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新鮮な発見と驚きで心躍る【福島競馬場】

取材・写真・文:

福島在住
訪問エリア:30都道府県

2025年12月16日更新

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写真:Olive

競馬業界を描いた日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』で興味を持ち訪れた競馬場は、初めての事だらけで楽しい驚きがいっぱいの心躍る特別な体験でした。賭け事に興味がない方も家族連れも大いに楽しめる競馬場を訪れてみませんか?

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日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』ってなに?

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競馬ファンにとっては当然のことでも、初心者には未知の世界の競馬場。専門用語も多く、ましてや競馬場なんて敷居が高い、ギャンブルなんて興味がないと思っている方も多いと思います。筆者も前述のとおりでしたが、ドラマを見てがぜん興味が沸き、行ってみたいと思った次第です。まずは手っ取り早くドラマを見てください。さらっとではありますが、それが一番の予習になります。

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ドラマの大まかなあらすじは、牧場主や馬主、騎手などがいる競馬の世界を舞台に、馬に関わりながらひたすら夢を追い続け、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく人気ドラマでした。

中央競馬とは?

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日本には各地に競馬場がありますが、その競馬はJRA(日本中央競馬会)が主催する中央競馬と各都道府県や市町村が主催する地方競馬とに分かれています。中央競馬は札幌、中山、京都など10ヵ所あり、福島競馬場もその一つです。

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中央競馬と地方競馬の違いは、中央競馬は賞金が1億円を超えることも多く、ディープインパクトのようなアイドルホースが誕生することもあります。桜花賞や日本ダービーなど誰もが聞いたことがあるビッグレースが開催されるのも中央競馬です。その他、コースや開催日、開催時間など細かい違いがたくさんあります。地方競馬の騎手が中央競馬に出場するにはJRAの騎手免許試験を受けなければならない規定もあります。

福島競馬場の歴史

福島競馬の起源は、1887年(明治20年)に開催された信夫山招魂社(しのぶやましょうこんしゃ)祭礼の奉納競馬で、会場は福島市の信夫山下につくられた1周約800mのコースでした。東北地方初の洋式競馬でしたが、人気の衰えにより1902年(明治35年)には郡山市開成山(かいせいざん)に競馬場を移転します。

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明治時代には、社会秩序の乱れを問題視した政府により、馬券の発売が禁止されたこともあります。大正時代の福島県は、年間1万数千頭の馬を生産する全国有数の馬産地でしたが、依然として公認競馬場がありませんでした。そこで、有志たちが福島愛馬会を組織し、様々な働きによって福島競馬場開設へとこぎつけたのです。

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福島競馬場は東北地方唯一の中央競馬場で1918年(大正7年)に開設、1997年(平成9年)には、全面改修が終了し現在の立派な競馬場となりました

福島競馬場の楽しみ方

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福島競馬は春・夏・秋と年3回、そのシーズンの週末に開催されます。開設100年以上の歴史がある福島競馬場の特徴的なコースは、全長2,000mの芝コースと全長1,700mのダート(砂)コースがあります。

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観客席などがあるスタンドは、地上6階、地下1階で敷地面積5,389㎡の広さです。5階まで吹き抜けになっている館内は自然光が降り注ぎ、明るく広々とした施設になっています。白と青の色調も爽やかな印象です。

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入場料(¥200)のみでの入場も可能ですが、ゆっくり座って楽しみたい場合は、屋内、屋外、フリーの座席から指定席、個室まで様々なクラスの座席があります。

ピクニック気分を楽しむ

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馬場と呼ばれる屋外には、レースが行われる楕円状のコースがありますが、その中にファミリーで楽しめるスポットが広がっています。キッズパークには、アスレチックやトランポリンなど子どもの遊び場が充実しており、無料で遊べます。この日も町の公園よりも家族連れや子供たちがいて、楽しそうに過ごしていました。ポニー体験乗馬も無料ですがアプリでの事前抽選が必要です。

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ベンチやテーブルも設置されているので、フードトラックでランチを購入すればピクニック気分が楽しめます。大人用には、馬場内に福島の地ビールを楽しめるスポットもあります。

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飲食をする以外にも季節には、300種類以上のバラが咲き誇るといわれるローズガーデンもありますし、お天気が良ければのんびり過ごせるスポットです。

グルメを楽しむ

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スタンド内には、和食(3階)、中華(4階)、郷土料理(5階)のレストランがありますが、その他にも1階にはファストフードプラザがあり、開場直後から大盛況です。テイクアウト系のお店なので、プラザ内で食べても良いですし、自分の席で食べることもできます。施設内には、飲食可能なテーブルや椅子が置かれたスペースも沢山あるので便利です。大人用だけでなく幼児サイズのテーブルセットが設置してあるなど、ファミリー層にやさしい施設です。

