帯広市

【北海道】帯広名物豚丼、今食べるべきはこの3軒!

取材・写真・文:

北海道在住
訪問エリア:47都道府県

2021年7月19日更新

14,735view

お気に入り

北海道で丼といえば、新鮮な海の幸がこれでもかというほど乗った海鮮丼を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、忘れてはいけないのが帯広名物の「豚丼」です!帯広市内に40軒以上がひしめく豚丼激戦区から、2019年現在どのお店がオススメなのかを指南します!

この記事の目次表示

帯広名物「豚丼」の魅力!

帯広豚丼のはじまり

帯広名物「豚丼」。道内ではかなりブランド力のあるご当地グルメで、道東エリアでは文句なしのno.1グルメと言えるでしょう。全国展開している牛丼チェーンの豚肉版などとはまったく異なるもので、帯広ならではの特徴があります。イメージとしては、まさかの鰻丼です!

帯広豚丼を考案したのは「元祖豚丼のぱんちょう」の創業者で、昭和8年から提供を始めました。それまでは大衆食堂として定食などを提供していましたが、豚丼を始めてからは専門店として営業しています。その際参考にしたのが、甘辛いタレで白米がすすむスタミナ食の鰻丼だったと言われています。

当時の帯広は養豚が盛んになってきた頃で、牛肉よりも安く手に入るため、帯広の郷土料理として他の店にも根付いていったと言われています。現在、帯広豚丼を提供しているお店はおびひろ観光ナビによると42軒にものぼります(2018年11月時点)。

帯広豚丼の定義

自然発生的にご当地グルメとして根付いたものなので、「帯広豚丼」の明確な定義はありませんが、取材などで何軒も食べ歩いた筆者が思うこれぞ帯広豚丼!という定義は以下のとおりです。

  • 肉がとにかく分厚い!なかには1cm近いお店も
  • ロース肉またはバラ肉、あるいはその両方が味わえる
  • 薬味以外の余計な具材が極力入っていない
  • 彩りは枝豆やグリンピースが数粒、あるいは入っていない
  • 甘辛い醤油ベースのタレがかかっている

これが炭火で網焼きしてあれば完璧な「ザ!帯広豚丼」です。丼と言うからにはご飯が入っているのはもちろんなのですが、この料理はとにかく一心不乱に“豚肉を喰らう”料理だと思っています。少々行儀の悪い表現ですが、お肉があまりに厚く大きいので、一瞬たりとも油断できないのです!

先述した「元祖豚丼のぱんちょう」は、現在でも食べログの帯広市内豚丼ランキングで1位を独走しています。ガイドブックでも必ず取り上げられる超有名店なので、ここではあえて「ぱんちょう」以外の実力・人気・個性ともに他を圧倒する、訪れるべき3軒をご紹介します。

①人気・知名度ともに抜群!行列必至の「ぶた丼のとん田」

地元での評価が特に高い「ぶた丼のとん田」。その評判ぶりは、口コミで全道へと拡大を続けています。駐車場で車のナンバーを見てみると全道各地から、あるいはレンタカー利用によって全国からお客さんが来ていることがよくわかります。

十勝産のお肉を使用した豚丼は、バラ・ヒレ・ロースより好きな部位を選ぶことができ、バラとロースは盛り合わせも可能です。食べやすい大きさに均一に手切りされたお肉は丁寧に筋切りされているので、肉に厚みがあってもとても食べやすくなっています。

とん田のバラ肉の甘さと柔らかさは、特筆すべき味わいです。炭焼きではありませんが、丁寧にじっくりと網焼きしてあるので脂身の多いバラでも余計なしつこさがなく、甘みだけが口の中に広がります。

  • バラぶた丼(お肉・ご飯の大盛り)1,100円

人気メニューはお肉もご飯も大盛りの「バラぶた丼」。バラ肉が薔薇のように、丼からはみ出すほどに大輪を咲かせており、インスタ映えするとお客さんから言われるのだそうです。普通の女性ではまず完食できないボリュームですので、二人で訪れたらもう一人は通常メニューを頼んだ方が無難です。

  • バラぶた丼オニオンのせ(バラのみ)820円

もう一つ、とん田ならではのメニューがこちらの「オニオンのせ(バラのみ)」です。写真ではあまり乗っていないように見えますが、お肉とご飯の間にもオニオンが挟んであります。名物のバラ肉を食べたいけれど、脂身が気になる…という方にオススメのメニューです。生のオニオンスライスの程良い辛みが口の中をさっぱりとさせ、薬味のように良いアクセントになっています。

とん田の味付けは比較的さっぱりとしている方ですが、料理と一緒にタレの壺が運ばれてくるので、好みの濃さになるよう自分で調節することができる点も魅力です。このタレが後を引く美味しさ。店頭販売もしているので、お土産にぴったりです。

