黒川・杖立・小国郷

【熊本】生茶CMロケ地!水のカーテンは必見「鍋ヶ滝」散策ポイント6選&周辺情報

取材・写真・文:

茨城在住
訪問エリア:45都道府県

2021年12月28日更新

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写真:Sosyu Kikuchi

熊本県阿蘇エリアの観光では外せない絶景スポット「鍋ヶ滝」をご紹介します。現地レビューを中心に鍋ヶ滝の成り立ちも解説。周辺(小国町&南小国町)の宿泊、甘味、温泉情報もあわせてご紹介しています。

この記事の目次表示

鍋ヶ滝の概要

  • 写真:Sosyu Kikuchi鍋ヶ滝

鍋ヶ滝は、高さ約10メートル、幅約20メートル、奥行約13メートルの滝です。滝の裏側を歩くことができることから、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。幅が広く、まるで水のカーテンを見ているような感覚になるのが特徴です。

生茶CMで松嶋菜々子が訪問したことでも有名です。散策時間は1時間程度あれば十分な空間となっています。

  • 写真:Sosyu Kikuchi阿蘇には雄大な自然が広がる

平成26年9月23日、世界のジオパークに認定された「阿蘇ジオパーク」にとって重要な場所でもあります。そもそもジオパークとは、地球・台地(Geo)と公園(Park)を組み合わせた言葉で、「地球を学び、丸ごと楽しめる場所」を言います。

  • 写真:Sosyu Kikuchiジオパークとは「地球を学び、丸ごと楽しめる場所」

なかでも「世界ジオパーク」とは、ユネスコの定める基準に基づき認定されたジオパークのことを指します。2018年現在、世界38か国、140地域にジオパークがあります。日本では9地域が認定されており、そのうちの1地域が「阿蘇ジオパーク」です。

地球をまるっと感じ取ることができる鍋ヶ滝。さっそく以下より現地での散策ポイントをみていきましょう!

【1】滝を外から堪能する

  • 写真:Sosyu Kikuchi滝と滝つぼの様子

鍋ヶ滝は幅約20メートルと、一般的な滝より幅広く、水のカーテンのような眺めが特徴です。

  • 写真:Sosyu Kikuchi右側からみた滝(通路があるため、歩行者に注意)
  • 写真:Sosyu Kikuchi左側はスペースが広く、ゆっくり鑑賞できます

滝つぼの左右どちらからでも滝を眺めることは可能ですが、右側から眺める場合は、通路と被りますので、なるべく早めに移動しましょう。左側からの見学がゆったりできて、おすすめです。

【2】滝の裏側に入り込む

  • 写真:Sosyu Kikuchi別名「裏見の滝」滝の裏は濡れるため注意

鍋ヶ滝は別名「裏見の滝」と言われるように、滝の裏側に回ることが可能です。裏に回るとそこは別世界です。具体的には、暗くて、湿り気がものすごいです。しばらく佇んでいただけで、髪の毛や洋服が濡れてきますので、気になる方はご注意ください。

その代わり、なかなか見ることができない絶景が広がっていますので、ぜひ裏側からの眺めを楽しんでみてください。もダイナミックで、ぜひとも注目して頂きたいポイントです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi滝つぼの後部地層は柔らかかった為、水で削られ人が通れるようになった

この地形がどのようにできたか簡単に解説します。阿蘇エリアのカルデラ(火山のなかにある広くて大きな窪地)は、約9万年前の巨大噴火でつくられました。この噴火により、火砕流(かさいりゅう)が、阿蘇エリアに(鍋ヶ滝にも)降り積もりました。

火砕流は、熱と圧力で固い岩となります。元からあった柔らかい地層のうえに火砕流が積もったため、下部の柔らかい地層のみ水で削られて、現在のような地形が生まれたとされています。

【3】朝日を楽しむ

  • 写真:Sosyu Kikuchi木漏れ日が滝にあたる

鍋ヶ滝は午前中に訪問すると、木漏れ日がちょうど滝の上部に差しかかり、美しい風景を望むことができます。

  • 写真:Sosyu Kikuchi3月下旬、午前10時30分現在の様子
  • 写真:Sosyu Kikuchi水が透き通っている

足元が悪いため、お天気が晴れの日を選ぶとなお良いです。日差しが当たると、水の透明感もよく分かります。

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この記事を書いたトラベルライター

大自然に魅せられて
江ノ島出身、現在は霞ヶ浦湖畔で暮らしています。自然に触れる旅が好きで、これまで国内45県、海外13か国を訪問。地域に根付く食と文化を探るのも楽しみの一つです。

▶よくある執筆ネタ
・湧き水、ネイチャースポット
・焼き芋、食文化、町の飲食店

▶Awards
・H30.10 環境保全茨城県民会議主催「いばらき自然環境フォトコンテスト」部門賞
・H31.01 羽田空港主催「私の旅する日本語2018」大塚製薬賞
・R01.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2019上半期」審査員特別賞
・R03.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2021上半期」SNSシェアトップ賞

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