北海道
北海道観光
雄大な景色と豊かな海産物が人気の日本最北の島

【総力取材】これぞ北海道!!大自然が感じられる道東の絶景スポット18選

取材・写真・文:

北海道在住
訪問エリア:47都道府県

2021年7月26日更新

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世界自然遺産である知床をはじめ、多くの大自然を有する道東エリア。ダイナミックで雄大で、これぞ北海道!という絶景がいくつも広がっています。流氷や丹頂鶴、天然記念物のマリモなど、道東でしか見られない自然現象や動植物もたくさん!どの季節に訪れても心を奪われること間違いなしです。この記事では特にオススメの道東の絶景スポットを、ドローン空撮動画と合わせてご紹介します!

この記事の目次表示

「道東」とはどこからどこまで!?

北海道って本当に大きい!

北海道が大きいというのは周知のとおりですが、道外の人が頭の中でイメージしているよりずっと大きいのが北海道です!たとえば、北海道で一番大きな市である北見市は1,427㎢、一番大きな町である足寄(あしょろ)町は1,408㎢であり、いずれも道東に位置しています。

一方面積の小さい都道府県1位は香川県で1,876㎢、2位の大阪府は1,905㎢と、北海道では「一市町村」が「一都道府県」とほぼ互角に張り合えてしまうのです。

振興局って?

あまりに広大な北海道は各地方をエリアごとに分けた区分「振興局(旧支庁)」が存在しています。各地方の行政をスムーズに行うための広域振興局ですが、これによるとオホーツク総合振興局・十勝総合振興局・釧路総合振興局・根室振興局を道東としています。

観光区分や天気予報のエリア分けとは異なる場合がありますが、ここでは行政区分に従った「道東」の絶景スポットを紹介したいと思います。振興局内の掲載順も行政のホームページで紹介されている順に従い、振興局の順番は、①釧路 ②根室 ③オホーツク ④十勝としています。

北海道の4割以上を占めている道東エリアの魅力をたっぷりとご覧ください!

1. 釧路湿原国立公園【釧路市】

北海道東部、釧路平野に位置する日本最大の湿原。その面積は18,290㎢で、これは全国で第二位の面積を有する岩手県(15,275㎢)をも凌駕する圧倒的な広さです。釧路市のほか釧路町、標茶(しべちゃ)町、鶴居(つるい)村の4市町村に広がっています。

人の生活圏から離れているため、特別天然記念物に指定されているタンチョウや湿原ならではの動植物も多く、それらの観察を目的とした展望台や散策用の木道、ノロッコ号なども整備されています。アウトドア派の人にとって、ここでのカヌーツアーは憧れのアクティビティの1つでもあります。

公園内には展望台がいくつかありますが、細岡展望台からは湿原を象徴する釧路川の大きな蛇行と美しい夕日が見られるので特に人気があります。

釧路湿原国立公園
釧路市 / 自然・景勝地 / 夏のおすすめ観光スポット / ハイキング / 観光名所
住所:北海道釧路市地図で見る
Web:https://www.env.go.jp/park/kushiro/
細岡展望台
釧路町(釧路郡) / 展望・景観 / 展望台
住所:北海道釧路郡 釧路町達古武22-9地図で見る
電話:0154-40-4455
Web:http://ja.kushiro-lakeakan.com/things_to_do/3651/

2. 阿寒湖【釧路市】

北海道で5番目に大きい淡水カルデラ湖。冬には全面結氷となり、ワカサギ釣りやスノーモービル・スノーチューブなど、冬ならではのアクティビティを楽しむことができます。雄阿寒岳(おあかんだけ)の麓には阿寒湖温泉街があり、道東を代表する観光地となっています。

近くにある摩周湖の透明度は41.6mと世界記録を樹立したことがあるのに対し、阿寒湖の透明度は5mほどしかありません。これは水質が悪いというわけではなく、かつて天然記念物であるマリモが絶滅の危機に瀕したときに水質改善に努め、今ではマリモの生育に適した環境を保っていることから、この透明度は阿寒湖の特徴であると言えます。

温泉街から出航している高速艇や遊覧船でのみ上陸することがことができるチュウルイ島にマリモ展示観察センターがあり、阿寒湖で成長した本物のマリモを観察することができます。マリモが観測されている地域は国内外に数カ所ありますが、直径30cmにも成長するマリモは阿寒湖だけであり、世界最大の群生地となっています。

秋から冬にかけて、急に気温が冷え込んだ朝には霧が立ちこめることも多い神秘的な湖です。

阿寒湖
釧路市 / 自然・景勝地 / 観光名所 / ツーリング / 湖
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉地図で見る
Web:http://ja.kushiro-lakeakan.com/news/area/area_akan...

