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【アルゼンチン】炭酸ジュースよりもマテ茶が人気?!お土産にもぴったりな地元のソウルドリンク

取材・写真・文:

東京在住

2017年7月7日更新

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写真:ふるりえ

「忘れ物はない?お財布、携帯、マテ茶にポット!」え?マテ茶?ポット?少々耳を疑うような会話が、お出かけ前の家族の間で繰り広げられている、のかもしれない、南米のマテ茶事情をご紹介します。

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可愛らしい不思議なカップを南米で発見

南米、特にアルゼンチン、チリ、ブラジルといった南の地域を旅している中で、何度も不思議な飲み物を目にしました。

背が縮こまった徳利のような、丸底に首がきゅっとカーブした可愛らしいカップに、いっぱいに盛られた葉っぱのようなもの。ストローがささっていて、人々はそこから何かを飲んでいるようです。そして隣には、大きな魔法瓶のポットが置かれています。

宿の受け付けのお兄さん、イミグレーションデスクのお姉さん、町中で家を建てている大工のおじさん達にバスの運転手さん。みんなこのカップとポットを持っています。

アルゼンチンやチリの南方は、南極にも近く寒い気候。ポットからお湯を注いだお茶で身体を温めているのでしょうか?

いえ、寒い地域だけではありません。沖縄と同程度の緯度にある常夏のイグアスの滝でも、おばあさんおじいさん、家族連れ、若いカップル、みんなといっていいほど、地元の人たちは手に大きなポットを持っています。カップとポットを入れる専用のバッグまで流通しているようです。

ペットボトルの冷たい水やスカッとはじける炭酸飲料でもなく、いかにも重そうな大きなポットを持って歩いています。

  • 写真:ふるりえマテ茶とポットを入れる専用のバッグを持ってイグアスの滝を散策する地元の人

葉っぱの入ったカップにポットからお湯を何度も注ぎ足して、みんなで1つのカップを代わる代わるまわし飲みしています。カップを遠目で覗くと、ふちまでいっぱいに葉っぱが入っているように見え、飲みもののような液体は、一切見えません。一体、何を、どうやって飲んでいるのでしょうか。

  • 写真:ふるりえ葉っぱがいっぱいに敷き詰められたマテ茶

「お茶文化」に親しむ日本人でも苦く感じるマテ茶

思いきって、宿の受け付けのお兄さんに、何を飲んでいるのか、どのようにして飲んでいるのかを聞いてみました。

「これはマテ茶だよ。カップの中に葉っぱを敷き詰めて、そこにお湯を注いで飲んでいるんだ。飲むときに使うストローは『ボンビージャ』といって、先は小さな穴の開いた筒状になっているんだ。そこから、葉っぱは吸い込まずに、お茶だけが飲めるような仕組みになっているんだよ。砂糖を入れても美味しいよ」

「マテ茶」は日本でもペットボトル飲料で販売されるなど、知っている人も多いかと思います。しかし、お兄さんからひと口もらって飲んでみると、驚くほどに苦い味がしました。日本茶の5倍は渋くしたような、抹茶により似たような苦みです。

しかも、その特製ストローで飲んでも、やはり少量の葉っぱも一緒に吸い込んでしまいます。思いっきり苦さを表した表情で「Gracious (グアラシアス/ありがとう)」とカップをすぐに返してしまいました。

  • 写真:ふるりえマテ茶を飲む専用のストロー

マテ茶の効能

マテ茶はミネラル豊富で、「飲む野菜」と言われています。お肉中心の南米の食文化の中で、マテ茶が栄養のバランスを保っているそうで、昔から日常的に広く飲まれてきたそうです。

日本マテ茶協会によると、

飲用効果は、食欲・消化促進、滋養、疲労回復、ビタミン補給など多岐にわたる。(中略)他の嗜好飲料と含有成分を比較すると、葉緑素、鉄分、カルシウム、カリウムが多く鉄と化合して腸内吸収を妨げるタンニンやカフェインのような刺激性のアルカロイドが少ない。

出典:www.matecha-kyokai.jp

のだそうです。まさに万能の健康飲料ですね。

アルゼンチン土産にもピッタリ!

このマテ茶の葉っぱや特製のカップ、ストローはお土産屋さんやスーパーで簡単に手に入れることができます。健康にもよく、見た目にもおしゃれな南米のマテ茶はお土産にもぴったりですね。

  • 写真:ふるりえマテ茶を飲む専用のカップ

南米と日本の共通した「お茶文化」

日本も同じようにお茶文化がありますが、最近では、急須にお茶を入れて飲むことが少なくなった人も多いのではないでしょうか。

昔から地域に根差した飲食文化は「美味しい」だけではなく、その地域に合った効能や理由があるのでしょう。南米の、今でも根差す地域文化を見習って、日本でも、お茶の美味しさや身体への効能、お茶を嗜む習慣を改めて見直してみるのもよいのではないでしょうか。

マテ茶も苦みは強いですが、素晴らしいお茶です。アルゼンチンを訪れた際は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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※この記事は2017年6月16日に公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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この記事を書いたトラベルライター

日本と世界を繋げたい、お酒だいすき国際唎酒師
心惹かれるままに行きたい場所に行き、やりたい事に挑戦し続けていたら、気づけばこれまでに訪れた国は40以上、国内もほぼ全都道府県を制覇。見知らぬ土地を訪れるワクワク感に魅了され、アメリカ・イギリス・オーストラリアの3カ国に留学したり、ヨーロッパ周遊バスツアーに参加したり、2016年はバックパックを背負って世界一周してきました。現在は、某Webメディアで編集・ライター業に携わりながら、世界各地の魅力を日本の皆様に発信しています。
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