この記事の目次表示
⑦移動時間について
中・長距離を車で移動する場合、冬は夏の移動時間の1.5〜2倍の時間を見ておきましょう。夏はカーナビの到着時間より早く着くことも多いですが、冬は天候によっては大幅に遅れることが多々あります。移動時間には余裕を持ち、特に最終日の空港へ向かう移動時間に関しては、高速道路が通行止になってしまっても大丈夫なくらい余裕を持つと良いでしょう。
⑧移動の拠点について
北海道には道の駅が119箇所(2017年10月時点)も設置されています。これは他の都府県と比較しても群を抜く多さです。数が多いだけではなく、24時間利用可能なトイレ、お土産やテイクアウトグルメなどの売店、その土地らしさが味わえるレストラン、さらには温泉施設や宿泊施設など、設備も非常に充実しています。ドライブの移動拠点や目的地としてぜひ利用してください。
ただし、道の駅の駐車場での車中泊は厳禁です。夏場はキャンピングカーやワンボックスカーなどを宿にして仮眠する様子も見受けられますが、冬は寝ている間にマフラーに雪が積もってしまい排気ガスが車内に逆流してしまう事故があり得ます。吹雪の際はエンジンをかけたままの長時間駐車にはくれぐれも注意してください。
遅延・欠航に備えて注意したいこと
⑨旅の日程について
北海道では雪による航空会社の遅延・欠航の心配が常について回る問題です。天気予報などをチェックしていればある程度予測はできますが、天気予報を見てから帰着日を決めるのではなく、帰着便を予約してから来られる人の方が多いでしょう。
そこで、万一欠航や遅延が起こっても戻ってからの仕事や生活に支障が出ないよう、休日のすべてを旅に充てるのではなく、一日余裕をみたスケジュールにするのが理想的です。
⑩遅延・欠航になってしまったら
遅延や欠航が確実視される場合、早めに見切りをつけて宿を確保したり振り替え便を予約するのが賢明です。新千歳空港には長時間の滞在も可能な温泉施設やホテルもあるので、次の出発便を確保した後は時間を有効に使えるはずです。
全便欠航となってしまった場合には非常に混み合うことが予想されます。新千歳空港から一番近い都市は千歳市で、市内にはビジネスホテルがいくつかあるのでまずは宿を確保すると良いでしょう。千歳市内のビジネスホテルまではタクシーでおよそ15分(2,000円)程度です。
千歳市内のホテルが埋まってしまった場合は札幌まで戻るのも1つの手です。JRなら快速で40分程度、ターミナルビルとJRの駅が直結している点でも非常に便利です。
おわりに
寒い冬は北海道民にとっても時に厳しいものですが、冬ならではの絶景もあります。ダイヤモンドダストにサンピラー、四角い太陽、樹氷に流氷。近年は丹頂鶴の越冬やジュエリーアイスなども大人気で外国人が押し寄せています。
長く厳しい冬を乗り越えるため、各地ではイルミネーションやライトアップなどのイベントも複数開催されています。いずれもロングラン開催されているので、時期によってはイベントのはしごも可能です。
気温は低くても心は温まる冬ならではの北海道を堪能しに、ぜひ遊びにきてください!