで寄っていかれるといいかと思います。
じっくりと三角山の歴史に触れた後には、3番目の目的地である中鳥居へと向けて、また歩きだしましょう!
③中鳥居
女人堂を過ぎると、一気に山道へと変わります。
女人堂のすぐ先には、三角山神社山頂本殿の遥拝所があります。
小さく三角山の頂がみえるので、ゴール地点を確認するのにもいいですし、山頂まで行けない方はこちらでお参りができます。
遥拝所を過ぎて、少しすると、岩肌が剥きだしとなった道に変わります。
これまで通ってきた道に比べると多少歩きづらさは感じられるかと思いますが、中鳥居までは岩肌に凹凸があったり、石段状になっているところもあり、今回のコースにおいてはまだまだ歩きやすい方です。
ただ落ち葉や細かい砂などで滑りやすくなっているので、注意しながら登っていって下さいね。
歩み進めていくと、木でできた鳥居が見えてきます。こちらが中鳥居です。
女人堂から山頂本殿のおよそ1/3の位置にあたります。この付近から奥宮の神域(結界)であり、その入口と考えられている場所です。
鳥居をくぐり、神域へと進んでいきましょう!