尾張徳川家の居城として400年以上にわたって人々に親しまれてきた名古屋のシンボル・名古屋城。2018年6月に完成公開を迎える本丸御殿とあわせて、2018年3月29日にはお城の正門付近と市役所の近くになごやめしが味わえる「金シャチ横丁」がオープンするなど、注目が高まっています。今回は観光とグルメを楽しめる名古屋城とその周辺のスポットの見どころについてご紹介します。
この記事の目次表示
名古屋城ってどうやって行くの?
名古屋城へ行くには名古屋駅から地下鉄もしくは名古屋市内の観光名所を巡る観光ルートバス「メーグル」に乗るのが便利。地下鉄では名古屋駅から桜通線で久屋大通駅、もしくは東山線・栄駅から名城線に乗り換えて約15分、最寄り駅である「市役所駅」に下車してから5分程歩くと名古屋城の東門に着きます。
また「メーグル」では平日(火~金)は30分~1時間ごと、土日祝日は20分~30分ごとに運行(ただし、月曜日※祝日の場合は翌平日、年末年始は運休)し、名古屋駅から約22分で名古屋城正門前までアクセスできるので、あわせて利用してみて。
【見どころ1】城内で歴史的スポットを散策しよう!
まずは名古屋城の天守閣に行く前に城内にある歴史的スポットを散策しましょう。東門から少し歩いたところにある「東南隅櫓(とうなんすみやぐら)」は国の重要無形文化財に指定されているスポットで“辰巳(たつみ)櫓”と呼ばれています。出窓には「石落とし」があり、特別公開時のみ内部を見学できます。
また東南隅櫓の近くには豊臣秀吉の家臣で城づくりの名手として有名な武将・加藤清正(かとうきよまさ)の銅像が立っています。加藤清正は、本丸御殿の近くにある高さ約2.5メートル、幅約6メートルの巨石「清正石(きよまさいし)」を組み入れたといわれています。
さらに正門から少し歩いたところにある「西南隅櫓(せいなんすみやぐら)」は城内で現存する建築物で最古のもののひとつ。位置する方位から「未申(ひつじさる)櫓」と呼ばれており、ここから天守閣と一緒に写真撮影を楽しめます。
【見どころ2】豪華絢爛な障壁画に注目!本丸御殿を見学しよう!
櫓や庭園だけでなく、豪華絢爛な本丸御殿を見学するのもおすすめ。2013年から順次公開されてきており、2018年6月には上洛殿や上御膳所など、4つの部屋が完成し、完全復元された状態で公開されます。
江戸時代初期に建てられ、藩主の住まいや政務の場として使われた格式の高い建造物でしたが、昭和20年(1945年)の空襲で焼失。残された資料をもとに当時の姿が再現されます。
玄関を入ってからすぐ、客人を謁見する場「表書院」にある一之間(いちのま)や二之間(にのま)では、美しい障壁画を見ることができます。室町から江戸時代に活躍した狩野派の絵師が描いた『竹林豹虎図(ちくりんひょうこず)』が復元模写されており、力強い虎の様子を楽しめます。
また上段之間の障壁画に描かれている一面に色鮮やかな花鳥画もあわせてチェックしてみて。
身内や家臣など、私的な場として使われた「対面所」にある次之間(つぎのま)では尾張藩の初代藩主・徳川義直(とくがわよしなお)の正室・春姫ゆかりの地である和歌山の景色を障壁画で描いているほか、上段之間では京都の上賀茂神社などの景色が描かれています。
本丸御殿を散策した後は、ミュージアムショップに行きましょう。障壁画や襖絵をモチーフにした絵はがき(税込120円~)や葵の御紋をあしらった「きんつば」(9個入り税込648円)、さらに幸福の花木ともいわれる黄色い椿「金正茶」と金箔が入った「金箔飴」など、ひと味違ったオリジナルアイテムが揃っています。
【見どころ3】名古屋城・天守閣で絶景と歴史を楽しもう!
城内にある歴史的スポットを散策した後はいよいよ天守閣の中に入りましょう。天守閣は7階建てになっており、本丸御殿にあった障壁画や甲冑などの歴史的資料や体験コーナー、展望室が入っています。
名古屋城で欠かせないのが天守閣の一番上で光り輝く金のシャチホコ。その姿は魚のように見えますが、頭は虎という想像上の生き物で邪気や火災から城を守る役割を担うと考えられています。なお2つ鎮座する金シャチのうち北側にあるのがオス、南側はメス。オスはメスよりもウロコの数が少ないといわれています。
天守閣の中に入ると実物大の金のシャチホコがお出迎え。隣には、濁りがひどかった井戸に加藤清正が金を敷き詰めたところ、水がきれいになったと伝わる「黄金水の井戸」の復元模型が展示されています。
1階には名古屋城と城下町を再現したジオラマや本丸御殿の復元模型を展示。また3階には城下町にあった本屋や武具屋といった商店などを再現されており、5分間隔で昼と夜が入れ替わる展示で、町の一日を再現しています。
5階では当時の石垣の石を運び込む様子を体験できる「石引き体験コーナー」があるほか、実物大の金のシャチホコにまたがって記念写真を楽しむコーナーもあります。
7階は名古屋市内を眺望を楽しめる展望室。名古屋駅付近の高層ビル群をはじめ、名古屋テレビ塔や名城公園といった観光スポットや街並みを眺められます。
(※2018年(平成30年)5月7日から天守閣木造復元事業に伴う調査及び工事により天守閣の入場は禁止(閉館)となります。詳細は公式HPよりご確認ください。)
- 名古屋城
- 名古屋 / 城 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / 桜の名所
- 住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1地図で見る
- 電話:052-231-1700(名古屋城総合事務所)
- Web:http://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/