大阪
大阪観光
くいだおれの街で串カツ・たこ焼き・お好み焼き・・・!

大阪コテコテ観光?!新世界の【通天閣】に登ろう!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:44都道府県

2019年7月1日更新

2,524view

お気に入り

「コテコテがええんやないかぃ!」そんな大阪にある5本の指に入る名所【新世界】と、そこに鎮座する【通天閣】。新世界で串カツを食べるだけ? 通天閣は見上げるだけ? いえいえ!楽しみ方はそれだけではありません。こう言う場所は楽しんだもの勝ち。ぜひ【通天閣】に登ってみてください♪

この記事の目次表示

大阪の【新世界】とは?!

【新世界】は大阪ガイドブックには必ず載っている観光名所ですね!実際に【新世界】という地名があるわけではなく、大阪ならではの「キタ」や「ミナミ」といったような、広範囲に渡る繁華街の “愛称” のようなものです。

この【新世界】が今注目されているのは、何と言っても「昭和の名残」を感じさせるレトロな街の雰囲気! でも実は、その昭和の頃、【新世界】は不景気だったんです。

キタやミナミはどんどん近代的なビルが建ちオシャレなお店も増える一方、【新世界】は変わることができなかった…それが、今になって昭和を知らない若い世代にウケており、新たな観光地として注目を浴びるようになっています。

でも…「なぜに名称が【新世界】?」 と思いませんか?

かつて【新世界】はテーマパークだった?!

新世界が出来た頃の当時は「ヨーロッパといえばパリ。アメリカといえばニューヨーク。」

そんな2大都市を真似しよう!ということで、パリの凱旋門 の上に エッフェル塔 をくっつけたような「通天閣」を建設。また ニューヨーク・コニーアイランドの遊園地「ルナパーク」を参考にし、名前もそのままの「ルナパーク」ができ、その間をロープウェイが通るまでに!(その当時の様子はこちら

お膝元には、芝居小屋や映画館、飲食店が集まるようになり、テーマパークのような画期的な新しい街ということで【新世界】と名付けられた、というわけなのですね。

【ジャンジャン横丁】の昨今

新世界の名物通りといえば 【ジャンジャン横丁】。現在の正式名称は「南陽通商店街」ですが、やはり昔ながらのニックネームの方が知られています。

幅がとても狭いアーケードなのですが、マニアックなお店が立ち並ぶ雰囲気がまた観光客のツボをついています。串揚げで有名な大きなお店には観光客が列を成し、その間にある小さなお店は地元の人で賑わっている、そんな感じです。

【ジャンジャン横丁】は、今でこそ健全な通りになりましたが、かつては、大阪で有名な遊郭「飛田遊郭」と「新世界」をつなぐ道として賑わっていました。

ニックネームの「ジャンジャン」というのも、遊郭に行き来する人の客寄せで、あちこちで三味線をジャンジャン弾いていたからなんだそう。

「ビリケン」さんはアメリカ生まれ

新世界を散策しているとあちこちで見かけるのが、このお方。ゆるキャラやマスコットキャラクターなどではありません。

日本全国区で見ると意外と知られていないのですが、大阪では超有名!“幸福の神様” と呼ばれている【ビリケン】です。とんがった頭にツリ目の笑顔、足を前に投げ出して座っている姿で、“足の裏を撫でるとご利益がある” と言われています。

でも、このビリケンさん、 実はアメリカ生まれ!カンザスシティのイラストレーター「フローレンス・プレッツ」が、幸福の神様としてデザインしたんだそう。

この神様キャラクターがアメリカでは爆発的にヒットし、その頃オープンした「ルナパーク」にもビリケンさんがやってきました。パーク内に建てられた「ビリケン堂」は大人気だったらしく、それが今に続いています。

新世界
大阪 / 町・ストリート / 女子旅 / 観光名所
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東界隈地図で見る

【通天閣】に登ってみよう!

東京タワー、スカイツリー、名古屋テレビ塔、神戸ポートタワーなどなど、各地には様々なタワーがありますが、 “天に通じる高い建物” という意味を込めて【通天閣】と名付けたのは、なかなか粋ですね。

新世界の界隈は高いビルがないので、どこからでも通天閣が見えます。そして、様々な写真スポットも。

上の写真は、通天閣の南にある「ビリケン神社」や、ふぐ料理で有名な「つぼらや」のある四辻からの光景です。

周囲の “コテコテなお店の看板” も入る、大阪らしい良いアングル!多くの観光客が写真を撮っているので、場所はきっとすぐにわかると思います。

でも、せっかく行くなら、外から写真を撮るだけじゃ、もったいない!!通天閣に登ってみましょう!

…とその前に。

少〜し通天閣の歴史についてご紹介いたします。これだけでも知っておくと、また訪問する際の面白さが増すと思いますヨ。

世界大戦での壊滅…からの復活!