2017年8月に移転してきた店舗はまだ真新しい雰囲気。以前の店舗より席数が増え駐車場もかなり広くなったので、とても利用しやすくなりました。食事時は行列必至ですが、少し時間をずらせば待ち時間も少なく、落ち着いて食事を楽しむことができます。

カーナビに入力する際は電話番号で検索すると以前の店舗に案内されてしまう可能性が高いので、必ず住所または店名で入力してください。

ぶた丼のとん田
帯広市 / 肉料理 / ご当地グルメ・名物料理 / ランチ / 郷土料理 / 豚丼 / ソウルフード
住所:北海道帯広市東10条南17丁目2地図で見る
電話:0155-24-4358

次のページを読む

帯広市の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【北海道】郷土料理のおすすめ17選!北海道名物の食べ物特集

北海道に伝わる郷土料理をくわしく解説!北海道へ旅行に行ったら一度は食べてみたい、名物の食べ物・料理をまとめてご紹介します。旅行ツウのトラベルライターおすすめのお...


酒と肴で楽しむ帯広の夜!【北海道・十勝】北の屋台と十勝乃長屋

北海道や十勝ならではのお料理や地酒を楽しむことができ、地元民や観光客で賑わう北の屋台と十勝乃長屋(とかちのながや)。どちらも道路を一本挟んだ向かいに建っており、...

舌の肥えた地元民も納得!十勝で絶対に行っておきたい大定番スイーツ店6選

十勝と言えば、北海道内ではもちろん、全国的にもスイーツの宝庫として有名です。六花亭や柳月など、北海道を代表する老舗菓子店の本拠地でもあり、「スイーツ王国」と呼ば...

帯広でジンギスカンを食べるならココ!大人気店【じんぎすかん北海道】!

北海道帯広市で美味しいジンギスカンを食べたいという方にオススメのお店、その名も「じんぎすかん北海道」。市内で数多くあるジンギスカンを食べられるお店の中でも人気で...

日本全国のおすすめご当地丼21選!現地でしか食べられない絶品丼特集

熊本・阿蘇名物の「あか牛丼」や、福井県民のソウルフードである「ソースカツ丼」、好きな具材を好きなだけ乗せて作る「のっけ丼」など、現地に行かないと食べられない、日...

この記事を書いたトラベルライター

毎日が旅の途中。写真と言葉とデザインと。
旅行情報誌の編集者(エディター)を皮切りに、コピーライター、ディレクター、デザイナーなどのカタカナ職種を歴任。旅行や観光とは切っても切れない関係で、カメラマンの夫とともに年間100泊近い出張&プライベート旅行をしながら、旅するように暮らしています。

撮影のための年間総走行距離は7〜10万km。年間総撮影枚数もおそらくそれくらい。SAFARI Graphicsの屋号でふたりで活動しております。SAFARIのクレジットが入っている写真はおもに主人が撮影したものですが、月夜野が撮影したものやディレクションのみ月夜野というものもあります。

取材やロケも含め、実体験に基づいた旅レポをどんどんお伝えしていきたいと思います。
撮影・旅レポ・食レポ・泊レポなどお仕事のご依頼もお待ちしています!
https://www.youtube.com/channel/UCqVpkCVUMwSNW2XQZbSrAhQ?view_as=subscriber

【総力取材】これぞ北海道!!大自然が感じられる道東の絶景スポット18選

世界自然遺産である知床をはじめ、多くの大自然を有する道東エリア。ダイナミックで雄大で、これぞ北海道!という絶景がいくつも広がっています。流氷や丹頂鶴、天然記念物...


札幌から2時間以内!一度は行きたいおしゃれな絶景カフェ8選

絶景の宝庫である北海道。ゆっくりとスイーツやティータイムを味わいながら絶景も眺められたら最高ですよね!この記事では札幌から車で片道2時間以内、わざわざ行く価値の...


【札幌すすきの】芸能人も通うこだわりジンギスカン7選!

北海道は美味しいもの、食べたいものがいっぱいあって困っちゃう、なかでもジンギスカンは絶対食べたいんだけどどこがオススメですか?道外の方からそんなふうに聞かれるこ...

青い池と一緒に回りたい♡美瑛周辺の寄り道スポット16選!

今や世界中から観光客が訪れるようになった北海道美瑛町の青い池。せっかく美瑛まで足を運ぶのなら、ゆっくりと周辺を散策してみませんか?ラベンダーの時期に関係なく青い...

富良野だけじゃない!? 札幌で楽しむラベンダー畑6選!

夏の北海道の風物詩といえばやっぱりラベンダーですが、富良野に行かないと見られないと思っていませんか?実は北海道で最初にラベンダーが栽培されたのは札幌市なのです!...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります