下呂温泉や飛騨牛などで有名な岐阜県。温泉地でグルメに舌鼓!なんて最高ですが、時には探険心を起こして、神秘的な空間を体感できる鍾乳洞散策というのはいかかでしょうか?今回は岐阜県にある、ユニークな形の鍾乳石をたくさん見られる大滝鍾乳洞をご紹介します。
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大滝鍾乳洞って?
大滝鍾乳洞は岐阜県郡上市八幡町(ぐじょうしはちまんちょう)にある、総延長が約2kmの東海地区最大級の鍾乳洞です。そのうちの約700mの通路が公開されており、中を歩いて見ることができます。洞窟の最深部には、大滝鍾乳洞の名前の由来となる「大滝」と呼ばれる滝があり、湧き出る豊富な水が今でも鍾乳石を成長させ続けています。
入場券を購入しよう
鍾乳洞へ向かう前に、まずは入場券売場で入場券を購入しましょう。入場券は事前に公式ホームページからでも購入できます。前売り割引もあるので、要チェックです。
木製ケーブルカーに乗車
入場券を購入し、いざ鍾乳洞へ!と、その前にケーブルカーが入り口まで運んでくれます。このケーブルカーがなんとも珍しい木製で探険心を非常にくすぐってくれます。
探険開始!
ほんの数分で入り口に到着。中は狭く高低差があり、滑りやすくなっているため、歩きやすいスニーカーなどで来られることをおすすめします。
鍾乳洞の中はひんやりとし、静まり返っており、まるで時が止まってしまったかのよう。かすかに聞こえてくる水のしたたる音が、さらに神秘的な雰囲気を造りだしています。
ユニークな鍾乳石とネーミング
この鍾乳洞は多彩な鍾乳石の宝庫。ユニークな形をした鍾乳石の数々を見ることができます。形がユニークなら、そのネーミングもまたユニーク。どこかしらセンスを感じるのは筆者だけでしょうか…。
「天上界」と名付けられたホールには幾つものつらら石が、見上げるほどの高さの天井いっぱいに連なっています。鍾乳石が1cm延びるには100年かかるそうで、その長さから歴史を感じます。
こちらは「蜂の巣天井」。
「小野釣鐘なすび」。「小野」はこの鍾乳石のどこを見て思いついたネーミングなのでしょうか。
「ハドバード(月の奇岩)」。
「朱竹園」の一部。金属イオンが溶け込み赤くなっている鍾乳石です。
こちらは、その名も「地下のシャボテン」。
「デコレーションケーキ」、いきなりポップになりました。
大滝
鍾乳洞のシンボルである大滝。地表からは約60m下に位置し、高さは約30m。水源はまだ明らかにされてはいませんが、約4kmさかのぼっているといわれています。滝は勢いよく流れており、跳ね返る水しぶきが気持ち良いです。
大滝の右側の壁面には、人々の健康長寿を祈願して刻まれた「大滝洞窟不動尊」が祀られています。