3. 摩周湖【弟子屈(てしかが)町】

河川の流入・流出のない淡水カルデラ湖。アイヌ語では「キンタン・カムイ・トー」といい、山の神の湖という意味を持っています。別名「霧の摩周湖」の異名を持つほど、霧が発生しやすい湖でもあります。1930年代の水質調査では41.6mの透明度を記録し、これは当時の世界記録でした。現在ではロシアにあるバイカル湖に次ぐ世界2位を誇っています。

摩周湖が観賞できる展望台は第一展望台と第三展望台、裏摩周展望台の3つがあり、それぞれ異なった雰囲気を醸し出しています。上の写真は第一展望台から見た摩周湖で、山と木と湖のバランスが絶妙で筆者はこちらの方が好みです。第一展望台には売店や飲食店も併設されています。

こちらの写真は第三展望台から見た摩周湖です。湖の中央にある断崖の小島をより近くに感じることができます。また周囲の断崖の迫力も増し、カルデラ湖であることがはっきりとわかります。二つの展望台はほど近くにありますので、ぜひ両方から観賞してみてください。

第三展望台から背後を振り返ると、屈斜路(くっしゃろ)湖と左手の山肌が剥き出しになっている硫黄山、その隣りの山頂が平らになっている帽子山を一望することができます。道東を代表する景勝地を一度にたくさん見られるお得なスポットです。

裏摩周展望台は町が異なりますので、後ほど紹介します。

摩周湖第一展望台
弟子屈町(川上郡) / 展望・景観 / 雲海 / 展望台
住所:北海道川上郡弟子屈町字弟子屈原野地図で見る
電話:015-482-1530
Web:http://www.masyuko.or.jp/pc/sightseeing/masyuko.ht...
摩周湖第三展望台
弟子屈町(川上郡) / 展望・景観 / 雲海 / 展望台
住所:北海道川上郡弟子屈町字弟子屈原野地図で見る
電話:015-482-1530
Web:http://www.masyuko.or.jp/pc/sightseeing/masyuko.ht...

摩周湖に限ったことではありませんが、道東は湖が多く、かつ大都市が少ないため星空が非常に綺麗です。近くにある川湯温泉街からは摩周湖への星空観測ツアーも行われています。筆者も偶然見上げた空で、肉眼でもハッキリわかるほど美しいミルキーウェイを見ることができました。

たまたま動画用の機材しか持ち合わせておらず、天体撮影にはまったく不向きなカメラとレンズでこれだけの星空を撮ることができましたので、普通の一眼レフを持っている人であればもっと綺麗に写せることと思います。

建物や外灯のない場所で、晴れてさえいればどこでもこのような星空を見ることができます。条件が揃えば道東ではオーロラが観測されることがあるほどです。

ただし、北海道では熊や鹿などの野生動物の出没が冗談では済まされません。観測する場所を決めたら車のクラクションを長めに鳴らし警戒を促しましょう。また、動物の気配や物音を感じたらすぐに車に避難できる場所で観測してください。クラクションを鳴らす際は周囲の人家への配慮もお忘れなく!

摩周湖星紀行
弟子屈町(川上郡) / 体験・アクティビティ
住所:北海道川上郡弟子屈町字弟子屈原野 摩周湖第1展望台地図で見る
電話:015-483-2101((株)ツーリズムてしかが)
Web:https://tourism-teshikaga.co.jp/mashu-star/
摩周湖
弟子屈町(川上郡) / 自然・景勝地 / 観光名所 / ツーリング / 湖
住所:北海道川上郡弟子屈町地図で見る
Web:https://www.masyuko.or.jp/introduce/mashu/

4. 硫黄山【弟子屈(てしかが)町】

背丈の低い高山植物に囲まれ、硫黄の独特な臭気を放っている硫黄山。今なお轟音とともに噴煙を噴き上げ続けています。近くには川湯温泉や砂湯で有名な屈斜路湖もあり、地球が生きていることを実感させられるスポットです。

ところどころブクブクと沸騰しながら地下水が噴出しているところがあり、表出した硫黄の結晶を間近に見ることも。自然界にこんな色が存在するのかと思うほど鮮やかで純粋な蛍光のレモン色にも目を奪われます。

売店などがあるレストハウスからは、賽の河原を彷彿とさせる殺伐とした砂場を歩いて立入禁止エリアまで近づくことができます。迫力ある景観を楽しんでください。

ちなみに、駐車券は摩周湖第一展望台と共通です。どちらかで支払いを済ませればもう一方では駐車券を提示するだけで料金はかかりません(2日間有効)。また、冬季間(11月下旬〜4月上旬)は無料開放となります。冬季はますます迫力を増した噴煙を見ることができますよ。

硫黄山
弟子屈町(川上郡) / 自然・景勝地 / 穴場観光スポット
住所:北海道川上郡弟子屈町町地図で見る
Web:https://www.kawayu-eco-museum.com/mtiwo/

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この記事を書いたトラベルライター

毎日が旅の途中。写真と言葉とデザインと。
旅行情報誌の編集者(エディター)を皮切りに、コピーライター、ディレクター、デザイナーなどのカタカナ職種を歴任。旅行や観光とは切っても切れない関係で、カメラマンの夫とともに年間100泊近い出張&プライベート旅行をしながら、旅するように暮らしています。

撮影のための年間総走行距離は7〜10万km。年間総撮影枚数もおそらくそれくらい。SAFARI Graphicsの屋号でふたりで活動しております。SAFARIのクレジットが入っている写真はおもに主人が撮影したものですが、月夜野が撮影したものやディレクションのみ月夜野というものもあります。

取材やロケも含め、実体験に基づいた旅レポをどんどんお伝えしていきたいと思います。
撮影・旅レポ・食レポ・泊レポなどお仕事のご依頼もお待ちしています!
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