「和束茶カフェ」は、お茶の産地である京都府和束町にある、観光スポットです。地元の特産品を買い求めたり、カフェでお抹茶や各種ドリンク、スイーツなどもいただけます。周辺には美しい茶畑も広がっているので、ドライブ途中などに立ち寄ってみてくださいね。
この記事の目次表示
お茶のまち 京都府和束町
和束町(わづかちょう)は、京都府南東部にある町です。人口は約3,400人で、小高い山に囲まれた中心部を和束川が流れ、のどかな景色が広がっています。
和束町では、古くからお茶の栽培がさかんで、京都のブランド茶「宇治茶」の4割弱を生産するなど、お茶の町としても知られています。町内を車で通れば、あちこちに茶畑が見られ、季節ごとに美しい風景を楽しませてくれます。
近年では、茶の産地であることを活かした観光にも力を入れており、地元のお茶や抹茶スイーツがいただけるカフェ、直売所などもオープンしています。
和束町の観光拠点「和束茶カフェ」
和束茶カフェは、和束町のお茶に関する商品を取りそろえた、直売店・カフェです。和束町観光の拠点になっており、休日は多くの人で賑わっています。
和束のお茶が味わえるカフェスペース
まずは直売所の横にあるカフェスペースから見ていきましょう。こちらでは、和束茶を使った飲み物やスイーツなどがいただけます。店内は、二人掛けのテーブルがいくつかあり、カウンター席もあります。
内装には木材を多く使っており、温かみがあります。また、和束の茶畑の絵が飾られているなど、落ち着いた雰囲気が感じられます。
飲み物は、和束のお茶や抹茶を使ったものが多いです。こちらは、抹茶ラテ(550円)です。抹茶の渋みやほろ苦さ、香りも感じられる、本格的なお味になっています。シロップが付いており、甘さを調節することができます。写真はアイスですが、寒い時期にうれしいホットも用意されています。
こちらは、ブルーティー 青いお茶(550円)です。和束のほうじ茶に、美容に良いとされるマメ科の植物「バタフライピー」を加えたものです。見た目は、本当に透き通った青色で、とてもきれいです。
お味は、クセがなくすっきりとしたお茶の風味です。後味も良く、暑い時期にもゴクゴクと飲めるのですが、ほうじ茶の香ばしさと良い香りがしっかりと感じることができます。珍しいものが好きという方にも良いでしょう。ほかにも、ほうじ茶ラテ、グリーンティ、和紅茶、ようかん付きのお抹茶や、急須で飲むお茶も用意されています。
お茶と一緒にいただきたいスイーツも充実しています。抹茶シフォンケーキや抹茶レアチーズ、茶だんご、冷やし抹茶ぜんざいなどがあり、お茶が好きな人にはたまらないでしょう。1日10食限定ですが、抹茶のスイーツや白玉だんご、あんこなどが盛り付けられた「お抹茶づくしのごほうび抹茶パフェ」(3種のお茶付き 1,540円)という、ちょっと贅沢なメニューもありますよ。
お茶に関する商品がそろう直売所
次は、直売所をご紹介します。こちらには、町内で生産されたお茶が多数並んでいます。その種類は多く、お茶だけで140アイテムもあるそうです。お茶のクッキー、プリンなどのスイーツ、つくだ煮やふりかけといった、和束ならではの商品もあるので、何を買おうか迷ってしまうでしょう。ちょっとしたプレゼントに適したお茶のティーバッグ、和紅茶なども置かれていますよ。
こちらは、筆者が購入したお茶のプリンです。抹茶とほうじ茶がありますが、どちらも和束町のお茶を使って作られているのが特徴です。価格はどちらも200円です。
お味は、甘さが控えめで、お茶の良い風味が楽しめます。渋みは少なく、後味もさっぱりしているので、多くの人が食べやすいと感じるでしょう。
新鮮野菜が購入できる農産物直売所「和束の郷」
和束茶カフェの敷地内には、交流ステーション「和束の郷」という農産物直売所もあります。こちらでは、地元の新鮮な野菜や果物、米のほか、雑貨、木工品なども販売されています。特に野菜、果物は、地元で栽培されている珍しい品種のものもあるので、都市部から訪れた人に人気があるようです。建物の奥には休憩スペースが設けらえているので、散策の後に一息つくのに適しています。
- 交流ステーション 和束の郷
- 宇治・長岡京・木津川 / ファーマーズマーケット
- 住所:京都府相楽郡和束町白栖大狭間35地図で見る
- 和束茶カフェ
- 宇治・長岡京・木津川 / カフェ・喫茶店 / おみやげ屋 / 抹茶スイーツ
- 住所:京都府相楽郡和束町白栖大狭間35地図で見る
- 電話:0774-78-4180
- Web:http://wazukanko.com/event/%E5%92%8C%E6%9D%9F%E8%8...
