イタリア
イタリア観光
南北にブーツのような形をした国は世界遺産の宝庫

南イタリア・ナポリの名物スイーツご紹介!絶対食べたいローカルグルメ

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:30ヶ国

2018年5月30日更新

10,988view

お気に入り

写真:WAKI

「イタリアは南に行くほど、食事が安く、美味しくなる」といわれます。ナポリもその例にもれず、美味しいグルメが盛り沢山。ポンペイ遺跡やカプリ島の青の洞窟に行く際にナポリを訪問する方も多いと思いますが、せっかく足を運んだのなら、是非食べていただきたいナポリのローカルスイーツをご紹介。ナポリに滞在する方は、何店舗も食べ比べするもよし。経由のみで滞在時間が少なくても、色々な場所で手に入り、サクッと食べられるスイーツばかりなので是非お試しを!紹介しているお店は全て筆者が実食の上で、お薦めしたいお店です。

この記事の目次表示

ババ(Baba):ラム酒がたっぷりのふわふわスポンジケーキ

  • 写真:WAKI生クリームやフルーツでデコレーションされたババ(右はシンプルなババ)

まずはババ。きのこの形が特徴です。ラム酒シロップに付け込まれているため、見た目は光沢があり、食べると口の中でじゅわっとラム酒の香りが広がって贅沢な気分になります。

ストリートフードとして道端でカジュアルに売られていることもあれば、高級感あるカフェでは生クリームやフルーツと一緒に、丁寧にデコレーションされてサーブされたりします。

  • 写真:WAKIたっぷりのデコレーションで埋もれていますが、これもババ
  • 写真:WAKIカジュアルなお店で1個テイクアウトすると、紙に包んで渡されます(写真はミニサイズ)

こちらは食べ歩きに便利な、カップに入ったババです。

  • 写真:WAKIこれを片手にスパッカナポリを歩けば、もうナポリっ子気分?!

いつも大賑わいのスパッカナポリには、このようなババスタンドが沢山あります。いつでも、どこでも食べられる、まさにナポリっ子のローカルフード。

豆知識

ショーケースでひときわ存在感を放つババ。大き過ぎて食べきれるか不安になるかもしれませんが、お店によってはミニサイズもあります。「Hai Baba Piccolo?(アイ ババ ピッコロ?-ミニサイズありますか?)」と聞いてみましょう!お値段はミニサイズで1ユーロ(約130円)ぐらいから。

おススメ店舗

  • スパッカナポリの老舗ババ店:スカトゥルキオ
  • エスプレッソも有名なこちらのカフェでも食べられます:カフェ・プロフェッソーレ
スカトゥルキオ
イタリア / スイーツ
住所:Piazza S. Domenico Maggiore, 19, 80134 Napoli NA, イタリア地図で見る
バー・プロフェッソーレ
イタリア / カフェ・喫茶店 / 居酒屋・バー
住所:Piazza Trieste E Trento, 46, 80132 Napoli NA, イタリア地図で見る

Sfogliatella(スフォリアテッラ): 貝殻型の美しい焼き菓子

  • 写真:WAKIできたてアツアツのスフォリアテッラをテイクアウト

幾層にも生地が重なった貝殻の形をした、手のひらサイズの美しいお菓子。中にリコッタチーズやカスタードクリーム、アーモンドクリームなどが入っています。

  • パリパリしたパイ生地タイプ:Sfogliatella Riccia(スフォリアテッラ・リッチャ)
  • しっとりしたスコーン生地タイプ:Sfogliatella Frolla(スフォリアテッラ・フロッラ)

の2種類があります。繊細な生地ですが、結構歯ごたえがありますよ。

下の写真は、宿泊したホテルの朝食バイキングで用意されていたスフォリアテッラ。手前がパリパリタイプ、奥がしっとりタイプです。イタリア式の朝食は甘いパンやタルト、ケーキが定番ですので、B&Bやホテルの朝食でお目にかかる機会もあるかもしれませんね。

  • 写真:WAKI2種類のスフォリアテッラ。イタリア式朝ご飯です。

街中ではパリパリタイプを見かけることが多いですが、チャンスがあれば是非両方試してみてください。

ババと同じく、町中のスタンドでカジュアルにテイクアウトも、おしゃれなカフェでクリームなどを添えて上品に頂くことも可能です。こちらも町中では1個1ユーロ(130円)程度です。

