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【4】Marina City マリーナシティ
トウモロコシが2本建っているような面白い建物は Marina City マリーナシティ です。でも面白いのは形だけではありません。
今となっては、居住・アミューズメント・オフィス・駐車場が一体化しているビル は当たり前な時代ですが、マリーナシティはその都市計画の思想を一番最初に実現したビルだとか。
昔はプールやライブハウス、ホテル、ボーリンング場、レストラン、銀行までもあって、このビル内だけで生活できるように設計されたそうです。
【5】Rookery ルッカリー
1888年に建てられた Rookery ルッカリー は、「近代摩天楼の建築の原本」 とも言われるほど重要な建物で、国定歴史建造物 にも指定されいます。
ビル内にも説明書きがきちんとあります。建物自体はシカゴ派で有名な建築家 バーナム が設計しましたが、内装は フランク・ロイド・ライト が、1905年に改修したんだそう。
細かいディティールにこだわって造られているのが一目で分かります。今となっては他にもたくさんの高層ビルが建っており、正直、外見はパッとしませんが、中に入って見るべき建物です。
関東大震災を乗り切った「帝国ホテル」に携わったライト
なんと、このフランク・ロイド・ライトは、東京の 帝国ホテル の設計にも携わったそうです。日本の“宮大工”に感銘を受け、日本ファンになって大正時代に来日。その際に、帝国ホテルの再設計に携わり、1923年に完成させましたが…
1923年といえば 関東大震災 。でも、地震で周辺の建物が崩れて行く中、帝国ホテルは頑丈に佇んでいたそうです。
その帝国ホテルも老朽化と新館設立に伴い、1967年に解体されてしまいましたが、ライトの設計技術は世界中に広まっていることは伺い知れます。
- ルッカリー
- アメリカ / 建造物
- 住所:209 S LaSalle St, Chicago, IL 60604地図で見る
- Web:http://therookerybuilding.com/
【6】Marchall Field's マーシャル・フィールズ
Marchall Field's マーシャル・フィールズ は、シカゴにおいては老舗のデパートでした。今は、アメリカ大手のデパート企業 Macy's に買収されてしまいましたが、“Marchall Field's マーシャル・フィールズだったよ!” というプレートはきちんと残っています。
建物を一見すると、よくあるデパートビルのようですが、窓の造りに注目です。“シカゴ派” といわれる建築特色の Cage construction シカゴ窓 という、籠のような構造になっています。これは耐風のための造りなんだとか。
ちなみに、この シカゴ窓は、シカゴの建築物にはたくさん見られます。
- マーシャル・フィールズ/メイシーズ
- アメリカ / 建造物
- 住所:111 North State Street, Chicago, IL 60602-1659地図で見る
【7】Harold Washington Public Library ハロルド・ワシントン図書館
図書館としては 世界最大!! と言われる建物です。建築に70年も費やし、1991年に設立されました。
図書館の名「Harold Washington ハロルド・ワシントン」は、シカゴで初めて アフリカ系アメリカ人 として市長となった方の名前で、シカゴ市の名誉市長でもあります。
図書館なので自由に中に入れます。この天井の高さ!「ここは博物館?」と思ってしまうほどです。
この建物の中には図書館だけではなく、コンサートホールやアトリウムもあります。
- ハロルド・ワシントン図書館
- アメリカ / 建造物
- 住所:400 S State St, Chicago, IL 60605地図で見る
- Web:https://www.chipublib.org/locations/34/
【8】The Chicago Theatre シカゴシアター
今や映画やミュージカルで有名になった The Chicago Theatre シカゴシアター は、1921年に建てられました。設立当時は 「世界での奇跡的な劇場」 と讃えられたそうです。
映画だけではなく、コンサート劇場としても現役で活躍!夜のネオンがまた良いのです。
- シカゴシアター
- アメリカ / エンターテイメント
- 住所:175 N State St, Chicago, IL 60601地図で見る
- Web:https://www.msg.com/the-chicago-theatre
【9】Trump International Hotel & Tower トランプ・インターナショナルホテル&タワー
ミシガン大通橋を渡ってループエリアに入ると、突如現れる近代的な建物が Trump International Hotel & Tower トランプ・インターナショナルホテル&タワー 。
“トランプ” といえば…そうです、今ではアメリカ大統領となった不動産王 トランプ氏 が建てたビルです。トランプ氏はニューヨークにたくさんのビルを建てていますが、シカゴにも2009年に建てていたのですね。
- トランプ・インターナショナルホテル&タワー
- アメリカ / ホテル
- 住所:401 N. Wabash Avenue, Chicago, IL 60611-3583地図で見る
- Web:https://www.trumphotels.com/chicago
【10】IBM Building IBMビル
トランプタワーの隣に立つのは IBM Building IBMビル。近代建築の三大巨匠の一人 ミース・ファン・デル・ローエ の設計です。
1971年に建てられましたが、鉄とガラスで出来たこの造りは、今でも古さを全く感じさせません。
- IBMビル
- アメリカ / 建造物
- 住所:330 N Wabash Ave, Chicago, IL 60654地図で見る
- Web:https://amaplaza.com/
【11】James R. Thompson Center ジェームス・R・トンプソン・センター
「この奇抜な近代的な建物はコンサートホール?!」と思いきや、なんとお役所のビル 。シカゴのあるイリノイ州の政府関係のオフィスが入っています。
中に入ったら、ぜひ上を見上げて見てください。なんと上まで吹き抜け!
