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【北海道】石狩平野に広がるマクンベツ湿原とミズバショウ群生

取材・写真・文:

トラベルライター

2021年7月5日更新

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写真:トラベルライター

札幌市街地から車で約40分の場所に位置するマクンベツ湿原は、石狩川の蛇行部に広がる約130ヘクタールの低層湿原です。ハンノキ林とヨシ群に覆われているほか、4月には美しく咲き誇るミズバショウの群生が観られるようになります。

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マクンベツ湿原とミズバショウ群生

マクンベツ湿原は、ハンノキ林とヨシ群落の大きく二つに分かれており、4月上旬にはハンノキ林の中でミズバショウが咲き始めます。この時期になると、ミズバショウが咲き誇る北海道内屈指の大群落へと一帯が様変わり。ミズバショウの鑑賞は4月末〜5月上旬頃まで可能で、ゴールデンウィーク期間中には、多くの観光客が訪れます。

  • 写真:トラベルライターマクンベツ湿原の案内図

ミズバショウ鑑賞のために整備された道がある

マクンベツ湿原には、石狩市によって石狩河口橋の堤防沿いに整備された約1.5キロメートルの遊歩道があります。また平成19年3月には、石狩川河岸までほぼ一直線に伸びた木道(長さ約400m、幅約1m)も完成し、ミズバショウを間近で鑑賞できるように整備されています。

ミズバショウの群生が広がる、マクンベツ湿原までの道

さあ、それではご一緒にマクンベツ湿原に行ってみましょう!

  • 写真:トラベルライター

上の写真は、マクンベツ湿原の駐車場から最初に見える湿原へと向かう坂道です。写真左上に見える階段を登ると、先ほどご紹介した石狩河口橋の堤防に沿って整備された約1.5キロメートルの遊歩道に出ます。

  • 写真:トラベルライター

遊歩道を横切ると一面、殺風景な原野が見えて来ます。写真右側奥辺りから林の中に入っていくと、マクンベツ湿原が広がっています。

マクンベツ湿原に潜入

  • 写真:トラベルライターマクンベツ湿原入口

こちらはマクンベツ湿原の入口となります。駐車場からは、歩いて約5分程度でしょうか。この一直線に長く続く木道を進んで行きます。

  • 写真:トラベルライター

木道を進むと、すぐに数え切れない程のミズバショウが道の両側に現われます。花を付けたもの、これから咲こうと準備しているもの、既に見頃を終えたもの等、バラエティに富んでいます。ちなみに、写真は筆者が訪れたの2017年4月28日の様子です。

  • 写真:トラベルライター

木道からは、上の写真くらいの距離でミズバショウを見ることができます。

  • 写真:トラベルライター

また場所によっては、さらに近距離で見ることもできます。

  • 写真:トラベルライター

辺り一面に咲き誇っているミズバショウに気を取られている間に、反対方面から人が折り返して戻って来ることもありますので、道を譲り合って進みましょう。筆者が訪れた日はあいにくの曇り空で気温も低めでしたが、個人或いはファミリーや仲間同士で訪れていた20名ぐらいの人たちと、この木道ですれ違いました。

広大なヨシ群の中を進む

  • 写真:トラベルライター

更に木道を進んでいくと、ミズバショウが見られなくなり、ヨシ群が見えてきます。ここからは、ハンノキの林が一旦消えて一面に広大な土地が広がり、気分も開放的になります。

ミズバショウ群、ふたたび

  • 写真:トラベルライター

広大なヨシ群を進むと、再びミズバショウ群が広がる林の中に入って行く道となります。

  • 写真:トラベルライター

林に入ると、先ほどと同じ風景が見えてきます。こちら側のミズバショウも大きく、元気に咲き誇っている姿を確認することができます。

木道の奥には、終着点の石狩川

さらに足を進めていくと、木道の奥に終着点の石狩川が見えてきます。

  • 写真:トラベルライター

上の写真左上にわずかに写っているのが石狩川です。この場所が、ミズバショウの最終的な群生地となっています。

  • 写真:トラベルライター

木道の終点までくると、石狩川に到着です。石狩川は、流域面積が14,330キロ平方メートルで利根川に続いて全国2位、長さは268キロメートルで信濃川、利根川に次いで全国3位の規模を誇る川となっています。また、北海道の母なる川とも言われ、北海道遺産にも選定されています。道中で目にしたヨシ群と同様、目の前に広がる広大な風景を眺めるだけで、開放的な気分になります。

マクンベツ湿原を訪れる際の注意点

マクンベツ湿原を訪れる方は、日没時間にご留意ください。この場所は、電灯がありませんので、日没後は真っ暗闇に包まれてしまいます。近くには川も流れているため、日没近くの遅い時間に歩くのは大変危険です。くれぐれもご注意ください。

マクンベツ湿原までのアクセス

車の場合

国道231号を北上し、石狩河口橋手前の道を右折して700メートルから800メートル進んだ左手に駐車場があります。

公共交通機関利用の場合

中央バス札幌ターミナルから急行「札厚線」または石狩線「トーメン団地」行きに乗って約1時間。「矢臼場(やうすば)」停留所で下車後、石狩河口橋手前の信号を右折し、徒歩約10分で到着します。

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