2023年7月22日より一般公開された、国内最大級の旧海軍基地・鹿島海軍航空隊跡!基地跡の敷地内へはもちろんのこと、建物の内部にまで入って見学することができます。今回は鹿島海軍航空隊跡について、見どころや楽しみ方を詳しくご紹介していきます♪
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鹿島海軍航空隊跡って、どんなところ?
鹿島海軍航空隊跡は茨城県稲敷郡美浦村の大山湖畔公園に位置する、国内最大級の旧海軍基地の跡地です。
1938年(昭和3年)に水上機の実習訓練施設として発足し、終戦を迎えて役目を終えました。その後は歳月の経過と共に老朽化が進み廃墟と化していき、国から美浦村が鹿島海軍航空隊跡の敷地を譲り受けた当初は、全て取り壊される予定でした。
ですが、この戦跡を未来へと継承したいという想いから、鹿島海軍航空隊跡地の保存と再生がすすめられ、2023年7月22日より一般公開されることとなりました。
敷地内にはもちろんのこと、鹿島海軍航空隊本庁舎跡やボイラー室、自力発電所跡の内部にまで入って見学することができ、「戦争」や「命、平和の尊さ」について、今一度考える機会を与えてくれます。
見学以外にも場内では、ウォークスルーアトラクションやカフェ、グッズ販売なども行われていて、幅広い世代の方々が楽しめる施設となっています。
営業日:毎週土・日のみ開園※2023年7月30日現在、祝日は一般公開されていません。
営業時間:9時00分~17時00分(最終入園15時00分)
休園日:平日・年末年始(12月29日~1月3日)※臨時休園する場合もあり。
入園料:大人(18歳以上)800円/小人(小学生~高校生)300円※20名以上より団体料金あり。その他各種割引あり。
鹿島海軍航空隊跡の見どころ&楽しみ方6選
広大な敷地を誇る鹿島海軍航空隊跡では、主に17箇所もの見どころスポットがあります。
それぞれのスポットは受付時にもらえるパンフレットやマップで紹介されているほか、各箇所には案内パネルなども設置されているので巡りやすいです。
今回はそのなかから厳選して、特にオススメ&必見な6つのポイントについてお伝えします!
【1】カフェやお土産販売も!自動車車庫
入園の受付場所にもなっている、跡地のひとつ「自動車車庫」!
錆びた外観や天井の鉄骨など、当時の雰囲気を色濃く残したこちらでは、美浦村週末カフェやお土産の販売が行われています。
カフェでは美浦村・茨城県で生産された食材を使ったメニューをはじめ、ソフトクリームやかき氷、ドリンク類が販売されていて、見学後の一休憩におすすめです。
受付のプレハブ小屋内では、茨城の物産展や鹿島海軍航空隊跡のグッズなどが販売されていてお土産にもピッタリ!
広大な基地跡の見学はそれなりに歩くので、途中で疲れた際(再入場可)や見終えた後には、ぜひこちらで休んでいかれて下さいね♪
【2】「戦争」や「命、平和の尊さ」を考える!鹿島海軍航空隊本庁舎跡
有料ゾーンのゲートをこえてすぐに目に飛び込んでくる、「鹿島海軍航空隊本庁舎跡」!
歴史を感じさせる外観はもちろんのこと、当時の面影を色濃く残した建物内にも入ることができます。
館内では鹿島海軍航空隊の歴史や予科練の紹介、企画展などの展示が行われていて、「戦争」や「命、平和の尊さ」を今一度考える機会を与えてくれます。
ロケ地として使われた作品を紹介している展示室3以外は全て撮影OKなので、ぜひ貴重な戦争遺構の数々を写真におさめてみて下さいね。
【3】当時の機器がそのままに!気缶場跡(ボイラー室)
空にまでのびる長い煙突が目印の、「気缶場跡(ボイラー室)」!
その外観はもちろんのこと、こちらも中にまで入っていくことができ、当時使われていた様々な機器がそのまま残っています。
ボイラーやポンプなどの普段見慣れない大型機器はもちろんのこと、時代を感じさせる放置された廃棄物も興味深かったです。
細かく見れば見るほど色々な発見があるので、外観と共にぜひ内部もじっくりと見学してみて下さいね!
【4】草木に還っていく儚い美しさ!自力発電所跡
気缶場跡の更に奥、敷地内にある建物の最奥にあたる「自力発電所跡」!
外から見てもかなり老朽化していることが伺えますが、なんとこちらも内部を自由に見学できます。中に入ってみると、草木が鉄骨や機器を覆い、自然にのみこまれていっている様子が幻想的でした。
崩れてしまった部屋のような木材が積み重なり、むき出しになったコンクリートやボルト、穴などもあり、見学には注意が必要ですが、この状態でここまで自由に見学させてくれるのは大変貴重です。
戦争遺跡に関心がある方はもちろんのこと、写真好きな方や廃墟好きな方にもとてもオススメなので、ぜひ訪れてみて下さいね!
【5】開催されていたらラッキー!超オススメのガイドツアー
開催されているところに出くわしたら、とてもラッキーな「ガイドツアー」!
一般公開が始まったばかりということもあり、スタッフさんなどの関係で現在は不定期に開催されています。
このツアーではガイドさんと一緒に、普段は非公開になっている鹿島海軍航空隊本庁舎跡の2階部分を見学することができます。
ガイドツアーならではの案内や、普段は公開していないロケに使われている部屋なども見ることができ、とても貴重な機会です。
必ず開催されるというわけではありませんが、ガイドさんのお話によると一般公開されている土・日の10時・14時にツアーを行うことが多いとのことなので、ぜひその時間帯を狙って行ってみて下さいね♪
【6】ウォークスルーアトラクション!謎を解いて景品をGET
子供も大人も楽しんで巡ることができる、「ウォークスルーアトラクション」!
鹿島海軍航空隊跡では数々の戦争遺跡の見学と合わせて、「ウォークスルーアトラクション」と呼ばれる謎解きゲームも用意されています。
戦争を知らない世代でも興味をもって敷地の見学ができるように工夫されていて、基地跡を歩いてヒントを入手していき、謎を解きながら進んでいきます。
全ての謎が解けて正解すると、受付で景品としてクリアファイルがもらえるので、ぜひチャレンジしてみて下さいね♪
おわりに
2023年7月22日より、待望の一般公開となった鹿島海軍航空隊跡!
一般公開になってまだ日が浅いですが、これからどんどん注目されて話題になっていくスポットかと思います!
戦争遺跡としてはもちろんのこと、写真好きな方や廃墟好きな方にもオススメな場所なので、ぜひ鹿島海軍航空隊跡に足を運んでみて下さいね♪
- 鹿島海軍航空隊跡
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- 住所:茨城県稲敷郡美浦村大山2041-8地図で見る
- Web:https://twitter.com/kashima1938