つくば牡丹園は、毎年4月中旬~5月下旬にかけて開園される期間限定の庭園です。みずみずしい新緑が美しい季節、6万平米もある森で、約6万株の牡丹と芍薬の花が見頃を迎えます。この記事では、森に佇むテラスで楽しめるランチや、園内に設けられた7つのエリアをご紹介します。
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つくば牡丹園とは
豊かな森に広がる牡丹と芍薬の庭園
平成元年にオープンし、毎年4月中旬~5月下旬にかけて開園される、牡丹と芍薬の庭園です。それ以外の期間は閉園しているため、ご訪問の際は公式ホームページやSNS等でスケジュールを確認するのがおすすめです。2021年は4月17日~5月23日の約一か月間の開催となっています。
6万平米という広大な森に、約800種類、6万株の牡丹と芍薬が咲き誇ります。花が美しいのはもちろんですが、敷地になっている森散策を楽しむこともできます。特に開園時期は新緑の季節と重なり、透明感溢れる緑を体いっぱいに感じられます。
農薬不使用で土地を管理
つくば牡丹園のテーマは「GO NATURAL」。広い園内では除草剤や殺虫剤を使わず、農薬不使用で土地を管理しているのだとか。植物同士を観察し、牡丹や芍薬と相性の良い植物を共生させることで、病害や害虫から守っているそうです。
園長さんは自然環境保護や再生に熱心な方で、タイミングが良ければ園内で会うことができます。話しかければ解説をしてくれることがあるそうですよ。地元大学との共同研究や海外からの視察も積極的に行っています。
おすすめの訪問時間・時期
花は朝開いて夜閉じるそうなので、最も綺麗な状態で見たい方は、朝早めの訪問がおすすめです。
また、牡丹は3~4日で、芍薬は7日程度で散ってしまうそうです。とても短い命のため、園内すべての花々を同時に見ることは難しいでしょう。種類によって早咲き、遅咲きが異なりますので、その時々で咲いている品種を楽しみます。おおむね牡丹は4月から、芍薬は5月から順番に咲いていきます。
開園中は何度も見に行きたい!という方向けに、シーズンパス(1,800円)の用意もあります。2度訪問すれば元が取れる計算なので、地元の方や気になる方はぜひ購入してみては。
●開園時間:9:00~17:00
●閉園日:荒天日
●入園料:1,000円/人、中学生以下無料
●ペット:可(リードが必要)
●トイレ:有(女性2か所、男性1か所)
7つの園内エリア
園内は7つのエリアに分かれていますので、以下からエリアごとの特徴や見どころをご紹介していきます。筆者が訪れた際の散策時間は、ランチの時間を含めて、約2時間でした。
【1】ウエルカムエリア
庭園への入口は一か所です。まずは受付で入園料をお支払いし、パンフレットを頂きます。お花の販売もしています。トイレは受付近くにありますので、最初に済ませておきましょう。
ウエルカムエリアの足元にはウッドチップが敷いてあり、柔らかく歩きやすい工夫がされています。
筆者が訪問した際には、赤い芍薬が一面に咲いていました。ところどころに解説ボードがありますので、読んでみると理解が深まります。
【2】ギャラリー&テラスエリア(ランチ可)
しばらく進むとギャラリーが出てきます。ギャラリー内はとてもお洒落な内観です。壁面には写真が飾られていて、椅子に座って観覧できるようになっています。
毎年展示品は変わるそうですが、2021年は植物を使ったミニライトやガラス標本などが展示販売されていました。
東京・麻布十番生まれの自然派化粧品「江原道」の化粧水の展示も。実は江原道の化粧品に含まれるシャクヤクエキスは、つくば牡丹園で栽培されたものです。
「Peony Garden テラス」では食事(そば、うどん)やドリンク(抹茶、コーヒー、芍薬茶)を注文できます。小さなテラスは森の中に佇んでいて、森でピクニックをしているような気分を味わえます。
筆者は、薬膳けんちんそば(750円)を注文しました。野菜がほどよくのった上品なお蕎麦です。
アイス芍薬茶(400円)は、クセが強めのハーブティーといった感じで、健康に良さそうなお味です。自宅で芍薬茶を作ると煮出しに時間がかかるので、こちらは貴重な一杯に。ポリフェノールが多いそうで、見た目は灰色がかっています。
レジ横では芍薬茶のティーバック(1,000円/10個入)、地元野菜、手作り焼き菓子なども購入可能です。
- ピオニー ガーデン テラス
- 茨城 / カフェ・喫茶店
- 住所:茨城県つくば市若栗500地図で見る
- 電話:029-876-3660
- Web:https://jp.peonygardentokyo.com/