写真：dory地中美術館や家プロジェクト、かぼちゃのモニュメントなど見どころ満載の直島ですが、多くの観光客が見逃してしまう穴場のアートスポットがあります。直島観光に加えてほしい穴場アートスポットを紹介します。
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瀬戸内アートのメッカ、直島
瀬戸内海に浮かぶ香川県の直島は、2010年より始まった瀬戸内国際芸術祭の開催地の1つであり、瀬戸内アートの代表的な島です。草間彌生のかぼちゃや安藤忠雄の建築など、世界的に著名な人の作品が多く展示されており、世界中から観光客が訪れています。
地中美術館や家プロジェクトなどを目当てにこの島を訪れる人が多いのですが、実はあまり目立たない場所に大っぴらな宣伝もされずひっそりとある、穴場なアートスポットがあるのはご存じでしょうか？
- 直島
- 香川 / 町・ストリート / 島・離島
- 住所：香川県香川郡直島町地図で見る
- 電話：087-892-2299
- Web：http://www.naoshima.net/
【1】三島喜美代「もうひとつの再生 2005-N」
道路脇に急に現れる、高さ4m50cmもの巨大なゴミ箱のアート作品。リサイクル芸術と呼ばれるもので、大きな鉄製のゴミかごのなかに古新聞やチラシが入れられており、私たちの生活が大量の情報と廃棄物に囲まれていることを現わしているそうです。
写真：dory手前にいる人との比較で大きさがよくわかる
メインの道路からは外れているためバスは通らず、自転車を利用する人も通らない場所。この作品を知っている人でなければわざわざ行かない場所にあります。直島には産業廃棄物の中間処理施設があり、環境問題と現代アートとの取り組みにふさわしい作品として設置されています。
- もうひとつの再生 2005-N
- 香川 / その他スポット / インスタ映え
- 住所：〒761-3110 香川県香川郡直島町地図で見る
【2】ベネッセハウス宿泊者専用の桟橋
- 写真：dory
美術館の中にあるホテル「ベネッセハウス」の近くには宿泊者専用の桟橋があります。通常、フェリーや小型船は別の港に到着するので使われることはありませんが、自家用船の場合のみ使えるようです。簡素な作りでありながら、海に向かって伸びる桟橋はそれもまたアート作品かのように見えます。
【3】片瀬和夫「茶のめ」
- 写真：dory
先ほどの桟橋に上陸し歩いていくと、一番最初に目に入るのがこの作品。「遠いところようこそ。まぁ、茶でも飲んで。」「いらっしゃいませ」といった意味合いのある作品で、来訪者を迎え入れているのだそうです。
【4】Walter De Maria「見えて 見えず 知って 知れず」
地中美術館にすでに行った人ならすぐに分かるWalter De Mariaの黒い球体の作品。美術館内では撮影は禁止されているこの作品と同様のものが、屋外展示されていることを知らずに直島を去ってしまう方が多いのです。
- 写真：doryこの先に広がる瀬戸内海を見つめる黒い球体
海に面し、屋外に展示されたことで黒い球体に瀬戸内海の景色が映り込んで、また違った作品のようにも感じられるものになっています。
- 見えて 見えず 知って 知れず
- 香川 / その他スポット
- 住所：〒761-3110 香川県香川郡直島町 琴弾地3419地図で見る
【5】大竹伸朗「シップヤード・ワークス」
家プロジェクトの「はいしゃ」や「直島銭湯」の作者である大竹伸朗さんのこの作品。浜辺に船のカケラ二つがバラバラに展示されているものです。
- 写真：dory作品名：シップヤードワークス 船尾と穴
廃船をヒントにしており、船を作る順序で作ったものを分割して塗装したものだそうです。実は大小の穴がいくつも開いている作品「船尾と穴」と、砂浜に突き刺さっている作品の「切断された船首」の二つの作品がセットになっているもので、二つを見てようやく対になっている作品だと分かります。
また隣の島、豊島には針工場というこれまた船をモチーフにした作品もあり、合わせてみておきたいです。
- シップヤード・ワークス
- 香川 / その他スポット
- 住所：〒761-3110 香川県香川郡直島町宮ノ浦3419地図で見る
【6】ベネッセハウス庭園のオブジェ
- 写真：dory鉢植えのオブジェ
ベネッセハウスの庭園は地中美術館へと続く道沿いにあり、歩いて通る人も目にすることが多いのではないでしょうか。バスに乗っていると一瞬なので気づけないですが、こちらのお庭にも多くの素敵な作品が展示されています。向かい合わせになって話すことが出来る椅子や、花壇になっているオブジェまで様々です。
- 写真：dory座ると横並びで向かい合って話ができるベンチ
- ベネッセハウスの庭園
- 香川 / 庭園
- 住所：〒761-3110 香川県香川郡直島町宮ノ浦 琴弾地地図で見る
【7】民家の壁の糸の絵
- 写真：dory作品名：「少年」くん
本村エリアを歩いているとちらほら目にする壁に糸で絵が描かれた絵。こちらはいしかわかずはるさんの作品で、2006年の企画展の時にゲリラ的に始まったようです。壁に描かれた葉っぱ、その下には本物の植物のプランターがあって、融合しているような作品もあります。家プロジェクトで散策しているときに一緒に探してみてください。
- 写真：doryいろとりどりの毛糸で書かれた作者の署名
- 写真：dory作品名：はるのは
- いしかわかずはるの糸の絵
- 香川 / その他スポット
- 住所：〒761-3110 香川県香川郡直島町本村地図で見る
【8】直島ルカコ/naoshima695「JOIN ART」
本村エリアのANDO MUSEUMの近くにある、謎のアート集団直島ルカコ/naoshima695の作品、BB弾5,000個と貝殻の電話BOXアート。おばあちゃんの家のある直島がいつの間にかアートの島になったことをきっかけに、みんなでつくるJOIN ARTをやり始めたそう。
- 写真：dory世界中から来た観光客が#naoshima695でSNS投稿している
島を訪れた観光客や島民を巻き込んでみんなで作り上げた作品で、SNSが活発になった今ではここで撮られた写真は世界中に拡散されています。芸術祭期間中には行列ができるほどの人気のスポット。みんなでつくる新しいアートの形を体感しましょう。
- 直島ルカコ/naoshima695
- 香川 / その他スポット / インスタ映え
- 住所：〒783 香川県香川郡直島町 JP 761-3110地図で見る
- Web：https://naoshima695.com/
この記事を書いたトラベルライターから一言
今回紹介したアートのほとんどは雑誌やネットで紹介されることが少なく、観光案内所等で配られている地図に印が付いている程度で、知っていないと素通りしてしまう所が多いです。一度行ったことがある人も、この記事を見て知らない部分を発見した方もいるのでは？（dory）
