茨城土産でおすすめしたい、どら焼き専門店「志ち乃(しちの)」をご紹介します。志ち乃は創業70年以上の老舗で、毎日6,000個以上のどら焼きを手作りしています。大ぶりな栗が挟まったもの、煮た梅が丸々一個入ったものなど、ユニークな商品が人気です。この記事では土浦本店の様子、看板商品の栗どら・梅どら、その他のどら焼き、本店以外の店舗、お取り寄せ情報、をご紹介しています。
この記事の目次表示
志ち乃(しちの)とは
昭和25(1950)年に創業した、老舗のどら焼き専門店です。毎日6,000個以上のどら焼きを手作りしているそうで、土浦本店では製造している様子を間近で見学できます。生地一枚一枚に材料をのせて、リズミカルに挟む行程を見られるのは貴重な体験です。
どら焼き専門店だけあって、様々な種類のどら焼きを取り扱っています。粒あんベース、白あんベース、要冷蔵のクリームベース(生どら)、など幅広いラインアップです。本店だけでも20種類近くはあります。
原材料の小豆にこだわりがあり、生産地を北海道の十勝地方に限定しているのだとか。さらに化学肥料や化学合成農薬に制約がある、特別栽培の小豆だけを採用しています。このおかげで品質にブレが少なく、安定した餡を作ることが出来ているそうです。
どら焼き以外にも、和菓子(くずもち、羊羹、水ようかん、れんこん餅、栗饅頭など)や、洋菓子(どら焼きの皮を使ったラスク、サブレなど)も販売しています。特に、土浦本店限定の「れんこん餅」は人気で、開店早々売り切れてしまうこともあるようです。
土浦本店の様子
志ち乃(しちの)本店は、茨城県南部の土浦市(つちうらし)に位置しており、JR常磐線土浦駅から車で約8分の場所に店舗があります(駐車場有)。周辺は、町の特産品でもあるレンコンを育てるための畑でいっぱいです。7~8月にかけては蓮の花が綺麗に咲きます。
徒歩で訪問すると駅から約40分かかりますが、土浦市はサイクリングの町としても知られていますので、駅でレンタサイクルをしてサイクリングがてら店舗に立寄るのもおすすめです。ツーリング客向けに、自転車置きもしっかりと用意されています。
店舗は、ゆっくりと買い物ができるくらいの広さがあるのが嬉しいです。店内中央と壁際には、どら焼き以外の商品が並べられており、ばら売りはもちろん、お手土産やギフト用に箱詰めされたものもあります。
要冷蔵のどら焼き(生どら)は、店舗奥に設置されている冷蔵庫から選びます。生どらには、カスタードクリームや生クリームが使われていますので、ケーキのような洋菓子感覚で頂けます。お会計時に申し出れば、保冷剤のサービスも。
一般的な常温のどら焼きは、レジ横の木枠に種類ごとに分けられ、ずらっと並べられています。パッケージのバリエーションも豊富で可愛らしく、どれも買いたくなってしまいますね。
栗どら・梅どらが看板商品
お店にはたくさんの種類のどら焼きが揃いますが、なかでもおすすめなのが「栗どら」と「梅どら」です。この2種類は、志ち乃の看板商品とも言えるでしょう。
「栗どら(190円)」は、昭和57(1982)年の発売以来、不動の人気を誇る人気ナンバーワンのどら焼きです。一粒の大きさが15~17グラムと大きな栗の甘露煮が、ふわふわ生地の間に挟まっています。
半分に切ってみると、断面いっぱいに栗が顔を出してくれます。栗が柔らかすぎず、硬すぎず、丁度良いぽっくりとした食感で絶品です。どら焼きの生地は、ふわっとしゅわっと歯切れがよく、卵の良い香りが漂います。
「梅どら(170円)」は、栗どらより2年遅れの昭和59(1984)年から発売されています。生地は栗どらと同じで、餡は後味がすっきりした白あんです。そしてどら焼きの中央には、和歌山県産の大粒品種・白加賀やその時々に最良の梅が挟まれています。
梅は甘酸っぱく煮てありますが、煮立てるときにリキュールを使っていることから、大人っぽい風味に仕上がっています。どら焼きに梅を入れようと思い付いたアイディアにも脱帽ですが、その上品なお味にも感動できる一品です。ちなみに梅はペーストのように柔らかいですが、種が入っているので種は残します。