庶民の神様として信仰されてきた笠間稲荷神社は、日本の三大稲荷の一つで、多くの参拝者が訪れます。最近では、若者に人気のカフェや食べ歩きが楽しいお店も増え、パワースポットとしてだけではなく、散策に楽しい門前町となっています。
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まずは笠間稲荷神社を参拝しよう
古くから、五穀豊穣、商売繁栄、殖産興業、開運招福、火防(ひぶせ)の守護神として信仰を集めてきた笠間稲荷(かさまいなり)神社。京都の伏見稲荷、佐賀の祐徳稲荷とならぶ三大稲荷であることから、茨城県内でも、1位、2位を競う参拝者数を誇ります。江戸時代末期に再建された本殿は、国の指定重要文化財にも指定されています。
胡桃の木と藤棚
むかし、この地には胡桃(くるみ)の林があったことから、「胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)」とも呼ばれていたそうで、楼門をくぐった左手には、ご神木の立派な胡桃の木が立っています。
ご神木の先には、これまた立派な藤棚が続きます。樹齢400年にも及ぶ藤の木は、2株あるのですが、拝殿側の1株は葡萄の房のような花をつける珍しい品種「八重の藤」で、県の天然記念物に指定されています。根周りが約3.55m、枝張りは約15mにもなり、県下一の大きさを誇ります。例年5月には、咲き誇る藤を目当てに多くの参拝客が訪れます。
稲荷神社のお使いはキツネ
すでにご存じの方も多いと思いますが、稲荷神社の神様のお使いは、キツネです。笠間稲荷神社でも、おみくじの他、絵馬やお守りなど、キツネにちなんだものが揃っており、大変人気です。
- 笠間稲荷神社
- 茨城 / 一人旅 / 観光名所 / 神社 / パワースポット / 女子旅 / 花畑(4月) / 花畑(5月) / 藤の名所
- 住所:茨城県笠間市笠間1番地地図で見る
- 電話:0296-73-0001
- Web:http://www.kasama.or.jp/
笠間の門前町歩き
神様の使者キツネにちなんで
昔から、稲荷神社は、神様の使者がキツネということから、キツネの好物の油揚げをお供えする風習がありました。そのような流れから、周辺には、油揚げを扱うお店が並ぶのも笠間町の楽しさです。
笠間で100年以上続く老舗のおいなり屋さん「くるみ稲荷ずし 二ツ木(ふたつぎ)」では、甘めの味付けで、中にくるみが入った、笠間いなり子ぎつね寿司が購入できます。こちらは、店頭販売のみとなります。
また、「狸庵 つたや」や、数軒隣の「つの国や」では、そばを油揚げで包んだそばいなりを提供しています。店内ではもちろん、店頭でもパック販売されているので、お土産としての購入も可能です。
- くるみ稲荷ずし二ツ木
- 茨城 / 寿司
- 住所:茨城県笠間市笠間1343地図で見る
- 電話:0296-72-0037
食べ歩きも楽しい
気軽に食べ歩きが楽しめるお店も並びます。地元の方にも人気の湊屋売店では、コロッケもメンチもで頂けます。他には、かき氷やお団子、バター饅頭など、おやつ系を楽しめるお店もそろいます。バター饅頭は、ほんのりバターが香る、あっさりとしたカステラ生地でこしあんと、カスタードクリームから選べます。
しっかりランチなら「八百屋カフェ Okai」
お持ち帰りや食べ歩きをご紹介してきましたが、落ち着いてランチを楽しみたいという方にお勧めなのが、笠間稲荷神社の斜め前にたつ「八百屋カフェOKai」。古民家の1階が岡井商店という八百屋さんで、この八百屋さんが経営するカフェが2階になります。窓側の席からは、門前通りが見下ろせて、待ち時間も退屈しません。安全でおいしい野菜を提供したいと言う、こだわりの八百屋さんですから、カフェのランチも期待が高まります。
この日オーダーしたのは、夏季限定メニューの美明豚の冷しゃぶ(そうめんバージョン)・ドリンク付き(¥1,400)と、常陸牛入りれんこんハンバーグ・ドリンク付き(¥1,400)。どちらもお皿からこぼれんばかりの、新鮮生野菜が盛り付けられています。豚肉の美味しさが際立つ冷しゃぶ、れんこんとお肉の食感の違いが楽しめるジューシーなハンバーグは、大変美味しく頂けます。
- 八百屋カフェ Okai
- 茨城 / カフェ・喫茶店 / ランチ
- 住所:茨城県笠間市笠間1338-1地図で見る
- 電話:0296-73-6260
酒蔵見学もできる「笹目宗兵衛商店」
門前通りには、酒蔵を見学できる笹目宗兵衛商店もあります。ここは代々、笠間稲荷神社のお神酒として認められている酒蔵です。店舗では、お酒の他、甘酒や酒ケーキなども扱っているので、お土産探しにもお勧めです。