お役所ビルですが、中にはレストラン、おみやげ屋さん、ショップなどもある、ちょっとした複合施設となっています。
- ジェームス・R・トンプソン・センター
- アメリカ / 建造物
- 住所:100 W Randolph St #4-300, Chicago, IL 60601地図で見る
- Web:https://www2.illinois.gov/
【12】333 West Wacker Drive ウエストワッカー・ドライブ
空の色をそのまま映し出すかのような、全面真っ青なガラス。空だけではなく川の向いにあるビルも映し出していて、なんとも面白い構造です。
こういう 全面ガラス張り というのは1980年代に流行っていたそうですが、その流行を生み出したのが、このビルだとか。
- ウエストワッカー・ドライブ
- アメリカ / 建造物
- 住所:333 W Wacker Dr Chicago, IL 60606地図で見る
【13】Lake Point Tower レイクポイント・タワー
真上から見るとY字型になっていて、壁面が滑らかで艶かしいこのビルは、高さ197m、70階もある 高層住宅ビル です。でも一番びっくりするのは、このビルが完成したのは 1968年だということ!そんな前に、このような近代的な高層住宅ビルが出来ていたのですね。
完成後、レイクポイントタワーは世界で一番高い住居として一躍有名になり、この建物の名声は世界に広まったそうです。
- レイクポイント・タワー
- アメリカ / 建造物
- 住所:505 N Lake Shore Dr #200, Chicago, IL 60611地図で見る
- Web:http://www.lakepointtower.org/home.asp
【14】John Hancock Center ジョン・ハンコックセンター
いわゆる 超高層ビル で、1969年完成。名前の由来は、アメリカ独立宣言に最初に署名した「ジョン・ハンコック」から取られています。ここには 94F に展望台があります。
シカゴの中心地には、もっと高い103階に展望台のある ウィスリータワー もありますが、せっかくお金を払って登るなら、ジョン・ハンコックセンター がおすすめ!
なぜなら、摩天楼のど真ん中から、摩天楼を眺めても面白くないからです。ジョン・ハンコックセンターはシカゴの中心地から少し北東に離れた場所にあるので、展望台からはシカゴの街が一望できます!
この中の多くの建築物、それをデザインした建築家の技術が世界中に広まっていると思うと感慨深いものがあります。
- ジョン・ハンコックセンター
- アメリカ / 建造物
- 住所:875 N Michigan Ave, Chicago, IL 60611地図で見る
- Web:http://johnhancockcenterchicago.com/
クルーズもオススメ
シカゴの中心地にある シカゴ川 から眺める「クルージングツアー」も人気です。シカゴ川の近くに行けば、様々なクルーザー会社がいるので、便利で使いやすいところを選ぶと良いと思います。
地上から見る光景とは、また違うインパクトもあって楽しめます。
最後に
「シカゴ大火」の後、シカゴは焼け野原となりました。そこからの再建ということもあり、道はほぼ 碁盤の目 に作られており、散策するにも分かりやすい街です。
1日散策するだけで、すぐに地理感覚も身につきますし、狭い範囲に見るべき建物が密集していますので、街のぶらぶら探索の際には、ぜひ建築物にも目を向けていただければと思います。