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福島競馬場の必食メニューと言われる「鳥ぎん」のもつ煮は、長蛇の列に並んだ甲斐がある、とろとろしみしみの美味しさです。これは持ち歩くよりも、その場で熱々を頂くほうが正解ですね。

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ファストフードプラザ以外にも山形の人気駅弁やスープ専門店、アメリカンワッフルなど、競馬開催日には、出張販売が行われます。各階にはレストランの他軽食やドリンクの販売をする店舗も設けられていますし、ほうじ茶や玄米茶なら無料で頂ける給湯器も設置されています。馬場でのフードトラックも開催時により変わりますが、スタンド内で出張販売するお店も変更になる場合があります。

女子だけのお楽しみ

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少し前までは耳に赤鉛筆をはさんだおじ様しかいないイメージだった競馬場ですが、最近では、競馬を題材にしたゲームの人気もあり若い男性も増えているそうです。同時に推しの騎手や馬を応援する若い女性も増えていることから「馬女(うまじょ)」なる言葉も生まれ、競馬場には女子しか入場できない「UMAJO SPOT」もあるのです。

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ここではフリードリンクが提供され、競馬場オリジナルの可愛いスィーツも販売されています。女子だけのファンシーな空間で美味しいカフェタイムが過ごせます。

馬を愛でる

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単純にサラブレッドを見てみたいと思う方にも競馬場は最適です。パドックとは出走前の馬たちが30分ほど前にお披露目される場所なのですが、福島競馬場のパドックはスタンド中央の2階にあり、雛壇上の屋内テラス空間から馬が望めるようになっています。

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毛並みも色つやも「さすがサラブレッド!」と感嘆する美しさで、2階なら手が届きそうなぐらい間近で見られます。つぶらで澄んだ瞳にも注目です。

騎手を間近で

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競馬場なら普段お目にかかれない騎手を間近で見ることもできます。パドックやゴール付近にあるウイナーズサークルで見ることができます。最近では女性騎手も増えているようで盛んに声援があがっていました。また騎手は出走前と出走後に検量を行う必要があるので、ここで出待ちしていると、出入りする騎手を見ることができますし、レースで1位になればウイナーズサークルで記念撮影する姿や、その後にサインがもらえることもあるようです。

レースを見てみよう

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せっかく競馬場を訪れたらレースも見たいですね。どうせ見るなら馬券を買ってみると、楽しさが倍増します。馬券は100円から購入できます。

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券売機前には制服を着たJRAスタッフもいるので買い方は教えてくれます。馬の名前で決めたり、騎手の名前で決めたり、ラッキーカラーやラッキーナンバーで決めるのも良いでしょう。それが決まったらパドックで馬の状態を見て悩んだりするのも楽しいと思います。

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短時間でも推しがいればレースにも熱が入ります。サラブレッドを間近で見る迫力はここでしか体験できないものです。馬のひづめの音、真剣勝負の騎手の気迫、力強く駆けていく馬のカッコよさを是非間近で楽しんでいただきたいと思います。

ショッピングを楽しむ

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競馬場には「ターフィーショップ」というショップがあり、競馬グッズはもちろん、馬のグッズもたくさん扱っているので馬好きな方は大喜びだと思います。単純にお土産としてみても可愛いものもたくさんあるので、のぞいてみると何か見つかるかもしれません。

その他のスポット

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スタンド1階には、メモリアルコーナーがあり、福島競馬場の歴史資料や競馬場の模型、以前使用されていた検量計など様々なものが展示されています。競馬ファン必見のスポットです。他にも競馬場内には、ベビールームやチャイルドコーナーなどもあり、家族で楽しく過ごせる施設になっています。

福島競馬場へのアクセス

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◎公共交通機関の場合:JR福島駅からバスで約10分「競馬場前」下車

◎車の場合:東北自動車道の福島西ICや福島飯坂ICからも約20分 

駐車場は競馬場向かいに立体駐車場があり、他にも平面駐車場が周辺に多数あります。

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この記事を書いたトラベルライター

お出かけ、食べることが大好き!
日帰りドライブから、国内、海外を問わずお出かけするのが大好きです。ずっとタウン重視でお買い物に夢中の旅でしたが、10年ほど前にアメリカ・サンフランシスコに在住。国立公園めぐりをしたことをきっかけに、自然も大好きになりました。少し歴史を知ってから出かけると楽しいこと、美味しい食べ物や綺麗な風景に出会えると幸せなこと。小さな情報が、誰かの楽しい!や嬉しい!につながったらいいなと思っています。これからも、いろんなところへ出かけて、たくさんの情報を発信してゆきたいと思っています。少しでも参考になれますように!

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