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世界三大仏教遺跡のひとつであるバガン遺跡は見逃せない

世界三大仏教遺跡「バガン遺跡」で押さえておきたい見どころ12選

取材・写真・文:

トラベルライター

2016年12月12日更新

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写真:トラベルライター

カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥール寺院に並んで世界三大仏教遺跡と言われるミャンマーのバガン遺跡群。広大な平原に広がる、11世紀から13世紀の間に建設された大小様々な仏塔や寺院、表情豊かな仏像巡りを楽しむことができます。数ある遺跡群の中でも、必ず見ておきたい12か所を今回はご紹介します。(※2016年8月24日、ミャンマー中部で起こった地震の影響でバガン遺跡の多くが被害に遭いました。2016年12月現在、修復工事のため従来の姿を見ることができない仏塔、寺院がございます。)

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バガン遺跡巡りの交通手段

バガンの遺跡群巡りをするための公共交通手段はありません。広大な遺跡エリアを効率よく回るには、1日タクシーチャーターがおすすめ。料金は最もかかりますが、暑さが厳しい季節でも快適に過ごせますし、ドライバーさんが簡単なガイドをしてくれることもあります。

その他、馬車のチャーター、e-bikeと呼ばれる電動自転車、また体力に自信があれば地図を片手にレンタサイクルで回るのも冒険気分が味わえて楽しいですよ!いずれの場合も、遺跡エリアに行く際は充分な水分の持参をお忘れなく!

  • 写真:トラベルライター当時の気分を味わうなら馬車チャーター
  • 写真:トラベルライターレンタサイクルはホテルでも可能なところがあります。

1.シュエズィーゴォン・パヤー

  • 写真:トラベルライター

バガンを代表する黄金の仏塔。「シュエ」は金、「ズィーゴォ」は勝利・栄光・祝福の土地という意味。仏陀の額骨と歯が納められていると言われています。

  • 写真:トラベルライター

仏塔の東側の階段下にある水たまり。地元の方いわく、この水たまりに仏塔が映りこんでいる姿が見られるとラッキーなんだとか。訪れた際は、ぜひ見つけて覗いてみてください。

シュエズィーゴン・パヤー
ミャンマー / 社寺・教会
住所:Bagan, Myanmar地図で見る

2.ティーローミィンロー寺院

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター
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父王のナラパティスィードゥーが5人の王子から後継者を選ぶ際、傘が倒れた方向に座っていた者を選んだため、その王は別名ティーローミィンロー(傘の王)と呼ばれ、寺院にもこの名が付きました。そのエピソードを表すように、仏像の横にも傘が置かれています。

  • 写真:トラベルライター

夜のライトアップされた姿も幻想的でオススメです。

ティーローミィンロー寺院
ミャンマー / 社寺・教会
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3.アーナンダ寺院

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

1090年の建設。本堂の中央には、高さ9.5メートルの仏像が4体、四方を向いて納められています。その中でも、南と北の2体は創建当時のまま。近くで見たときと、離れて見た時とで表情が変わるという特徴があります。

  • 写真:トラベルライター

こちらがほぼ真下まで近づいた時の表情。

  • 写真:トラベルライター

少し離れて見ると、まるで微笑んでいるかのような表情に。

アーナンダ寺院
ミャンマー / 社寺・教会
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4.マヌーハ寺院

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  • 写真:トラベルライター

捕虜として囚われの身となった経験を持つ王、マヌーハが建てた寺。その時の気持ちを表しているのでしょうか。こちらに納められている仏像は、壁・天井ギリギリ、建物空間いっぱいに造られていて窮屈そう。一目見ただけで、その珍しい姿に驚いてしまいます。

マヌーハ寺院
ミャンマー / 社寺・教会
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5.ダマヤンヂー寺院

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  • 写真:トラベルライター

12世紀、王位即位のため自分の父と兄を殺害したナラトゥ王がその罪滅ぼしのために建設した寺院。しかし、その後何者かにナラトゥ王自身も暗殺されてしまいました。生前から評判の悪かったナラトゥ王を継いで寺院建設をする者はなく、工事は中断。今なお未完成のままとなっています。

そんなエピソードからか、なんとこちらの寺院、地元では夜になると幽霊が出るという噂があるんだとか・・・

ダマヤンヂー寺院
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6.スラマニ寺院

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  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

1183年にナラパティスィードゥー王によって建てられた2層構造の寺院。内部には、バガンで最も綺麗に残っていると言われる11世紀のフレスコ画があります。仏像だけでなく、当時の生活風景も描かれておりとても興味深いです。

スラマニ寺院
ミャンマー / 社寺・教会
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7.タビィニュ寺院

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  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

高さ65メートルのバガンで最も高い寺院。タビィニュとは全知者、すなわち仏陀のことを意味しています。

  • 写真:トラベルライター

このタビィニュ寺院の向かい側にあるタビィニュ僧院には、日本人戦没者慰霊碑があります。バガンから車で3時間ほど行ったところにあるメイッティーラは、第二次世界大戦の激戦地。大戦末期には日本軍と連合軍の戦闘が行われ、日本軍はイギリス軍の攻撃を受け多数の犠牲者が出ました。

お参りに行くと管理をされている僧侶の方がお線香を持ってきてくださいますので、いくらかお布施をお渡しするのがいいかと思います。

タビィニュ寺院
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8.ブー・パヤー

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

ぽってりと丸みのあるフォルムが特徴的な仏塔。1975年の地震で損壊したため、現存しているのは再建されたものです。エーヤワディー川沿いにあるため、雄大な川の景色を楽しむことができ、また川に沈む夕日を眺めるスポットとしても人気があります。

ブーパヤー
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9.シュエグーヂー寺院

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  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

「シュエグーヂー」とは偉大なる黄金の洞窟という意味。入口の木製扉は1131年創建当時のもの。こちらの寺院にはテラスがあり、そこからは平原に広がる遺跡群が一望できます。

  • 写真:トラベルライター

写真に写っているのは7番で紹介した最大の高さを誇るタビィニュ寺院。上から見るとその大きさがより一層分かります。今まで見てきた寺院探しをするのも楽しいですよ。

シュエグーヂー寺院
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10.シュエサンドー・パヤー

  • 写真:トラベルライター

1057年の建立。バガンの中でも初期に建てられた寺院の一つで、仏塔の中には釈迦の遺髪が納められていると言われています。

  • 写真:トラベルライター
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5層のテラスを持っており、急な階段を上ると先ほどのシュエグーヂー寺院同様、こちらからも遺跡群を眺めることができます。特にシュエサンドー・パヤーは夕日鑑賞の絶好のポイントです。

眼下に広がる遺跡以外余計なものが何も無い景色は、絶景そのもの。まだ明るいうちから続々と人が集まってくるので、場所取りは時間に余裕を持ってお早めに!

シュエサンドー・パヤー
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11.マハーボディー・パヤー

  • 写真:トラベルライター

インドの仏教聖地ブッダガヤにある寺院を模しており、壁面に細かい仏像が彫られたバガンでも珍しいスタイルの仏塔です。

  • 写真:トラベルライター
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また仏塔の周りには、仏陀が悟りを開いてから過ごした49日間の足跡が、第1週目から第7週目まで展示されています。

マハーボディー・パヤー
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12.ゴドーパリィン寺院

  • 写真:トラベルライター

バガンで2番目に高い55メートルの高さの寺院。1174年から1211年にかけて建てられました。ナラパティスィードゥー王が建て始めましたが、完成を前に死去したため、息子のナンダウンミャー王(2で紹介した別名ティーローミィンロー(傘の王))によって完成されました。

ゴドーパリィン寺院
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