【大阪】運気アップや厄除けで知られる「恩智神社」と周辺を散策

この記事の目次表示

• 恩智神社とは
• 恩智神社へ参拝しよう
•    恩智駅から恩智神社頓宮へ
•    131段の石段を上って社殿に
•    拝殿・手水舎
•    本殿
•    閼伽井戸（あかいど）
• 古民家カフェや史跡も！周辺を散策しよう
•    茶吉庵・ゆるくカフェ
•    恩智城址
• おわりに

恩智神社とは

• 写真：ゆきたか

恩智神社（おんじじんじゃ・おんぢじんじゃ）は、大阪府八尾市にある神社です。創建は雄略年間（470年頃）とされ、大阪東部の河内地域を守護するために祀られました。ご祭神として、大御食津彦大神（おおみけつひこのおおかみ）と大御食津姫大神（おおみけつひめのおおかみ）が祀られています。

境内には、この神社の神の使いとされる兎と龍が鎮座しています。兎は神様を道案内したと言われ、交通安全、旅行安全のほか良縁に、龍は幸せな人生へと導く、開運のご利益があるとされています。

本殿には、オスとメスの兎が向かい合う「神縁兎」も鎮座し、良縁・縁結びを祈願するために訪れる参拝者も多くいます。

恩智神社へ参拝しよう

恩智神社へ参拝してみましょう。幹線道路から近いので、車でお越しになるのが便利ですが、電車と徒歩で訪れることもできます。近鉄大阪線の恩智駅からは、徒歩約20分なので、ハイキング気分で歩くのも良いでしょう。

恩智駅から恩智神社頓宮へ

• 写真：ゆきたか恩智神社がもともと建っていた天王の杜。

まず、恩智駅の南側を通る大阪府道15号を東に進みます。狭い道路ですが、交通量があるので気を付けてください。恩智川にかかる小さな橋を渡り、少し進むと、道が二つに分かれる場所に出ます。樹木が植栽された広場「天王の杜」がありますが、ここは、これから向かう恩智神社がかつて建っていた場所です。

• 写真：ゆきたか

建武年間に、この地の豪族であった恩智左近が恩智城を築いた際、社殿より城が上の方にあるのは失礼だということで、この天王の杜から上方の恩智山上に移されました。現在は、恩智神社の頓宮となっています。

131段の石段を上って社殿に

• 写真：ゆきたか恩智神社の鳥居

さらに歩くと旧国道170号線と交差し、立派な鳥居が見えてきます。ここから坂道がきつくなってくるので、ご自分のペースで歩きましょう。あとで紹介しますが、こちらの交差点には古民家カフェがあるので、休憩していくのも良いかもしれません。

• 写真：ゆきたか

眼下に大阪平野の町並みを望みながら、古くからの集落を進みます。道は狭いですが、先ほどよりは交通量が少ないので歩きやすいでしょう。しばらく歩くと神社への石段が見えますが、こちらを上りきると、社殿のある神社境内に到着します。

• 写真：ゆきたか社殿へと続く131段の石段。振り返れば眼下に大阪平野が望める。

あと少しというところですが、この石段は131段もあるそうで、長い坂道を登ってきた体にこたえます。最初はなだらかですが途中から急になるので、無理をせずゆっくり上りましょう。車でお越しの方は、石段の登り口から100メートルほど進んだ右手に参拝者用の駐車場があるので、そちらに止めてください。

拝殿・手水舎

• 写真：ゆきたか恩智神社の拝殿

階段を上りきると、美しい拝殿が迎えてくれます。この拝殿は、多くの人々の浄財（寄付）によって、平成12年に建てられたものだそうです。

• 写真：ゆきたか

こちらには、恩智神社の神の使いとされる「神龍・神兎」が鎮座しています。参拝した際にはこれらをなでて、無病息災や開運をお祈りすると良いそうです。

• 写真：ゆきたか恩智神社の手水舎。神の使いの兎から水が注がれている。

拝殿の右手には手水舎がありますので、まずお清めしてから参拝すると良いでしょう。こちらの手水にもうさぎがいますよ。

本殿

• 写真：ゆきたか

拝殿の裏には本殿があり、お参りすることができます。王子造りという、とても珍しい建築様式で建てられています。本殿にも石で造られた兎がいるのですが、こちらはオスとメス向かい合っており、なんとも可愛らしいものです。

• 写真：ゆきたか

このうさぎは、神縁兎と呼ばれ、なでて良縁に恵まれることをお祈りすると良いそうです。神縁兎の左右には結びひもがあり、良縁や昇運、招福をお祈りする「祈願紙」を結ぶことができます。また、兎が描かれたハート形の絵馬を奉納することもできるので、興味のある方は社務所でたずねてみてくださいね。

閼伽井戸（あかいど）

• 写真：ゆきたか

拝殿の北側に、水が湧き出ている井戸があります。こちらは弘法大師空海が参拝された際、水の乏しさに嘆き、谷に水を求めて杖を突いたところ、清水が湧き出たと伝わるものです。普段は透明のお水ですが、雨が降る前には赤茶色に濁るという特徴があるそうです。

古民家カフェや史跡も！周辺を散策しよう

茶吉庵・ゆるくカフェ

• 写真：ゆきたか古民家を改装した複合施設「茶吉庵」。建物右側にはカフェがあり、コーヒーやスイーツ、ランチもいただける。

茶吉庵（ちゃきちあん）は、恩智神社の西にある古民家を活用した複合施設です。築250年にもなる建物を改装し、和室などをレンタルスペースとして提供しているほか、カフェも営業しています。

• 写真：ゆきたか

こちらは、建物内にある「ゆるくカフェ」。こじんまりとしたスペースですが、天井が高いため居心地は良いです。太い柱や梁が見える店内は、温かみが感じられます。

• 写真：ゆきたか

メニューは、コーヒー、スイーツからランチまで揃っています。古民家をイメージしてブレンド、焙煎したという「ゆるくコーヒー」（450円）は、マイルドとストロングから選べ、コーヒーカップも地元陶芸家が作ったものを使用。

筆者はマイルドを選びましたが、すっきりとした後味ながら力強いコクと香りが感じられ、なんとなく築250年の古民家をイメージしたという意味が分かるような気がしました。気まぐれで変わるメイン料理に、副菜、サラダ、玄米ごはんが付いたランチも人気なようです。

館内では、絵画の展示やワークショップ、料理教室が開催されることもあるので、事前にチェックして訪れてみてはいかがでしょうか。

恩智城址

• 写真：ゆきたか

恩智神社へ向かう道から、少し南へ入れば、恩智城址があります。恩智城は、この地をおさめていた南北朝時代の豪族の恩智左近が築いたとされています。現在は公園になっており、城跡であることを示す石碑が立っています。

• 写真：ゆきたか恩智城址から見た大阪平野

こちらは旧恩智小学校の校地でもあり、古い校門や手洗石なども残っています。また、地元の方々には桜の名所として親しまれており、毎年春には桜祭りも開催されているそうです。高台にある城址からの眺望は良く、大阪市内の高層ビルなども良く見えます。

おわりに

恩智神社と周辺の観光スポットは、いかがでしたか？緑の多い境内や石段を歩き、高台から大阪平野の景色を眺めるのは、気持ちが良いものです。ちょっとした気分転換にもおすすめです。