むかし~むかし~浦島は~♪でおなじみ、皆さん一度は聞いたことがある『浦島太郎』の昔話。その伝説が香川県西部、瀬戸内海に突き出た庄内半島にも残っています。浦島太郎のお話に出てくる内容に因んだ地名や場所がいくつもあり、全国各地に伝説が残る場所があると思いますが、この地は有力候補だと思いますよ。瀬戸内海の美しい景色を楽しみながら、浦島太郎に会いに行きましょう!
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香川県三豊市に残る浦島太郎伝説
香川県三豊市詫間町、庄内半島に残る浦島太郎伝説。なぜこの地に伝説が残っているのでしょうか?
まずは地名に注目しましょう。庄内半島には、「大浜」「積」「箱」「香田」「粟島」「志々島」という地域がありますが、これらを総称して浦島と呼ばれていたそうです。
室町幕府3代将軍、足利義満が瀬戸内海航行の要所にある三崎神社(生里)へ立ち寄られた際、詠んだ歌が「へだてゆく 八重の汐路の浦島や 箱の三崎の名こそしるけれ」。室町時代から、この地が「浦島」と呼ばれていたのがわかります。
そして庄内半島には、浦島太郎の伝説にまつわるスポットも複数あります。早速ご紹介していきましょう。
太郎が亀を助けた「鴨之越(かものこし)」と「浦島神社」
浜辺である鴨之越から浦島神社がある丸山島へは、引き潮の時だけ歩いて渡ることができます。
太郎が亀を助けた「鴨之越」
浦島太郎が亀を助けたとされる浜である「鴨之越」は、美しい夕日が見られる場所としても有名です。
そして、引き潮になると浦島太郎が祀られている「浦島神社」へ続く道が現れますよ。徐々に現れる道と、美しい瀬戸内海の景色はちょっと感動的です。
- 鴨之越
- 三豊市 / 自然・景勝地 / ドライブスポット / 穴場観光スポット
- 住所:香川県三豊市詫間町大浜鴨之越地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com/?p=1444
引き潮で現れる道を渡り「浦島神社」へ
引き潮で現れた道を進むと、丸山島へすぐに着きます。そこには浦島神社と、浦島太郎の像があります。
鳥居には「竜王宮」と書かれています。
そしてこちらが、丸山島へと渡る人々を見守る浦島太郎像。浜辺からは少しの距離ですが、なかなか、冒険した感じを味わえますよ!
- 浦島神社
- 三豊市 / 神社
- 住所:香川県三豊市詫間町大浜 浦島神社地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com
太郎が玉手箱を開けた「箱」
三豊には、「箱」という地名がつけられた地域があります。太郎が玉手箱を開けたとされる場所なので、玉手箱の箱から来ている地名かもしれませんね。このエリアにも、いくつかの浦島太郎にまつわる見どころがあります。
永久不滅の象徴「常世亀(とこよがめ)」
「箱」にある箱浦ビジターハウスには、荘内半島を訪れる人の幸福を願う常世亀があります。亀の背中に座ると幸せになれるとか。
常世亀が向いた先に、竜宮城があるそうですよ。
- 常世亀
- 三豊市 / その他スポット
- 住所:香川県三豊市詫間町箱859−29地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com
- 箱浦ビジターハウス
- 三豊市 / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:香川県三豊市詫間町箱859−29地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com
浦島太郎のお墓がある「浦島公園」
箱浦ビジターハウス横にある浦島公園。こちらには、浦島太郎のお墓があります。
太郎が玉手箱を開けたとされるのがこの公園のある場所で、真ん中が太郎のお墓と言われています。
- 浦島太郎の墓
- 三豊市 / その他スポット
- 住所:香川県三豊市詫間町箱地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com
竜宮城へ旅立った場所もここに「どんがめ石」
箱浦ビジターハウスから車で3分ほどのところに、浦島太郎がこのどんがめ石に乗って竜宮城へ行ったとされる、大きな石があります。このどんがめ石がある場所も、「箱」の地名がつくエリアです。
目印は宅間漁協協同組合。どんがめ石があるのは、この美しい港の景色の向こうです。
- どんがめ石
- 三豊市 / 自然・景勝地 / ドライブスポット
- 住所:香川県三豊市詫間町箱654地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com
若さを失わず過ごした「室浜」
竜宮城から戻った太郎が、玉手箱を開けるまで、不老のまま過ごした海岸。かつては不老浜(ぶろま)と呼ばれていたのが、室浜と呼ばれるようになったと言われています。
地元の方しか知らない小さな浜ですが、景色は抜群に綺麗ですよ!
- 室浜
- 三豊市 / ビーチ
- 住所:香川県三豊市詫間町箱 詫間町箱1012地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com
玉手箱を開け、煙が立ち昇った「紫雲出山」
浦島太郎が玉手箱を開けた時に立ち昇った煙が紫の雲となり、山にかかったとされ、その山は「紫雲出山」と呼ばれるように。
浦島太郎を祀った「竜王社」
山頂の展望台へ向かう途中、「竜王社」と書かれた看板のほうへ進むと、浦島太郎を祀った祠があります。時期により、草が生い茂り、入れない時もあるので、草刈がされていれば是非寄ってみて下さいね。
祠の手前にも「石鎚大権現」と彫られた石があります。
そして、さらに進むと浦島太郎が祀られた祠があります。
- 竜王社
- 三豊市 / 神社
- 住所:香川県三豊市詫間町箱紫雲出山地図で見る
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com
- 紫雲出山
- 三豊市 / 自然・景勝地 / ドライブスポット / 桜の名所 / ハイキング
- 住所:香川県三豊市詫間町大浜乙451-1地図で見る
- 電話:0875-84-7896(紫雲出山遺跡館)
- Web:http://www.mitoyo-kanko.com/?p=830
おわりに
浦島太郎伝説の地を巡る旅はいかがでしたでしょうか。全ての場所を紹介できたわけではありませんが、楽しめていただけたのではないかと思います。美しい瀬戸内海の景色を楽しみながら、伝説の地を巡って下さいね!