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【静岡】日本初!本格木造天守閣として復元!東海の名城「掛川城」の魅力にせまる

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茨城在住
訪問エリア:28都道府県

2019年1月7日更新

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写真:あやか

江戸時代、東海道の主要宿場町として、城下町から発展した地方都市・掛川。掛川の中心として名を馳せたのが、現在日本初の木造天守閣として復元された「掛川城」です。平成18年(2006年)には、掛川城主であった山内一豊とその妻千代を題材とした大河ドラマ『功名が辻』が放送されるなどその名が一気に広まりました。今回は日本100名城の一つ「掛川城」の歴史と見どころを紹介します。

この記事の目次表示

東海の名城「掛川城」とその歴史

掛川城の始まり

戦国時代の掛川は、東海道の東西交通の要衝として重要な戦略拠点であったことから、今川氏、徳川氏、武田氏などの武将たちがこの地をめぐって争いを繰り広げていました。

明応6年(1497年)から文亀元年(1501年)の間に、駿河(現在の静岡県中央部)の守護大名今川氏が遠江(現在の静岡県西部)進出を狙い、重臣・朝比奈泰煕(あさひなやすひろ)に築城させたのが掛川城の前身である掛川古城です。現在の掛川城より東に500メートルほどの所にありました。

その後、遠江における今川氏の勢力拡大に伴い永正9年(1512年)から10年の間に現在の地に掛川城が築かれました。

  • 写真:あやか掛川城外観

掛川城主、山内一豊の活躍

現在の地に築かれた掛川城の名が一気に知れ渡ったのが「内助の功」として有名な山内一豊(やまうちかつとよ)の活躍によるものです。彼は天正18年(1590年)、事実上の天下統一を果たした豊臣秀吉の命により掛川城へ入城します。

彼が掛川城主として活躍をした10年間の間に、戦乱で傷んだ城郭の大規模な修築を行なったり、天守閣や大手門の建設、城下町の整備、大井川の治水工事などにも力を注ぎました。

彼の人生にとって意味のある城であり、彼が後に築城をした高知城は掛川城を模して作られたとも言われています。

  • 写真:あやか階段下から見た掛川城

江戸時代に入ると、徳川親藩の松平氏や江戸城を築いた太田道灌(おおたどうかん)の子孫太田氏など、11家26代の居城として栄えたのです。

天守の倒壊、そして平成の世に蘇る

嘉永7年(1854年)の大地震により、掛川城も天守を含む大半の建物が倒壊しました。この時、御殿は文久元年(1861年)までに再建されたものの、天守が再建されることはありませんでした。

それから時は経ち、140年後の平成6年(1994年)4月、市民や地元の企業等からの約10億円の寄付により、日本初の本格木造天守閣として「東海の名城」と謳われた美しさを忠実に再現、平成の世に蘇ったのです!

  • 写真:あやか御殿から見た掛川城

平成18年(2006年)には山内一豊とその妻千代を題材とした大河ドラマ『功名が辻』の放送や日本100名城に選定されるなど、今もなお掛川の地にその名を馳せています。

掛川城の見どころ

大手門と大手門番所

大手門

現在の大手門は、当時の位置から50メートルほど北に位置し、平成7年(1995年)に復元されたもの。間口約12.7メートル、奥行約5.4メートルの2階建てとなっています。

  • 掛川城 大手門

復元された2年前に行われた発掘調査では、門の基礎部分である「礎石根固め石(そせきねがためいし)」が12ヶ所確認されました。掛川城の大手門は、二層式の櫓門(やぐらもん)で、重量もあることから傾いたりしないよう基礎工事に工夫が凝らしてあったのだそう。

門の内側には、この石が展示されているので、是非ご自身の目で確認してみてください。

大手門番所

城内に出入りする者を監視する役人の詰所(つめしょ)であった大手門番所は、江戸時代末期に建てられたものです。

  • 掛川城 大手門番所

現存する建物は、嘉永7年(1854年)の大地震で倒壊した後、安政6年(1859年)に再現されました。番所が現存していることは全国的にも珍しく、掛川市の文化財に指定されています。

太鼓櫓

太鼓櫓(たいこやぐら)は、時間を知らせるための太鼓を納めてあった建物のことです。

  • 掛川城 太鼓櫓

江戸時代、一日を十二分し午前0時を基点として十二支に当てはめ太鼓や鐘を打って時間を知らせていました。

当時使われていた大太鼓は、掛川藩の藩主であった太田氏によって制作されたものです。この大太鼓は現在、掛川市の文化財に指定されて、掛川城御殿の広間に展示されています。

  • 写真:あやか大太鼓

太鼓櫓は外観のみの見学となっているのてご注意を。

四足門

本丸に通じる重要な門が四足門(よつあしもん)です。

  • 写真:あやか四足門

「正保城絵図(しょうほうしろえず)」に描かれていた四足門を参考に復元されましたが、現地調査ではここに門の跡は見つけられなかったそうです。

当時は、この門の内側に、入場者数を調べる番所がありました。

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この記事を書いたトラベルライター

旅する歴女
東京生まれ、東京育ち。
茨城県の県北エリア在住。

田舎暮らしをしながら、
好きなこと(文章を書く)をして、生きています。
旅と読書と人の話を聞くことが好き。

◆経歴

介護職(訪問介護員)
  ▽
歴史編さんの調査員
  ▽
地域おこし協力隊(2021年4月〜現在)

◎2017年1月〜現在:ライター
https://ayaka17blog.com/

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