当麻町(上川郡)

1億5千万年前から続く神秘世界!北海道指定天然記念物・当麻鍾乳洞

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:25都道府県

2021年7月7日更新

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写真:SaoRi

北海道指定天然記念物である当麻鍾乳洞(とうましょうにゅうどう)。約200年でたった3㎝ほどしか成長しない鍾乳洞が、1億5千万年前から形成されたものです。人類が誕生する遥か昔から、想像を絶するほどの長い年月をかけて成長してきた鍾乳洞は、まさに神秘の世界。思わず拝みたくなるほどの、神々しい景色の数々を見ることができます。当麻町に伝わる「蟠龍伝説」と共に、その内部をご紹介します。

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当麻鍾乳洞の起こり

今から約1億5千万年前。まだ恐竜がいたとされている中世代ジュラ紀より、この鍾乳洞の形成は始まりました。

  • 写真:SaoRi

当時の地球は地殻変動も穏やかで、恐竜などが繁殖を広げ、生物達があらゆる進化を遂げた時代です。そんな大昔から、約200年でたった3㎝ずつという僅かな成長を重ねて、鍾乳石は現在の姿へとなっていったのです。

当麻鍾乳洞の特色

昭和32年に発見された当麻鍾乳洞は、全長135m。地下空洞の天井や壁から染み出た地下水の溶触作用によって、長い長い年月をかけて作り上げられた石灰洞窟です。

  • 写真:SaoRi

決して大きな鍾乳洞ではありませんが、その鍾乳石の数々は不純物が少なく透明度が高い、極めて質の良いものだそうです。北海道天然記念物に指定されるほどの非常に貴重な価値を持っています。

気軽に訪れることのできる鍾乳洞

鍾乳洞と聞くと、少し構えてしまう方も多いかもしれませんが、洞窟を進んでいく難易度は高くありません。

  • 写真:SaoRi

一般的にイメージするような、水面と天井がギリギリで見ているだけで息苦しくなってしまうようなゾーンもありませんし、ヘッドライトの付いたヘルメットをかぶる必要もありません。

  • 写真:SaoRi

行きたい!と思えば、装備やガイドさんも無しに簡単に行けます。ただ、薄暗く、足元や頭上が危険ということは変わりありません。階段も多く、道も濡れていて滑るので、ハイヒールや靴底が滑りやすいものは避けましょう。

また、外の気温が30度を超えていても洞窟内は涼しく肌寒いので、羽織るものなどを持っていくことをお勧めします。

  • 写真:SaoRi

当麻鍾乳洞、神秘の内部

いよいよ、その神秘的な内部について紹介していきます。

  • 写真:SaoRi

洞窟内はひんやりとしていて、夏でも肌寒いほど。薄暗い内部はライトアップされており、神秘的な雰囲気を更に助長させています。

  • 写真:SaoRi
  • 写真:SaoRi

明るく照らし出されているおかげで、鍾乳石の細部や、奥の見えづらいところまでしっかりと見ることができます。

  • 写真:SaoRi

細い道や狭い道はもちろん、足元は濡れていて滑りやすくなっているので、かなり注意が必要です。かと言って、足元ばかり気にしていると「頭上注意」の看板も数多くあるので、上に気を払うこともお忘れなく。

  • 写真:SaoRi
  • 写真:SaoRi

思わず、拝みたくなるほどの厳かさ。歩を進めるごとに目に入ってくる、想像を絶するほどの年月と大自然が造り出してきた神々しい光景に、ただただ息をのむばかりです。

  • 写真:SaoRi
  • 写真:SaoRi

様々な鍾乳石

洞窟内では様々な種類の鍾乳石を見ることができます。つらら石や石柱は判りやすく見つけやすいので、意識しながら歩いてみると楽しみが増えることでしょう。

  • 写真:SaoRi

他にも、以下のような特徴的な形をした鍾乳石が数多く見られるので、ぜひ探してみて下さい。

  • 石筍:筍のような形をした鍾乳石
  • フローストーン:霜柱が1つの場所に密集したような鍾乳石
  • カーテン:カーテンのような形をした鍾乳石
  • 写真:SaoRi

貴重な価値を持つ鍾乳石を意識しながら歩いてみることも、楽しみ方の1つとしてお勧めです。

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