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本堂
さて、山門を抜けるとまっすぐ正面には本堂と書院があります(この写真は本堂参拝後に撮影したものです。念のため)
玄関で靴を脱いで、中に入ります。足音が空間にとけていくほど静かな廊下を歩いていくと、ご本尊である釈迦如来像が安置されています。
呼吸を整え、まずはご本尊にそっと手をあわせましょう。
「これから写真撮影させていただきますので、なにとぞご了承ください・・・。」と心の中でお願いし、お許しを得たような気がしたので、さっそく絵ハガキみたいな景色を堪能するとします。
本堂から見た景色
本堂から山門を振り返ると、さっき通った山門と、そこに続く真っ直ぐな石畳が。絵ハガキみたいでキレイですよね。
参拝客の中には、「写真部」と腕章を付けた学生さんたちも訪れて、さっそく夢中で撮影していました。初夏は青々とした健やかな緑、秋は鎌倉中の夕陽を落とし込んだかのような、赤々とした葉っぱがとっても美しいですよ。
方丈
お堂から、渡り廊下伝いに、お堂の奥にある書院と方丈に行くことができます。まずは方丈から。
赤いじゅうたんが部屋の隅に敷かれています。そこに行ってみると、「毛氈に座ってお喋りをしないで静かに庭をご覧ください」と書かれています。
座って庭を見てみると・・・
いかがですか?視界の全面にその美しさが迫ってくる迫力があります。例えるならば、映画館の巨大スクリーンの2、3メートル前に立って、その想像以上の美しさに圧倒されるような感じです。
残念なのは、写真にしてしまうと、その迫力がだいぶ縮小された景色になってしまうこと。ぜひ、ご自身の目で迫力を堪能してくださいね。
書院
方丈のつぎは書院へ。
方丈に比べてこちらは、細長いお部屋という感じです。全面的に縁側が開放されているので、部屋の中にいるのに、庭の延長に自分がいるような不思議な感覚になります。
観音堂
本堂を出ると、すぐに見えるのが観音堂。
以前は、この観音堂を本堂として観音様や足利尊氏の像を安置していました。現在では観音様のみ祀られており、足利尊氏の像は本堂に安置されています。
こちらの観音堂、びっくりするくらい旅をしてきたお堂なのです。なんと、大正時代に奈良のお寺から移築してきたものなんですよ。
足利尊氏の髪を納めた塔
観音堂の右手から、さらに奥に進んでいきます。石段を登っていくと、一番高いところに石で造られた塔が並んでいますね。
この中心にあるのが、足利尊氏の髪を納めている塔です。
庭園
さらに道にそってくだっていくと、建物の向こうに庭園が広がっています。先ほど方丈から見たあの庭園です。
中にベンチがあり、方丈を眺めることができます。
おわりに
いかがでしたか?期間限定、週末限定、天気限定という「限定公開」だらけの長寿寺ですが、それでも絶対に一度は行っておきたい美しい庭園を有するお寺です。
限定だらけなので、大事な人を連れて行くと、ツウっぽく演じられてカッコいいかもしれませんよ?
写真だけでは伝えられない絶景美を、ぜひご自身の目で堪能してくださいね!