木曽町(木曽郡)

【道の駅 日義木曽駒高原 ささりんどう館】季節を感じる木曽の美味しいモンがいっぱい!(長野)

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:44都道府県

2021年10月22日更新

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中山道のちょうど中間地点とされる「宮ノ越宿」にある「道の駅 日義木曽駒高原」は、観光客だけではなく地元の人にも人気。木曽の美味しい朝採れ野菜や地酒など、季節ならではの美味しいものがいっぱいあります。

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五街道の一つ、中山道とは?

中山道 と書いて「なかせんどう」と読む街道は、江戸時代に整備された五街道の一つで、江戸の日本橋から京都を結ぶ街道です。特に今の長野にある 木曽川 に沿った峠は険しかったこともあり、この辺りは 木曽路 とも呼ばれています。

そんな中山道には宿場が67箇所あり、ほぼ中間にある 木曽駒高原 の麓 、第37宿「宮ノ越宿」に、今回ご紹介する【道の駅 日義木曽駒高原】があります。でも「日義」って何?と思いませんか?

【道の駅 日義木曽駒高原】の名称にある「日義」は「日+義」

道の駅のご紹介をする前に、少しだけ歴史のことを。訪れる際に、知っておくと楽しみ方も変わると思います。

「日義(ひよし)」は今でもここの地名(住所)でもあるのですが、その由来は、平安時代 まで遡ります。時は 源平合戦 の真っ只中。

「日義」は、当時の名将 木曽義仲 からきています。源氏として埼玉で生まれ、「朝日将軍」とも呼ばれていました。だから、朝日の「日」+ 義仲の「義」で「日義」なのですね。

なぜ名字が「木曽」? なぜ「朝日将軍」? なぜ「木曽駒」?

でも、なぜ埼玉に生まれたのに木曽へ?名字も、なぜ「源」ではなく「木曽」?これを探ると、義仲の人生は壮絶であったことがわかります。

簡単にいうと、叔父に殺されかけて、逃げた場所が木曽だったんです。

義仲の父親が、その兄(義仲の叔父)と対立し、源氏同士で合戦に。そして、父親は叔父の息子に殺されてしまいます。当然、叔父も「あいつの息子(義仲)も殺せ」と言う。

その殺害を命じられた武将が義仲を見つけ出しますが、この時、義仲はまだ2歳。こんな幼子を殺すなんて…と躊躇した彼は、義仲の乳父(乳母の夫)に逃すように密かに託しました。

その乳父が木曽の武将 中原兼遠 。かくまった場所が、当時、木曽にあった 朝日村 だったから、朝日将軍、旭将軍と呼ばれるようになりました。ちなみに、乳父の娘が「巴御前」です。

そんな義仲は、巴とともに今や木曽路の有名人。歴史の情報収拾もこの【道の駅 日義木曽駒高原】でできます。国道沿いにあり、分かりやすい立地。とても広々とした駐車場があり、いつも賑わっています。

【ささりんどう館】には地元の特産品がいっぱい!

【道の駅 日義木曽駒高原】のメイン施設は、【ささりんどう館】「ささりんどう」は漢字で書くと「笹竜胆」

「リンドウ(竜胆)」は晩秋に藍紫の鐘状の花を咲かせる野草で、葉が笹に似ているので「ささりんどう」とも呼ばれます。

リンドウの葉を下向きに5枚並べ、上に花を三つ置いた家紋は、義仲が木曽で挙兵した際の家紋です。今では「源頼朝の家紋」と言われるようになりましたが、実際に頼朝が使っていたのかは不明です。

地元の採れたて野菜

【ささりんどう館】の一番の見所は、やっぱり産地直送の 生鮮野菜!朝採れ野菜がズラ〜っと並んでいます。この辺りは木曽駒ケ岳や御嶽山の自然、また木曽川の水源に恵まれており、本当に水が綺麗で野菜も美味しいんです。

夏はトウモロコシが大人気で、冬はキノコがうまーい!大きなナメコ、ぷっくりとした椎茸、ヒラタケもあります。また、この地域ならではの 権兵衛芋 という山芋も、粘りが強くて美味しいです。そのほかにも色々な野菜があるので、ついついあれこれ買いたくなってしまいます。

季節ものが売られているので、いつも同じものがあるとは限りませんが、全部美味しいことは間違いありません。

美味しい地酒もいっぱい!

館内には、野菜以外の様々な特産品が売られています。お土産になるお菓子はもちろん、ハンバーガー、漬物、蕎麦などなど。

地酒コーナーも右奥にあります。木曽の日本酒は、以前はあまり美味しくないパック酒のようなイメージがあったかと思いますが、今はずいぶん変わりました。蔵元が代替わりしつつあり、若手が製造責任者に。

香り高い吟醸酒というよりも、お米の旨みがしっかり感じられる純米酒、という感じでしょうか。お燗で、きのこ炒め物やお漬物、冬なら鍋が食べたくなるような日本酒です。

木曽路七笑中乗さん など、美味しい地酒があるので是非、物色してみてください。

食事所「巴 ともえ」は蕎麦が絶品

冒頭にご紹介した、木曽義仲の乳父の娘である「巴」は、「巴御前」として有名。そんな名前をつけた「食事所 巴」が併設されています。

そば、カレー、カツ丼、ラーメン、また地元の漬物「すんき」を使った、「すんきカレー」や「すんきとん丼」といった名物もあります。店内は食券制ですが、外の売店で購入したものも食べることができます。

お食事処巴(ともえ)
木曽町(木曽郡) / 定食・食堂 / 郷土料理 / ご当地グルメ・名物料理 / ソースカツ丼
住所:長野県木曽郡木曽町日義4730-3 道の駅 日義木曽駒高原内地図で見る
Web:http://www.michinoeki-kisokoma.jp/tomoe/

最後に・・・

木曽の名物が手に入る、そして味わえるだけではなく、ここが木曽義仲や巴が活躍した土地、というのを知ってから行けば、また楽しみ方も変わると思います。道の駅にある小さな広場には「中山道中間地点の碑」があったり、休憩情報施設もあるので、時間たっぷり使って満喫できます!

道の駅 日義木曽駒高原
木曽町(木曽郡) / 道の駅・サービスエリア
住所:長野県木曽郡木曽町日義4730-3地図で見る
電話:0264-23-3644
Web:http://www.michinoeki-kisokoma.jp/

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この記事を書いたトラベルライター

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日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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