焼くの英語の言い方は調理方法によって違い、「fry」「grill」「bake」など様々なバリエーションがあります。この記事では、英語で最もよく使われる「焼く」の言い方を10単語厳選して解説しています。
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焼くの英語の言い方は調理方法によって異なる
日本語の場合は火を通せばほとんど「焼く」で表現できますが、英語では何をどう焼くかによって言い方が違います。BBQのように肉を網で焼くなら「grill」、フライパンで焼くなら「pan-fry」などです。
例えば上の写真は、イスラエルのカルメル市場(動画)で撮影したもので、肉が鉄板の上で焼かれています(cook on a griddle)。
この記事では、英語圏の日常生活で使う、またはレストランで常に登場するような、最も一般的な「焼く」の単語を画像付きで解説しています。
またこれらの単語は、英語圏でない海外のレストランのメニューにもよく登場するので、覚えておけば海外旅行時の役にたつのではと思います。では紹介します。
1. Grill:網の上で直火で焼く
- 出典:unsplash.com
英語で「grill」は、焼き網の上で食材を直火で焼くという意味です。日本で親しみがある料理だと、バーベキューや焼肉がこれにあたります。 バーベキューセット自体もグリルと呼ばれたりします。
しかしながら、直火で網を使わなくても、グリル用フライパンを使えばグリルになることもあり、解釈には幅があります(網の焼き目がつくことがポイントと考えられている場合もある)。
海外のレストランでは「Grilled〜(〜のグリル)」と記載されていることが多いです。ちなみに、「grill」と字が似ている「griddle」は鉄板という意味です。
2. Roast:長時間かけて焼く
- 出典:www.youtube.comSuper Quick Video Tips: How To Make Roast Beef Like a Pro
英語で「roast」は火やオーブンの輻射熱(※)で長時間かけて加熱することを意味します。Roast Beef(ローストビーフ)はその名の通り、長時間じっくり焼いた牛肉の料理です。
それ以外にも、豆などを煎る時やコーヒー豆を焙煎する時に「Dry Roasting」という言い方をします。
※輻射熱(ふくしゃねつ)とは、離れた場所にある熱源から放射された熱のことです。太陽やストーブの熱などがこれに当たります。
3. Broil:あぶって焼く
- 出典:www.youtube.comHow to Broil
英語で「broil」は炙るという意味です。直火も輻射熱も、どちらも当てはまります。「roast」にも似ていますが、「broil」は食材にカバーなどをせず、直接熱を当てます。
また、直火といえど「grill」とは違い、焼き網は使いません。ドネルケバブの調理方法は「broil」と言えます。
4. Fry:油で炒める
- 出典:www.youtube.comSimple Fried Rice Recipes That Are Awesome • Taste The Chinese Recipes Show
英語で「fry」は焼くという意味で、油で炒める時の言い方です(※)。揚げ物の場合は表現が変わり「deep-fry」となります。英語で「fry」は炒め物、「deep-fry」は揚げ物という考え方です。
しかし料理名としては、炒め物も揚げ物も「Fried〜」と表記されます。(焼き飯/Fried Rice、唐揚げ/Fried Chicken)
料理名だけ見ると紛らわしいですが、海外のレストランメニューには調理方法が記載されているので、よく読めば「fry/炒め物」なのか「deep-fry/揚げ物」なのか判別できます。
※英語の「炒める」にはバリエーションがあります。よくある表現は「stir-fry/強火で混ぜながら炒める」「pan-fry/フライパンで炒める」「saute/素早く炒める」などです。
5. Sear:表面を高温で焼く
- 出典:www.youtube.comHow to Cook Tuna Steak | Jamie Oliver
「sear」は食材の表面を高温で焼くという意味の英語で、肉や魚を料理する時によく用いられる調理方法です。
煮込む前に焼き目をつけたり、表面の皮をパリッとさせたり、食材の表面の質感にこだわって焼いた場合に「sear」が使われるケースが多いです。
日本の料理だと、鰹のタタキの焼き方は「sear」と言えます。