写真：トラベルライターオーストラリアのパースから飛行機で北へ2時間半の場所に位置するブルーム(Broome)。真珠養殖が有名であり、冬でも最高気温が30度を超える常夏リゾート地として知られています。日本ではあまり知られていない穴場的なスポットですが、実は歴史上日本と深い関わりがあるんです。今回はそんなブルームの、7つの見どころをご紹介します。
この記事の目次表示
1.見られるのはブルームだけ！【月の階段（Staircase to the moon）】
「月の階段（Staircase to the moon）」は、オーストラリアの乾季にあたる3月～10月の間で満月の時にのみ見ることができる自然現象です。海に反射する満月の光が「月に続く階段」に見えることから、この名がついています。月の階段が見られる時間は、月が出始めてから15～30分ほど。真っ暗闇に浮かぶオレンジの光は、まさに神秘的です。
写真：トラベルライター月が出た瞬間- 写真：トラベルライター影が伸びると階段に見えませんか？
またブルームにあるタウンビーチ北部では、満月の期間のみナイトマーケットが開かれ、飲食からアクセサリー、クラフト等、バラエティー豊富な出店で賑わっています。
- 写真：トラベルライターナイトマーケットにはお決まりの野外ライブ
- 月の階段・ナイトマーケット
- オーストラリア / マーケット
- 住所：90 Robinson St, Broome WA 6725, Broome Town Beach地図で見る
2.世界一古い野外映画館【サン・ピクチャーズ（Sun Pictures）】
ブルームのチャイナタウン付近には、世界で一番古い野外映画館「サン・ピクチャーズ（Sun Pictures）」があります。現在も夜に数本上映していますが、日中の閉館時間中でも館内を見学することができます。ぜひ、木製の建物のレトロな雰囲気を味わってみてはいかがですか？
- 写真：トラベルライター正面入り口
- 写真：トラベルライター古い映写機の展示品
- 写真：トラベルライター木製の建物とデッキチェア
3.どこまでも広がるエメラルドブルーの海
ブルームまで来たら、外せないのがビーチです。ブルームのビーチは、ハッとするほど鮮やかなエメラルドブルーの海が魅力ですが、ここでは以下2つのビーチをご紹介します。
1.ケーブルビーチ（Cable Beach)
距離にしておよそ22kmも続く白砂のビーチです。遊泳区間で泳ぐ、どこまでも広がるビーチ沿いをランニングする、日光浴をする、またはボードを借りてボティボードをする等、ケーブルビーチでの楽しみ方は様々です。
- 写真：トラベルライターケーブルビーチ
2.タウンビーチ（Town Beach）
ケーブルビーチに比べると小規模ですが、赤土・マングローブ・エメラルドブルーのコントラストが楽しめる為、景色の面ではこちらのタウンビーチもオススメです。
- 写真：トラベルライタータウンビーチ付近からの眺め
4.1日の終わりはこれで決まり！ラクダの行進＆サンセット観賞
上記に挙げたケーブルビーチでは、サンセットの時間に合わせてキャメルライドが体験できます。ここで個人的なオススメは、乗らずに眺める方です！インド洋に沈む夕日と、それをバックにビーチを悠々と歩くラクダの姿は、ため息が出るほど美しい光景です。
- 写真：トラベルライターラクダとサンセット
- 写真：トラベルライタービーチに映る日の光と雲
- キャメルライド体験（ブルーム）
- オーストラリア / 体験・アクティビティ
- 住所：Cable Beach, Broome WA 6726, Sundowner Camel Tours地図で見る
- Web：http://www.sundownercameltours.com/
5.恐竜の足跡が残る【ガンシュームポイント（Gantheaume Point）】
ブルームの中心地から約6km離れた場所にある「ガンシュームポイント（Gantheaume Point）」では、本物の恐竜の足跡を見ることができます。
- 写真：トラベルライター恐竜の足跡がある岩場の入り口
- 写真：トラベルライターかなりゴツゴツした岩場
実際の足跡は岩々のかなり低いところにある為、干潮の時にしか見ることができません...。が、入口付近にレプリカが置いてあるので、こちらを必ずチェックしましょう！
- 写真：トラベルライター足跡のレプリカ
- 写真：トラベルライター本物の足跡は崖を下った海の中
またここは絶景スポットとして知られており、ごつごつしたオレンジ色の岩と海の色が映え、東オーストラリアには無い景色が楽しめます。
- 写真：トラベルライター西オーストラリアならではの景色
ガンシュームポイントを訪れる際の注意点
ガンシュームポイントはブルームの中心部から離れている為、ここに限って車無しでのアクセスは難しいです。ガンシュームポイントの近くまで行くバスは1日1本、始発のみとなり、帰りは最寄りのバス停まで徒歩での移動となります。
筆者はガンシュームポイントからケーブルビーチのバス停まで水際をひたすら歩いたところ、2時間強かかりました。日陰が一切無い為、徒歩で移動する際には水・帽子・サングラス・日焼け止めは忘れずに！
- 写真：トラベルライターケーブルビーチまでのウォーキングでは、こんな景色も見れます
- ガンシュームポイント
- オーストラリア / 自然・景勝地
- 住所：Gantheaume Point Rd, Broome WA 6725地図で見る
6.クラフトビールを楽しもう！【マツオズ ブルーム ブルワリー（Matso’s Broome Brewery）】
一風変わったクラフトビールで有名な「マツオズ ブルーム ブルワリー（Matso’s Broome Brewery）」は、軽い立ち飲みでも食事メインでも楽しめるバーレストランです。名物のジンジャービールとマンゴービールを始め、ライチビール、チリビール、ラガー、ペールエールといったクラフトビールが楽しめます。
- 写真：トラベルライタービールサーバーの銘柄部分に付いている真珠貝がオシャレ
中でも、ジンジャービールは甘過ぎずにピリッとした感じが爽快でオススメ。全部のビールを試したい方は複数選べるテイスティングセットもオーダーできます。
- 写真：トラベルライタービールはいずれもGlassサイズ(390ml)でAU$8(約660円)
バーの名前にある「Matso」は、この場所が当時、日系オーストラリア人のマツモトさんが経営していたマツモトストアの跡地に作られたことに由来しています。
- マツオズ ブルーム ブルワリー
- オーストラリア
- 住所：60 Hamersley St, Broome WA 6725, Matso’s Broome Brewery地図で見る
7.パールショップで、日本人も貢献した真珠養殖の歴史に触れよう！
ブルームのダウンタウン中心地には、多くのパールショップが立ち並んでいます。真珠養殖はブルームの主要産業の1つなのですが、実はこの背景には、かつて多くの日本人潜水士が出稼ぎに来て真珠養殖の発展に貢献したという歴史があります。
- 写真：トラベルライター老舗の真珠ショップ「パスペリー(PASPALEY)」
- 写真：トラベルライター真珠貝も販売されています
またブルームには先に紹介したMatso’sを始め、「Sayonara Road」といった日本語名の通りがある、日本人墓地がある、9月には真珠祭りがある、タウンビーチには鳥居があるなど、日本文化を感じるものがところどころに存在しています。このことからも、ブルームが日本人にとってゆかりのある土地であることが分かりますね。
- 写真：トラベルライター当時使われていた真珠採取船用の桟橋
最後に
オーストラリアの中でもブルームは、冬でも半袖で暮らせ、1年中海に入れる数少ない観光地です。市内には公共バスが走っており、主要な観光スポット近くにはバス停がある為、車が無くても楽々動き回れます。西オーストラリアに行く際は、少し足を延ばしてぜひブルームに行ってみませんか？