  • 写真:WAKIクリームやチョコレート、ジャムがのっている、お上品バージョンのスフォリアテッラ

豆知識

もちろん出来立てが美味しいのは言うまでもありませんが、日本に持ち帰りたいという方にはタッパーに入れて持ち歩くのをおすすめします。デリケートに見えますが、生地はしっかり焼かれているので多少揺れても崩れることはありません。

おススメ店舗

  • ナポリ伝統のお菓子が揃う、しかも出来立て!:スフォリアテッラ・マリー
  • 地元の人も買う老舗:ビンチェント・ベッラービア空港店
スフォラテッラ・マリー
イタリア / スイーツ
住所:Sfogliatella Mary, Galleria Umberto I, 66, 80132 Napoli NA,地図で見る
ビンチェント・ベッラービア空港店
イタリア / スイーツ
住所:Vincento Bellavia, Aeroporto Capodichino, Via Ruffo Fulco di Calabria, 80144 Napoli NA, イタリア地図で見る

Taralli(タラッリ):リング状の固焼きクッキー

  • 写真:WAKI沢山お味があると迷ってしまいますね!

ババやスフォリアテッラほどに見た目の珍しさはありませんが、タラッリもナポリ地方のローカル伝統お菓子の1つ。アーモンドなどのナッツ類やオリーブを練りこんだ、塩味のリング状の固焼きクッキーです。

焼き上げただけのタラッリは、しょっぱいので「ビールに合いそう!」という印象でしたが、中には砂糖掛けバージョンを販売している店もありました。

街中にはタラッリ専門店もあり、ナポリっ子で終日大賑わいです。味も数種類あり、1個から買うことができます。

  • 写真:WAKI職人さんたちが一つ一つ手作り@タラッテリアナポレターナ

もちろんスーパーで袋詰めでも売っています。専門店では、1つ0.8ユーロ(100円)程度から。

おススメ店舗

  • 焼き立てタラッリをお一つからでも:タラッテリア・ナポレターナ
  • ガーリーで素敵な店内:レオポルド
タラッレリア・ナポレターナ
イタリア / パン・サンドイッチ
住所:Taralleria Napoletana, Via San Biagio Dei Librai, 3, 80138 Napoli NA, イタリア地図で見る
レオポルド・カフェバー
イタリア / カフェ・喫茶店
住所:Via Benedetto Croce, 30/31, 80134 Napoli NA, イタリア地図で見る

Gelato(ジェラート):イタリアといったらこれ!のひんやりドルチェ

イタリアを代表するスイーツのジェラートですが、ジェラートはそもそもシチリア由来です。シチリアと同じく南イタリアに位置するナポリでもこだわりのジェラート屋さんが見つかります。

チョコレート専門店がジェラートを出していたり、ワッフルコーンをその場で焼いてくれる店、フレッシュフルーツが自慢の店など多々あります。

一番小さいサイズ以外は、追加料金なしで2種類かそれ以上の味が選べることが普通なので、それも嬉しいですね。サイズによって値段は変わりますが、2.5ユーロ(320円)ほどで購入できる小さいサイズでも大満足のボリュームです!

  • 写真:WAKI夜遅くまで大行列!
  • 写真:WAKIチョコレート味とレモン味(南イタリアはレモンの産地です!)をチョイス
  • 写真:WAKI沢山のワッフルコーン焼き機が全稼働です!

おススメ店舗

  • 老舗チョコレート専門店:ガイ・オーディン
  • ワッフルコーンをその場で焼いてくれる、地元人で行列ができるジェラート店:ジェラート・メネッラ 
ガイ・オーディン
イタリア / スイーツ
住所:Gay Ordin, Via Toledo, 214, 80132 Napoli NA, イタリア地図で見る
イル・ジェラート・メネッラ
イタリア / スイーツ
住所:Piazza Trieste E Trento, 57, 80132 Napoli地図で見る

まとめ

ナポリっ子はお菓子が本当に大好き。街のいたるところにスイーツスタンドやカフェがあり、これらのスイーツを見かけます。最後にもう1つだけ食べておきたい!や、時間がなくて食べ損ねた!という方でも大丈夫。空港のセキュリティチェック後やナポリ中央駅構内でも手に入るので、最後の最後までナポリグルメを楽しんでいただけると思います。Bon appetito!