冒頭にも紹介しましたが、1912年に建設された初代の通天閣は、パリの凱旋門の上にエッフェル塔!という奇抜なデザインで、「日本一高い塔!」と新世界のシンボルとして大賑いでした。しかし、第二次世界大戦の真っ只中の1943年に、脚下の映画館からの大火災に巻き込まれてしまいます。

戦時中で「金属類回収令」が発令されたこともあり、通天閣は修復されることなく、あっけなく解体。加えて、1945年3月には大阪大空襲があり、新世界自体が壊滅状態に。

でも、日本降伏後の復興中、大阪と同じく大空襲に遭った名古屋に 「名古屋テレビ塔」 ができたことに触発され、「やっぱり通天閣がないとあかん!」という地元の動きが急速に進み、1956年に2代目通天閣が開業!そして今に至る…というわけです。

ちなみに、通天閣の設計者は、 名古屋テレビ塔東京タワー なども手がけた内藤多仲さん!「耐震構造の父」と呼ばれる功績者です。

以上の歴史を踏まえたところで、通天閣の内部をご紹介します!

通天閣の構造について

通天閣は主に、低層部(B1F、1F、2F、3F、3F屋上)と、展望台にあたる高層部(4F、5F)に別れています。

チケット売り場はB1Fにあるので、1Fの入口から階段で降りていきましょう。

地下へ入るとすぐにチケット売り場があります。カラフルでテーマパークのような楽しい雰囲気!

入場料がかかるのは2F〜5Fで、大人(高校生以上)は800円、5歳以上は400円です。そのほか、団体割りや障害者割りもあるので、ホームページをご確認ください。なお、B1Fのチケット売り場の外にあるお土産屋さんは入場料が無くても入れます。

1F入口の真上には【初代通天閣 復刻大天井画】

通天閣の内部に入る場合、一旦、地下へ入りますが、その前に、ぜひ天井を見上げてみてください。レトロな大天井画があります。

クジャクや季節の花々を配した華やかな天井画には、「クラブ洗粉」や「クラブ白粉」、「クラブ化粧水」に「クラブ歯磨き」と、当時、爆発的に売れた「クラブコスメチックス」の商品名が描かれています。

実は、これは初代通天閣エントランスの大天井の復刻版!平成27年に免震対策工事が行われたのですが、その際にクラブコスメチックスが寄贈したそうです。

それでは、さっそく通天閣の最上階5Fの展望台へエレベーターで昇りましょう!チケット売り場のあるB1Fから、2Fで一旦エレベーターを乗り継いで行きます。

次のページを読む

大阪の旅行予約はこちら


大阪のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

大阪のホテルを探す

大阪の航空券を探す

(関西空港)

(伊丹空港)

大阪の現地アクティビティを探す

大阪のレンタカーを探す

大阪の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024最新】全国の人気水族館TOP37!旅行好きが行っている水族館ランキング

沖縄美ら海水族館や海遊館、八景島シーパラダイスをはじめとする全国の人気水族館を、トリップノートの9万2千人の旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に...


日本の最強パワースポット24選!神社やゼロ磁場、自然のパワースポットも

日本の総氏神のように信仰される天照大御神をお祀りする伊勢神宮や、”願いが叶うパワースポット”として有名な来宮神社、全体が最強パワースポットと言われる皇居など、日...

【西日本】家族旅行におすすめの観光地27選

ジンベエザメが見られる世界最大級の水族館「海遊館」や、パンダの飼育数日本一の「アドベンチャーワールド」、大迫力の観光放水が見られる「黒部ダム」など、西日本の家族...

諸説あり!「日本三大稲荷」に数えられる有名稲荷を一挙紹介

日本三大稲荷といえば総本宮の伏見稲荷大社は必ずその1つに挙げられますが、残り2社は諸説あり、比較的知られた説の中だけでもなんと計13もの神社が候補に挙がっていま...

【2024】関西の人気観光スポットTOP51!旅行好きが行っている観光地ランキング

京都の清水寺や金閣寺、大阪のUSJなどをはじめとする関西の観光スポットを、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に...

この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/makiko0213ha

【大丸神戸店】デパ地下で楽しくお買い物!神戸土産にもぴったりな名物13選

神戸観光の人気エリア、旧外国人居留地にある【大丸神戸店】は、神戸元町を象徴する建物として鎮座しており、地元人も観光客もショッピングや飲食に訪れる人気スポット。そ...


【岡山県・西粟倉村】ただの田舎じゃないその魅力とは?!

かつて市町村合併が進んだ中、あえて「村」として生きる道を選んだ岡山県の「西粟倉村」。今、ここには若く発想力も豊かでエネルギッシュな人たち、ローカルベンチャーを目...


シカゴに行ったらコレを食べよう!歴史と共にある4つの個性派グルメ

アメリカ本場でステーキといったらニューヨーク?いえいえ実は、アメリカ人の間では「肉といったらシカゴ!」と言われているそうです。その他にもシカゴには、シカゴピザや...

日本ではできない体験!アメリカでガン・シューティング【GILBERT INDOOR RANGE】

日本では一般人が実弾の入った銃を撃てる機会はほとんどありませんが、アメリカでは初めての人でも実弾でガン・シューティングができる射撃場がたくさん!屋内の射撃施設「...

車で行こう!子連れで楽しもう!【ユニバーサル・スタジオ・ジャパン】

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下 USJ)に子連れで車で楽しく行きませんか?!子供用のたくさんの荷物も車ならラクラク♪ 駐車場情報や入場時の混雑具合、また...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります