雨でも楽しめる！屋久島登山・神秘の森を歩く縄文杉往復コース

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• 屋久島登山で最も人気の縄文杉往復コース
• 屋久島登山の魅力
•    屋久島登山は雨の日が美しい
•    水の音に癒されながら歩く登山道
• 縄文杉コースの2つの見どころ
•    ウィルソン株は屋久島のパワースポット
•    屋久島で最も代表的な神秘の縄文杉
• 荒川登山道への行き方

屋久島登山で最も人気の縄文杉往復コース

• 写真：まきまき

屋久島にはいくつかの登山道がありますが、もっとも人気があるのは荒川登山道の入口から縄文杉までの道を往復するコースです。

早朝に登山口を出発して樹齢7,000年以上といわれる縄文杉に到着し、そこから折り返して再び登山口へと戻ります。

険しい道はありませんが、所要時間が約10時間と長いため、それなりの体力は必要です。人によっては余計に時間がかかる場合もありますが、幻想的な森の景色と澄んだ空気を存分に楽しむことができるでしょう。

屋久島登山の魅力

屋久島登山は雨の日が美しい

• 写真：まきまき

登山というと何より気になるのは天候です。当日までの数日間は天気予報をマメにチェックするなど、アウトドアを楽しむ方なら誰もが経験あるでしょう。

また、特に梅雨の時期などは計画そのものを延期してしまうケースも少なくないと思います。天候に恵まれるかどうかはそれほど重要なポイントであり、せっかくの休日が雨によって台無しになってしまうことさえあり得ます。

• 写真：まきまき

だけど屋久島登山に限っては、天気をあまり気にする必要がありません。なぜなら屋久島は、年間降水量が日本一といわれるほど雨の多い地域です。そしてその豊富な水によって生命の循環が盛んに行われ、独自の森林の生態系が保たれています。

そのため屋久島では雨を避けるのではなく、逆にしっとりとした森の情景を楽しむことができます。木の幹や岩一面に鮮やかな緑のこけが生え、みずみずしい世界が神秘的に輝いています。

雨の中を歩くには少し厄介な部分もありますが、屋久島ではきっとそれ以上の美しさを感じることができるでしょう。

足元が滑りやすいので必ずトレッキングシューズを履き、レインコートを用意しておくと安心です。それから登山道には屋根付きの休憩所がないので、食事を摂るときのために折りたたみ傘も用意しておきましょう。

水の音に癒されながら歩く登山道

• 写真：まきまき

屋久島登山道は、水のサウンドも豊富です。雨のしずくや清流の音があちこちに響きわたり、風が吹くとそこへ木々のざわめきが加わります。

水の音が心地いいと感じるのは、私たち人間のからだも水でできているからでしょうか。音の波が体内の水分と共鳴して、互いに響かせ合っていくような気がします。

登山道ではそれら天然のサウンドを聞きながら、もやがかかる空気の中を、森の奥へと歩いていきます。

縄文杉コースの2つの見どころ

ウィルソン株は屋久島のパワースポット

• 写真：まきまき

屋久島登山の大きな見どころは二つあり、そのひとつは推定樹齢3,000年以上といわれるウィルソン株です。ここは屋久島のパワースポットともいわれていて、株の内部から上を見上げると、ハート形になった天井を見ることができます。

空洞になっている株の内部の広さは10畳ほどで、高さは5mもあるという巨大な切り株です。これを見るだけでもどれほどの立派な杉であったかが想像できますが、 伐採から400年以上経った今でもこのような形で残されているのは、屋久杉の生命力の強さであると思います。

屋久島で最も代表的な神秘の縄文杉

• 写真：まきまき

屋久島登山のメインであり折り返し地点である縄文杉は、推定樹齢7,200年といわれる奇跡の古木です。雨の中に見える縄文杉は幻想的で美しく、長い道のりを歩いてきたことを忘れてしまうほどの存在感です。

何千年もの間、縄文杉はこの場所でいったいどんな移り変わりを見てきたのでしょうか。その無言の姿はとても力強く、そして世界の儚さも同時に知っているかのような、魅惑の雰囲気をかもし出しています。

晴れた日の縄文杉も見応えがあると思いますが、雨の日は神々しさがひときわ増しています。これほど雨が似合う森は、きっとほかにないかもしれません。

荒川登山道への行き方

• 写真：まきまき

荒川登山道へ行くには宮之浦港を朝4時始発とするバスに乗り、まずは屋久杉自然館へと向かいます。4時台のバスに乗らないと日帰り登山は難しくなるので、出発時間にはじゅうぶん注意してください。

屋久杉自然館へ着いたら、さらに登山バスに乗り換え荒川登山道へ向かいます。屋久杉自然館から先はマイカー規制されているため、レンタカー利用の方もここで登山バスに乗り換えます。

登山バスの運行時刻は季節によって変動するため、事前に屋久島観光案内所などで確認をしてください。チケットは現地で購入できますが、あらかじめ用意しておいた方がスムーズに行動することができます。

チケット購入は屋久島観光案内所か宿泊施設で取り扱っています。