串本町(東牟婁郡)

本州最南端の地!和歌山・潮岬をまるごと楽しむ王道観光ツアー

取材・写真・文:

訪問エリア:47都道府県

2021年3月31日更新

11,668view

お気に入り

写真:てっぴい

和歌山県串本町にある潮岬。紀伊半島の最南端に位置し、台風中継などでもおなじみの本州最南端の地です。日本で最初に建設された洋式灯台のうちの1つにあたる潮岬灯台や、本州最南端の碑がある「望楼の芝」(=芝生広場)など、見ドコロ満載の観光スポット。今回は、そんな潮岬周辺で本州最南端の地を訪れた気分をたっぷりと満喫できる、王道観光スポットについて紹介していきます。

この記事の目次表示

本州最南端の地!潮岬

  • 写真:てっぴい潮岬観光タワーと潮岬

北緯33度25分59秒、東経135度45分45秒。青森県大間町にある大間崎(=本州最北端)、岩手県宮古市にある魹ヶ崎(=本州最東端)、山口県下関市にある毘沙ノ鼻(=本州最西端)と並んで、本州最南端の地に位置する潮岬。

串本の市街地よりさらに南におよそ5km離れた場所にあり、その緯度は東京の八丈島とほぼ同じにあたります。

また気候は太平洋に面していて、すぐ沖合を暖流である黒潮が流れている為、年間の平均気温が約17℃、最も寒い冬の時期でも平均気温が約8℃と、非常に温暖です。

一方で夏場は、潮岬は地理的にも紀伊半島からさらに海に突き出た小さな半島のような場所にあたる為、猛暑日となるような極端な高温の日は珍しく、特に海洋性の気候の特徴が強く現れている土地柄でもあります。

潮岬へと到着したらまずは「望楼の芝」にある本州最南端の碑を目指そう!

そんな1年を通じて大変穏やかな気候が特徴の潮岬ですが、潮岬へと到着したらやはりまずは本州最南端に来た!ということで、「望楼の芝」にある本州最南端の碑を目指しましょう。

潮岬周辺を通る県道41号潮岬周遊線の南側には、およそ10万平方メートルにもわたる広大な芝地が広がっており、「望楼の芝」と呼ばれています。GWや夏休みなどの一部期間を除き、無料でキャンプも楽しめる「望楼の芝」ですが、こちらの芝地の一角にあるのが、本州最南端を示す石碑です。

  • 写真:てっぴい潮岬・本州最南端の碑

芝地の真ん中には「本州最南端」と書かれた巨大な石碑がもう1つ別にあるのですが、こちらの石碑は分かり易く本州最南端を示す地図付きのもの。

芝地の中でも奥側の最も海寄りにあるこちらの石碑は、少し気を付けて探さないと思わず見落とてしまいそうな場所にありますが、ぜひとも潮岬に来たからには本州最南端の地を訪れた旅の記念として、一緒に写真を撮っていくと良いでしょう。

  • 写真:てっぴい真の本州最南端の地・クレ崎

また、一般に本州最南端の地と言われている潮岬ですが、正確に言うと、本当の本州最南端の場所は岬よりさらに太平洋に突き出た「クレ崎」と呼ばれる岩礁になります。

本州最南端の碑がある「望楼の芝」からは、この「クレ崎」も眺められるので、本州最南端の碑の前でバッチリ記念撮影を済ませた後は、雄大な太平洋の景色をバックに望む「クレ崎」の絶景もあわせて楽しんで行くと面白いかと思います。

望楼の芝生
串本町(東牟婁郡) / 展望・景観
住所:和歌山県東牟婁郡串本町潮岬地図で見る

本州最南端の地に建つ灯台!潮岬灯台

  • 写真:てっぴい潮岬灯台

潮岬の観光で、もう1つ外すことの出来ない必須の観光スポットと言えば、潮岬灯台です。

冒頭にも少し触れた通り、明治初期に日本で最初に建設された8つの洋式灯台(=観音埼、野島埼、樫野埼、神子元島、剱埼、伊王島、佐多岬、潮岬)のうちの1つにあたる潮岬灯台は、明治2年(1869年)に着工し、翌3年(1870年)に完成。明治6年(1873年)に本格的に点灯して以来、100年以上もの間海上の安全を守り続けています。

潮岬灯台は、「日本の灯台50選」にも選ばれている歴史的・文化財的にも非常に価値の高い、Aランクの灯台です。

  • 写真:てっぴい灯台の入口周辺には南国のイメージを象徴するハイビスカスの花が咲き乱れる

暖かい時期には、南国のイメージを象徴するハイビスカスの花が入口に咲き乱れる潮岬灯台は、参観灯台として内部も常時公開しており、1階部分には「潮岬灯台資料展示室」も併設しています。

  • 写真:てっぴい潮岬灯台てっぺんから望む太平洋の絶景!

しかしながら、なんと言ってもこちらの潮岬灯台でおススメしたいのは、灯台の上から眺める太平洋の絶景です。68段の螺旋階段を登り、灯台のてっぺんに出ると、目の前には地平線いっぱいに青く輝く美しい太平洋の景色が広がります。

反対に陸地の方を見渡せば、先程の「望楼の芝」がある潮岬(=クレ崎)や、南紀・紀伊半島の美しい海岸線の様子を楽しむことが出来ます。

潮岬灯台
串本町(東牟婁郡) / 展望・景観 / 灯台 / 展望台
住所:和歌山県東牟婁郡串本町潮岬2877地図で見る
電話:0735-62-0141

まだまだ見ドコロあります!潮岬の観光スポット

「望楼の芝」にある本州最南端の碑や、素晴らしい太平洋の絶景が楽しめる潮岬灯台など、今回は潮岬を訪れたからには絶対欠かすことの出来ない王道観光スポットの2つを紹介して来ました。

しかしそれ以外にも、潮岬周辺には本州最南端の神社である潮御崎神社や、潮岬観光タワーなど、まだまだ見ドコロいっぱいの観光スポットがたくさんあるのです!

