フランスのアルザス地方にある可愛らしい街「コルマール」。ジブリ作品『ハウルの動く城』のモデルになったと言われているこの街は、おとぎばなしの世界に迷い込んだような、歩いているだけでワクワクするような可愛らしい街並みが広がっています。そんなアルザス地方の魅力がギュッと詰まった、コルマールの町歩きをご紹介します。
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コルマールとは
フランス東部のアルザス地方に位置する町で、小さな街ながらも伝統的な建物や見応えのある街並みが広がり、国内外からの観光客が訪れる可愛らしい街です。ドイツとの国境にも近いことや、歴史的背景からドイツ風の木組の家やドイツ料理に似たグルメなど、アルザス地方の魅力の詰まっています。また、昼と夜とではすこし違う雰囲気を持つ美しさもあります。
アクセス方法
コルマールへは、車または電車でのアクセスが可能。フランスの高速列車TGVの停まる大きな近隣都市は、ストラスブールです。ストラスブールから、TER(ローカル線)でおよそ30分ほど。この路線が一番本数も多くアクセスが簡単です。※片道約15EUR(約2,000円)
フランス、ドイツ、スイスとの国境都市となるスイス・バーゼルからもTER(ローカル線)の運行があります。※片道約16EUR(約2,200円)
コルマールのみどころ
旧市街
コルマール観光の一番の見所は、どこを歩いても”かわいい”で溢れている旧市街。石畳の旧市街には、可愛らしく装飾されたたくさんの木組の家が所狭しと並んでおり、中世の世界に迷い込んだような雰囲気を醸し出しています。
これらのほとんどが第二次世界大戦の戦禍を免れ、当時のまま残されている歴史ある貴重な建物です。特に目を引くのは、どこにでも花がきれいに飾られていること。その景色が、コルマール らしさをより演出しているように思います。
ジブリファン必見☆プフィスタの家
- 出典:www.ghibli.jp© 2004 Studio Ghibli・NDDMT
旧市街の中で、絶対に見落として欲しくないのがこの「プフィスタの家」。
16世紀に建てられ、現地のポストカードのモチーフにもなっているコルマールで必見の建物です。そしてなんといっても、こちらはジブリ作品の『ハウルの動く城』のモデルとなったと言われている建物。作品を観たことのある方ならピンとくると思いますが、そっくりな建物が出てくるシーンがあるのです。
プティット・ヴニーズ (小さなベネチア)
コルマールの街並みに欠かせないのが、街を流れる運河。プティット・ヴニーズ(Petite Venise)といわれるこの場所にも、旧市街と同じように可愛らしい建物やレストランが並んでいるものの、旧市街とはまた違う雰囲気を持ちます。
小さなベネチアと言うこともあり、この運河沿いをボートで遊覧することもできます。昼と夜ではまた違う雰囲気を持っているので、ぜひどちらの景色も眺めてみて欲しいです。
- プティット ヴニーズ
- フランス / 町・ストリート
- 住所:Quai de la Poissonnerie, 68000 Colmar, フランス地図で見る
漁師地区/コルマール市場
運河沿いに、漁師地区と呼ばれるかつての漁師の家があった場所です。そのすぐそばにコルマール市場(Marché couvert de Colmar)があるのも納得ですね。漁師地区の建物は、一度火災により多くの建物が被害を受けたものの、その後復興されて現在の姿となっています。
この町並みも非常に美しく、多くの観光客で賑わっています。市場ではコルマールの名産品やアルザス地方のワインや特産品などが多く並んでいて、この地方を知るために一見の価値ありです。
- コルマール屋内市場
- フランス / 市場・朝市
- 住所:13 Rue des Ecoles, 68000 Colmar地図で見る
- Web:http://www.marche-couvert-colmar.fr/
サンマルタン教会とコルマール大聖堂
街を歩いていると、ゴシック様式の外観が荘厳な雰囲気を醸し出している、サンマルタン参事会教会があります。1235年より建設され、14世紀の終わりに完成しました。「コルマール大聖堂」と言われる大きな大聖堂が印象的で、これはアルザス地方ではストラスブールの大聖堂に次ぐ大きさを誇っています。
- サンマルタン教会/コルマール大聖堂
- フランス / 教会
- 住所:18 Pl. de la Cathédrale, 68000 Colmar, Frankreich地図で見る
- Web:https://www.tourisme-colmar.com/en/visit/presentat...
自由の女神?
コルマールを観光していて「おや?」と思うのが、ところどころで目にする「自由の女神」。車でコルマールを訪れる方は、町の入り口に小さな自由の女神像を目にすることでしょう。また市内の至る所でも、モチーフとなっているのを見かけます。
自由の女神と言えばニューヨークのはずでは?と思いますよね。実は、その彫刻家であるバルトルディはここコルマール出身なのです。また、彼の作品を多くを展示したバルトルディ美術館もあり、コルマールを誇る芸術家であったことがわかります。
アルザスグルメもお忘れなく!
もちろんコルマールを訪れた際は、この地方のアルザス料理を堪能することもお忘れなく。どこのお店にもアルザス風のピザフラムクーヘンが定番で置いてあり、それに合わせてコルマールの地ビールやアルザスワインをいただけます。
この記事を書いたトラベルライターから一言
ジブリ作品の『ハウルの動く城』が大好きで、モデルになったと言われるこの街に念願の訪問!どこを切り取っても、おとぎ話の世界のようでカワイイ!小さな街なので「日帰りでも十分」という情報をよく目にしていましたが、筆者はぜひ1泊することをオススメします!昼と夜の雰囲気の違いをぜひ味わっていただきたいです!(Asako! )