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【千葉・勝浦】古城跡から水平線を望む!八幡岬公園

取材・写真・文:

トラベルライター

2021年9月3日更新

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写真:トラベルライター

千葉県勝浦市にある八幡岬公園は、さまざまな表情を見せる太平洋の眺望を存分に楽しめる絶景スポット。かつて勝浦城が建っていた地で、往時の面影をたどることもできます。

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漁港の先にそびえる岬

勝浦は南房総にある漁業の町。市街中心部の西側に広がる勝浦湾は天然の良港で、カツオの水揚げ量は関東一を誇っています。また、日本三大朝市のひとつに数えられる勝浦朝市も有名です。

そして、市街地の南東にある海に突き出た岬が八幡岬です。ここはかつて勝浦城があった場所で、現在は公園として整備されています。

八幡岬公園までの行き方

八幡岬公園までの道のりは、勝浦駅からおよそ2km。駅を出て右手にある道路を進んで国道297号を横断し、さらに道なりに進むと魚市場にたどり着きます。

  • 写真:トラベルライター公園入口のトンネル

魚市場を過ぎると道が細くなりますが、要所要所に案内標識が設けられていて、迷うようなところはありません。やや急な坂を上ると短いトンネルがあり、入口の脇には「八幡岬公園」と刻まれたプレートがあります。このトンネルが公園のエントランスです。

  • 写真:トラベルライター駐車場から遊歩道へ

トンネルをくぐってすぐのところに駐車場があり、車はここまでしか行くことができません。この先は、岬の先端に向かって遊歩道が延びています。

果てしなく広がる太平洋を見下ろそう

遊歩道をしばらく進むと、右手に海が見えてきます。海面ははるか下で、その間は断崖絶壁です。勝浦湾を挟んだ対岸も絶壁が続いていて、このあたりの地形の険しさを実感できるでしょう。

子供の広場

駐車場から5分ほどで「子供の広場」にたどり着きます。ここには滑り台などの遊具が設置されていて、大海原を見ながら楽しく遊ぶことができます。トイレやベンチもあるので、休憩にも最適です。また、海側は展望スポットになっていて、断崖絶壁に囲まれた勝浦湾の眺望を満喫できます。

  • 写真:トラベルライター子供の広場から勝浦湾を望む

展望広場

子供の広場からさらに階段を上って行くと、岬の先端にある「展望広場」にたどり着きます。こちらは子供の広場とは異なり外洋の方に開けていて、はるか先には水平線を望むことができます。一方、左手には断崖の上に勝浦灯台が建っていて、太平洋の雄大さと荒々しさを同時に感じられるでしょう。

  • 写真:トラベルライター展望広場からの眺望

お万の方(養珠院)の像にも注目

展望広場の片隅にある銅像は、勝浦城主・正木頼忠の子で、徳川家康の側室となった「お万の方(養珠院)の像」です。お万の方と家康との間に生まれた義直は尾張藩初代藩主、頼宣は紀州藩初代藩主となり、徳川御三家として将軍家に次ぐ格を誇りました。水戸黄門として知られる徳川光圀は彼女の孫、紀州藩出身である8代将軍吉宗は彼女の曾孫にあたります。

  • 写真:トラベルライターお万の方の銅像

土地に伝わるお万の方の伝承

この地には「お万の布晒し」という伝承があります。これは勝浦城が戦火に見舞われた際に、お万の方が高さ約40mの崖の上から布を垂らし、海上の小舟に逃れて危機を脱したという話です。伝承の真偽は定かではありませんが、郷土の誇りであるお万の方の知性と勇気を伝えているといえるでしょう。

最後に

内海と外洋の眺望を楽しむだけでなく、戦乱の世に思いを馳せることもできる八幡岬公園。房総に行く際にはぜひ訪れてみてください。

八幡岬公園
勝浦市 / 公園 / ハイキング / 自然・景勝地 / 展望・景観
住所:千葉県勝浦市浜勝浦221地図で見る

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