茶畑や史跡を巡り、和束の景色を楽しもう
和束町に来たら、町内にある茶畑や史跡などを巡り、のどかな景色を楽しむのもおすすめです。和束の茶畑は、ゆるやかな丘にあるものもあれば、山の急な斜面にあるものもあり、それらが美しい景観を作り出しています。
安積親王陵墓と茶畑
筆者は、史跡「安積親王(あさかしんのう)陵墓」周辺に広がる和束の茶畑の景観を楽しみました。こちらは、和束茶カフェから歩いて5分ほどと近いので、気軽に訪れることができます。
和束茶カフェの東側にある2車線の道路を少し登り、右手の急な坂道に入ります。そして、すぐに折り返すように狭い道路に入ると「安積親王陵墓」の参道の案内が掲示されています。この狭い歩道を登ると、両側に茶畑が見えてきます。
右手を見ますと、眼下に和束の町並みが広がります。茶畑の奥に、周囲の小高い山や和束川の流れ、昔からの集落といった、のどかな景色を楽しんでください。
さらに登ると、安積親王陵墓に到着です。安積親王は、聖武天皇の皇子ですが、17歳で亡くなったといわれています。皇子は、奈良の平城京・京都の恭仁京と滋賀の紫香楽宮を結ぶ和束の街道を愛したため、この地に葬られたと伝わっています。
- 宇治茶の郷 和束の茶畑
- 宇治・長岡京・木津川 / 自然・景勝地 / 穴場観光スポット
- 住所:京都府相楽郡和束町大字撰原小字松ノ尾 宇治茶の郷 和束の茶畑地図で見る
釜塚の茶畑
和束町の中心部を通る京都府道5号から見える、大きな茶畑です。和束町の観光案内所や安積親王陵墓など、中心部の至るところから眺められ、季節ごとに変わる景観が楽しめます。
石寺の茶畑
和束でもっとも有名な茶畑です。緩やかな丘一面に広がる茶畑が美しく、京都府の景観資産第1号に指定されました。春には、桜並木も同時に楽しめるのが魅力です。
白栖・撰原(しらす・えりはら)の茶畑
和束町の北東部にある茶畑です。谷を挟むようにして、二つの茶畑が連なっています。急傾斜の山の上まで茶畑が広がるという、和束町ならではの景観が楽しめます。
天空カフェ
和束茶カフェの近くの和束運動公園内にある、貸切の茶室です。和束茶カフェでテイクアウトした飲み物、スイーツなどを、和束の町を一望する高台の個室でいただくことができます。利用料は、60分500円/人で、和束茶カフェで申し込み、鍵を受け取ります。個室は1つのため、先着順での利用となりますが、予約も可能です。
- 天空カフェ
- 宇治・長岡京・木津川 / カフェ・喫茶店
- 住所:京都府相楽郡和束町白栖猪ケ口地図で見る
- Web:https://wazukanko.com/event/sky_cafe/
和束町へのアクセス
公共交通機関で
JR関西本線「加茂」駅下車。奈良交通バス「和束町小杉」行きに乗車し、「和束山の家」バス停下車。加茂駅から約15分
車で
京都・奈良・大阪方面より、国道24号線~国道163号線~京都府道5号を経て、和束町へ。
名古屋方面からは、新名神高速道路「信楽IC」より、国道307号線、京都府道5号を経て、和束町へ。
おわりに
和束茶カフェと周辺の茶畑は、いかがでしたか?美味しいお茶やスイーツを味わい、美しい景観を楽しんだら、気分もリフレッシュするのではないでしょうか?ドライブ途中などに立ち寄ってみてくださいね。