ナポリへのアクセス紹介

日本から直行便はないのでヨーロッパ内で乗り継ぎをするか、イタリア国内から陸路か空路で移動することになります。ローマからだと高速鉄道で1時間程です。

ナポリ
イタリア / 町・ストリート
住所:Napoli,Italy地図で見る

※記事内のユーロから日本円への換算は1ユーロ=約130円で計算しています

次のページを読む

イタリアの旅行予約はこちら


イタリアのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

イタリアのホテルを探す

イタリアの航空券を探す

イタリアの現地アクティビティを探す

イタリアのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


イタリアで何食べる?各都市で食べ逃せない代表料理

美食の国イタリア。そんなイタリアを訪れる際には、ご飯をメインに旅行される方も多いのではないでしょうか。ですが「イタリア料理」とひと口に言っても、各地域で育まれて...


【フィレンツェ】絶対食べておきたい郷土料理5選とおすすめレストラン

「イタリア料理」と一口に言っても、地域それぞれに大きな特色の料理があるイタリア。ルネサンスの中心の人気観光都市フィレンツェでも、絶対食べておきたい郷土料理があり...

フィレンツェから日帰り!シエナの見どころと絶対食べたい伝統スイーツご紹介

フィレンツェから日帰りで行ける丘の上の町、シエナをご紹介します。中世のゴシック風の街並みが、当時と変わらない姿で残されているシエナ。フィレンツェとはまた違う趣の...

【イタリア】工場見学やチョコホテルも!チョコレートの街ペルージャ

イタリアのお土産の定番といえば、バーチチョコ。一口サイズのかわいいチョコを一度は目にしたことがある人も多いはず。このバーチチョコが生まれたイタリア中部に位置する...

圧倒的人気!イタリア・ローマのおすすめグルメ【トラピッツィーノ/Trapizzino】

イタリアの首都・ローマで人気の、フォカッチャのようなピザのようなストリートフードのお店「トラピッツィーノ/Trapizzino」。今回は、TESTACCIO(テ...

この記事を書いたトラベルライター

美味しいご飯と自然を求めて旅行中
学生時代はでゆるっと一人旅、働き始めてからはグルメ旅と大自然アドベンチャー旅をしています。

予定はきっちり・下調べはばっちりする派です。
最近は「(教会・美術館など)観る旅」から「(食べる・登る・泊まるetc..なんでもやってみる)体験する旅」にシフト中。

これが知りたかった!という細かいけれど大事な情報や、知らなくても良いけれど知っていると旅がワクワク!するような面白いトピックをお伝えできればと思います。
tripnote他、料理・グルメWEBサイトにてコラム執筆中。

【南イタリア】ナポリ&アマルフィ海岸の定番・こだわり・おもしろ土産7選

旅の思い出を持ち帰る、お土産。今回は、ナポリやアマルフィ海岸を中心に、南イタリアらしい「定番土産」、センスあふれる「こだわり土産」、街で見つけた「おもしろ土産」...


【イタリア・カプリ島】陸路で行く青の洞窟!待ち時間なしで楽々!

一度は行ってみたい、カプリ島の青の洞窟。小舟の上での長い待ち時間が有名ですが、陸路で青の洞窟を目指せば、海路よりも短い待ち時間で入れます。陸路で攻める青の洞窟へ...


【イタリア】愛らしい陶器の街、ヴィエトリ・スル・マーレをお散歩してみよう

アマルフィ旅行を計画中のあなた!王道ルートから、ちょっと足を延ばしてみませんか?南イタリアのレストランで食事をすると、ポップでカラフル、ワクワクする絵柄の食器を...

【フィレンツェ】絶対食べておきたい郷土料理5選とおすすめレストラン

「イタリア料理」と一口に言っても、地域それぞれに大きな特色の料理があるイタリア。ルネサンスの中心の人気観光都市フィレンツェでも、絶対食べておきたい郷土料理があり...

【イギリス・スコットランド】定番・こだわり・おもしろ土産7選

イギリス北部に位置するスコットランド。グレードブリテン構成国の一つですが、ロンドン含む「イングランド」とは歴史や文化が異なります。ということで、せっかくスコット...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります