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ワシントンDCは政治の街だけじゃない!【ナショナルモール】の魅力

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2018年9月7日更新

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写真:まき子

ワシントンDCの街の光景は、日本でもニュースや映画などでよく目にするので、馴染みがあるかもしれません。しかし、1つ1つ実際に見ると、その威厳ある佇まいや規模の大きさには改めて驚かされます。また全米から観光客が集まり、老若男女に優しい街でもあります。そんなワシントンDCの魅力の焦点を【ナショナルモール】に当て、「初めて行くならココ!」という押さえどころを交えながらご紹介いたします。

この記事の目次表示

「Washington DC」の意外と知られていないコト

  • 写真:まき子

「ワシントンって、アメリカの首都で、ホワイトハウスに大統領が住んでて、国会議事堂がある、政治の街でしょ?」と言われれば、それはそれで間違ってはいません。

でも、もう少しだけ「ワシントンDC」の基礎知識を事前に知っておくと、旅がもっと楽しくなるかも?!

「ワシントン」とは言わないのが正解!

日本ではテレビを見ていても「ワシントン」という言い方が一般的で、"DC"を省略することが多いのですが、アメリカで「ワシントン」と言ったら「ワシントン州」を指します。つまり、「ワシントンDC」と「ワシントン州(シアトルが州都)」は全く別モノ!

法律上の正式な「ワシントンDC」の名称は、「DC」すなわち「District of Columbia=コロンビア特別区」です。

では「ワシントン」はどこから来たのか?と言うと、まだ首都が出来たばかりの頃は、コロンビア特別区の中に「ワシントン市」があったためです(現在はコロンビア特別区の1つに統合されており、「ワシントン市」は存在しません)。

つまり「ワシントンDC」は、まだ昔の名残が残っている愛称のようなもので、「コロンビア特別区(DC)のワシントン市」という意味になります。だから、アメリカでは通常「ワシントンDC」もしくは「DC」と呼びます。

摩天楼がない! 道が広い! 分かりやすい!

DCの中に入ると、1つ1つの建物が大きいのであまり気づかないかもしれませんが、少し離れた場所からDCの中心街を眺めると、明らかに他の大都市と違う事に気付くのではないでしょうか。

高くそびえ立っているのは ワシントン記念塔 だけで 高層ビルがありません

  • 写真:まき子バージニア州の「アーリントン国立墓地」からDCを望む

これは以前、「DCの象徴でもあるワシントン記念塔より、高い建物を建ててはいけない」と言う条例があったためで、現在も景観を守るために建築物に対する面積や高さの規制が厳しいそうです。

そもそも、DCの街並みは都市計画に基づいて作られています。道は広くて碁盤の目のようにわかりやすく、人々の憩いの場になる公園もあり、国所有の建物だけではなくホテルなどの建物の雰囲気も統一感があるのです。

このような前知識を持ってDC観光をすれば面白さも、きっと倍増することでしょう♪

DC最大の見所「National Mall(ナショナルモール)」

DCにはたくさんの観光スポットがありますが、やはり一番押さえておきたい場所は、「ナショナルモール」と呼ばれる「National Park(アメリカ国立公園)」です。

  • 写真:まき子

一言で「モール」と言っても、全長は約4kmあり、そのエリア内には1つ1つ見応えのある施設がとってもたくさんあります。中でも下記スポットは、DC観光のテッパンと言えます。

  • Washington Monument(ワシントン記念塔)
  • Lincoln Memorial(リンカーン記念堂)
  • Smithsonian Museum(スミソニアン博物館)
  • Capitol Hill(国会議事堂)

もちろんこれ以外にも、もっともっとたくさんの見所がある上に、スミソニアンもたくさんの博物館や美術館があります。

時間があれば徒歩でゆっくり歩いて行くのがオススメですが、短時間でパッパッと廻りたい方はレンタサイクルや、近年メジャーになってきたセグウェイツアーもオススメです。

■ オススメの「セグウェイ」ほか、各種散策ツアー
【City Segway Tours,Washington,D.C】 https://www.citysegwaytours.com/washington-dc

DCのシンボル「Washington Monument(ワシントン記念塔)」

  • 写真:まき子

「ワシントン記念塔」は、その名の通り、初代大統領「ジョージ・ワシントン」の偉業を称えて建てられたオベリスクです。

先ほども紹介した通り、DCにはワシントン記念塔より高い建物がないため、どこに行っても目に入る、まさに“ワシントンDCの象徴的な存在”。地元の人たちからは“Pencil=鉛筆”という愛称で親しまれています。

高さ169.2mの展望台に登ろう!

この内部へは、無料で入ることができる上に、エレベーターでオベリスクの先まで登り、市街を見渡すこともできるので大人気!

遅い時間になればなるほど混雑しますし、朝早い時間の方が空気も澄んでいて景色が綺麗なので、朝イチに登るのがオススメです(後述しますが整理券が必要!)。

  • 写真:まき子「ワシントン記念塔」から西の光景
  • 写真:まき子「ワシントン記念塔」から東の光景

ワシントン記念塔は、ナショナルモールの中央あたりに位置しているため、西には「リンカーン記念塔」や「リフレクティング・プール(池)」、東には「スミソニアン」や「国会議事堂」などを見渡すことができます。

  • 写真:まき子

展望台はさすがオベリスクの頂上なので眺めはとても素晴らしいのですが、エレベーターと同様に小さな空間です。譲り合いの心を大切に。

登るためには整理券が必要!

内部に入るためには、入場時間を指定された整理券が必要です。入手方法は2パターンあります。

  • 【National Park】のホームページから予約可能:HPはこちら
  • 現地で先着順の整理券も配布:「Washington Monument Lodge」にて、朝7:30〜(オフシーズンは朝8:30〜)
  • ★注意★ 2019年の春まで、内部のエレベーター改修工事で閉鎖しているため、ホームページも再開までは購買ページが表示されないようです。
ワシントン・モニュメント・ロッジ
アメリカ / 観光サービス
住所:15th St NW, Washington, DC 20024 アメリカ合衆国地図で見る
Web:https://www.nps.gov/wamo/planyourvisit/fees.htm

「American Civil War(南北戦争)」の影響が色濃く残る外観

  • 写真:まき子

ワシントン記念塔を実際に見ると、ほとんどの方が「あれ?!途中から色が違う?」と気付くのではないでしょうか。目の錯覚ではありません、本当に色が微妙に違うのです。

これは1861年から始まった、アメリカ国内史上最大の内戦「American Civil War(南北戦争)」により、建築工事が中断してしまったからです。南北戦争の終戦後、1880年に建築が再開されましたが、使う石の色が異なってしまったため、このような色の違いが出てしまったんだそう。

ワシントン記念塔
アメリカ / 観光名所
住所:2 15th St NW, Washington, DC 20024地図で見る
Web:https://www.nps.gov/wamo/index.htm

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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