  • 「望楼の芝」より望む潮岬観光タワー

中でも県道41号潮岬周遊線を挟んで「望楼の芝」の向かいにある潮岬観光タワーでは、海抜100mの展望塔から素晴らしい潮岬の絶景を360度ぐるりと見渡すことが出来ます。

こちらの潮岬観光タワーでは、展望塔へと登る際に入場料を受付で支払うと、とってもユニークな「本州最南端訪問証明書」を一緒に発行してくれます。

ぜひ本州最南端の地を目指して潮岬へ訪れてみてはいかがでしょうか。

潮岬観光タワー
串本町(東牟婁郡) / 展望・景観 / 展望台 / おみやげ屋
住所:和歌山県東牟婁郡串本町潮岬2706−26地図で見る
電話:0735-62-0810
Web:https://www.guruwaka.com/shionomisaki/
潮岬
串本町(東牟婁郡) / 自然・景勝地 / ツーリング / サイクリング / 星空鑑賞スポット / 岬
住所:和歌山県東牟婁郡串本町潮岬地図で見る

串本町(東牟婁郡)の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【関西】カップル旅行で行きたいおすすめデートスポット44選!

ずらっと並ぶ鳥居が神秘的な伏見稲荷大社に、2人で思いっきり楽しめるUSJ、風情あるお出かけが楽しめる嵐山の渡月橋や竹林の道など、カップル旅行で行きたい関西のおす...


関西のおすすめドライブスポット・コース55選!日帰りでお出かけしよう

爽快な景色が楽しめるドライブルートに、花や緑が豊かな景勝地、美しい夜景が望める展望スポットなど、日帰りで行ける関西のおすすめドライブスポット・コースをご紹介しま...

日帰り旅行に!関西のおすすめ観光スポット・エリア33選

奈良公園に北野異人館街、神戸ハーバーランドなどの大人気スポットから、みたらい渓谷に白崎海洋公園、滋賀農業公園ブルーメの丘などの穴場スポットまで、日帰りでの旅行・...

和歌山デートに!カップルにおすすめのデートスポット30選

パンダの飼育数日本一のアドベンチャーワールドに、まるで『天空の城ラピュタ』のような風景が人気の友ヶ島、「和歌山のウユニ塩湖」としてSNSで話題の天神崎など、カッ...

感動の景色が待っている!和歌山県のおすすめ絶景スポット18選

海あり・山ありの自然豊かな和歌山県には、ユニークな岩や夕日スポットなど、思わずカメラのシャッターを連写したくなる写真スポットがたくさん!和歌山の絶景スポットを一...

この記事を書いたトラベルライター

日本全国を駆け巡る国内旅行専門の旅ブロガー
どうもみなさまこんばんは。個人で「日本全国旅そうだんBlog」という旅ブログを営んでいるてっぴいと申します。関東在住の20代で、休日や祝日は主にサイクリングやドライブを通じて西へ東へ飛び回っています。学生時代には自転車の荷台にテントや寝袋などの荷物を山ほど積んで、2週間や3週間、長期の旅に出掛けていたこともありました。現在はドライブや旅先でのサイクリングが中心ですが、そんな私が今まで見てきたこと、体験してきたこと全てひっくるめて、国内旅行の魅力について紹介していけたらと思いますので、よろしくお願いします。
http://cyclingtour587.blog.fc2.com/

埼玉県唯一の「日本の滝百選」!丸神の滝の絶景に出会う旅

皆様は「丸神の滝」という滝をご存知でしょうか?埼玉県小鹿野町にある落差76mの滝で、埼玉県では唯一「日本の滝百選」にも選ばれています。両神山の麓、いわゆる秩父の...


“滝の始まり”を見ることが出来る?!奥日光・湯滝の魅力

奥日光にある湯滝。日本三名瀑にも数えられ、言わずと知れた日光・華厳の滝や、鮮やかな紅葉が大変素晴らしい竜頭の滝と並んで、「奥日光三名瀑」に数えられる美しい滝です...


【千葉】南房総絶景夕焼けスポット!多田良海岸&北条海岸

千葉県南房総市にある多田良海岸と館山市の北条海岸。ともに夏の海水浴シーズンには多くの海水浴客で賑わう場所ですが、西側が海に開けた絶好の夕焼けスポットです!今回は...

本州から!九州から!美しい関門橋の景色に感動する関門海峡の旅

本州と九州との間を隔てる関門海峡。最も距離の短い所だとその間わずか700m弱しかありませんが、本州と九州とを結ぶ連絡橋として昭和48年(1973年)11月14日...

【和歌山】日本三名瀑!那智の滝と世界遺産・熊野古道大門坂を巡る旅

紀伊半島の南部、和歌山県那智勝浦町にある那智の滝。熊野灘に面する海岸沿いから、およそ5kmほど内陸に入った紀伊山地の深い山の中に位置する滝です。茨城県大子町にあ...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります