梅雨は雨が多くて少し憂鬱になりがちな季節ですよね。でもこの時期だからこそ楽しめるもの、雨が降るから美しさが際立つもの、それが紫陽花です。家にこもりがちになる梅雨の時期こそ、この紫陽花を最大限に楽しめる箱根まで出かけてみませんか?当記事では、人混みを避けて紫陽花鑑賞ができるコツをご紹介します。
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宿に行くまでも楽しい、あじさい電車
箱根湯本駅から強羅駅まで約40分かけて山を登る箱根登山鉄道は、梅雨の時期に線路の両側にあじさいが咲き乱れることで有名です。雨が降っても濡れずに鑑賞でき、夜はライトアップもされるため、「あじさい電車」として運行される6月中旬から7月上旬の見頃には絶えず観光客が訪れます。
しかし運が悪いと満員電車のなか40分立ちっぱなしで、あじさいも見られないなんていうことも。そんな大人気のあじさい電車も、ちょっとしたコツで少し快適に鑑賞することができちゃうんです。
コツ1. チケットは先に入手する
あじさい電車の運営会社、小田急では「箱根フリーパス」という電車・バス・船等箱根周りの交通手段のほとんどを1日無制限で使えるフリーパスを販売しています。梅雨時でなくても売っているのでご存知の方もいるかもしれません。
箱根では様々な交通手段があるのですが、それぞれの乗り物に乗るたびに券売機前の列に並ぶのは時間が勿体無い!小田急線内は箱根以外での乗車もフリーになるパスですので、間違いなくお得です。小田急線各駅の券売機や小田急トラベル窓口で簡単に購入できますし、当日購入も可能ですので箱根に到着する前に買ってしまいましょう。
「箱根フリーパス」を持っていれば、強羅駅から出ているケーブルカーや、定番観光スポットの大涌谷を超えて芦ノ湖までいけるロープウェーもこの一枚で乗れてしまうので、是非購入することをおすすめします。
・大人2日間有効:¥5,140/子供2日間有効:¥1,500
・大人3日間有効:¥5,640/子供3日間有効:¥1,750
*上記料金は新宿から乗車した場合の値段です。
コツ2. 比較的空いている穴場時間を狙う!
あじさいは、もちろん平日の方が見やすいのですが、お休みが取れないという方も多々いらっしゃると思います。そんな方は金曜の夜に出発するのがおすすめ!
新宿から出る方は19:30が、町田から出る方は20:07があじさいライトアップを見るための最終電車になります。週末よりは窓際に座れる可能性が高まり、写真も撮りやすいですよ。
コツ3. 夜のあじさい号でじっくり写真撮影をする
夜あじさいを鑑賞するなら、梅雨の時期限定で運行する”夜のあじさい列車”に乗るのもおすすめ。箱根湯本〜強羅間の全席指定列車ですので、こちらは間違いなく座れますし、強羅行きは宮ノ下駅で、箱根湯本行きは塔ノ沢駅で途中下車して写真撮影の時間まで設けてもらえます。ただし事前に電話予約する必要があるので、お早めに!
<<運行期間>>
6月16日(土)〜7月4日(水)
<<運行時間>>
①6月22日(金)〜7月1日(日)
・平日:箱根湯本→強羅 18:52〜19:43 & 20:18〜21:08/強羅→箱根湯本 19:14〜20:03 &20:19〜21:13
・休日:箱根湯本→強羅 18:52〜19:47 & 20:18〜21:10/強羅→箱根湯本 19:15〜20:02 &20:15〜21:07
②上記以外の期間
・平日:箱根湯本→強羅 18:54〜19:44/強羅→箱根湯本 20:13〜21:02
・休日:箱根湯本→強羅 18:53〜19:41/強羅→箱根湯本 20:15〜21:07
<<予約電話番号>>
0465-32-8787
コツ4. 逆回りで人混みを回避する?!
土曜日の朝であれば、土曜日から日曜日に泊まりがけで東京方面から箱根湯本→あじさい電車で強羅方面に向かい沿線上の宿へ向かうパターンが多いのですが、強羅方面から回ることで少しだけ混雑を避けることができます。
まず箱根湯本駅に着いたら、登山鉄道に乗って強羅を目指すのではなく、桃源台行きのバスに乗り、宮城野橋バス停で下車します。そこから徒歩約10分、または天悠行きのバスに乗り換えて強羅駅に向かいます。
そうしたらあとは下山する形であじさい電車に乗り込むだけ。登りよりかは乗客が少なくて鑑賞しやすいことが多いですよ。
- 箱根登山電車 あじさい電車
- 箱根 / 乗り物 / 絶景 / あじさい名所 / インスタ映え
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本707地図で見る
- Web:http://www.hakone-tozan.co.jp/sightseeing/
約100種類のあじさいが鑑賞できる強羅公園
次は立ち止まってたくさんの種類のあじさいがじっくり鑑賞できる強羅公園についてご紹介します。ここは強羅駅から徒歩約10分に位置する公園で、入場料は500円。西洋庭園のように真ん中には噴水があり、左右対称のような構造になっているのが特徴です。
こちらは日本特有のガクあじさいから西洋あじさい、品種改良された変わった色のあじさいまで様々な種類が見られ、とても素敵な公園です。ここでも人混みを避けるコツをご紹介します。
コツ1. やっぱり朝イチが一番!
この公園の開園時間は9:00〜17:00で、入園受付は16:30までになっています。昼頃は少し混み、園内の細めの道や、園内にある熱帯植物館内は歩きにくくなることもあるので、是非朝早くに行くことをおすすめします。
コツ2. 6つの駅から徒歩圏内!混み具合によっては歩いて向かってもよし◎
先ほど強羅公園へは強羅駅から徒歩で行けると記しましたが、実はあじさい電車の「彫刻の森駅」、「強羅駅」とケーブルカーの「公園下駅」「公園上駅」「中強羅駅」「上強羅駅」、6つの駅から徒歩15分以内で来られるのです。
足腰の悪い方は「公園上駅」から向かうとすぐですし、公園の中も下り坂を降りながらお花鑑賞ができます。元気で他の観光地にも寄っていた方は、食べ歩きしたりランチ場所を探したりしながら歩いて向かうのも良いでしょう。
とにかく「強羅駅」は乗り換え駅で混みやすいので、乗車の列があまりに長い時は、強羅以外の駅から歩いて向かった方がストレスフリーかもしれません。
おまけ. 雨が降っても大丈夫!ハウスの中の即売会
公園下駅から近い入口が正門なのですが、そこから右側に登って行くと熱帯植物館があります。その後ろには、期間限定のイベントを行うビニールハウスがあるのですが、あじさいの季節には即売会が行われています。
100種類近い品種が鉢や盆栽の形で売られており、とっても綺麗です!雨が降ってもハウスの中なので安心。種類によりますが、苔玉から生えた比較的小さな株は1,000円程度で買えてしまうのでお土産におすすめです。
- 箱根登山ケーブルカー
- 箱根 / 乗り物
- 住所:強羅駅:神奈川県足柄下郡箱根町強羅地図で見る
- 電話:0465-32-6823(箱根登山鉄道鉄道部)
- Web:http://www.hakone-tozan.co.jp/
- 強羅公園
- 箱根 / 公園 / バラ園
- 住所:神奈川県足柄下郡 箱根町強羅1300地図で見る
- 電話:0460-82-2825
- Web:http://www.hakone-tozan.co.jp/gorapark/
まとめ
いかがでしたでしょうか。梅雨の時期に美しく色づくあじさい、できることなら人混みの少ないところで鑑賞したいところですよね。上記のコツで少しでも旅が快適になればと思います。是非お試しください。